PIECES Magazine

NPO法人PIECESに関わるメンバーが様々な視点から記事を投稿します。 ▼PIECE…

PIECES Magazine

NPO法人PIECESに関わるメンバーが様々な視点から記事を投稿します。 ▼PIECES Webサイト https://www.pieces.tokyo/ ▼CforCプログラムWebサイト https://www.citizenship-for-children.org/

マガジン

  • #わたしとPIECES

    #わたしとPIECES。スタッフやプロボノ、Citizenship for Childrenプログラム修了生や寄付者の方々が、わたしがここに在る理由を綴ったnoteたち。

  • #ひろがれPIECES

    PIECESに関するnoteを公開くださった皆さんの記事を勝手にマガジンに追加しています。素敵なnoteをありがとうございます!

  • CforC(NPO法人PIECES)

    CforCに関連する投稿をまとめています。

  • やさしさのむしめがね

    暮らしの中にある、誰かを想うふるまいやまなざし。 PIECESはそれを「市民性」と呼んでいます。  誰も見ていないけど  スリッパをそろえるあの子  駅の階段で  ベビーカーを運んでくれたあなた  横断歩道を渡りきるまで  子どもの背中をみつめるまちの人 今日も、そこにある市民性。 「自分はここにいる」 「どこかの誰かに助けられてる」 「自分も誰かの力になれる」 という感覚が自然と満ちてくる。 互いに影響し合い、社会も私も変容していく。 PIECESは「やさしさのむしめがね」で市民性を照らします。 それが、明日もここにいて大丈夫と思える社会につながると思うから。

  • #市民性エピソード

    暮らしの中で出会う優しさ、あたたかさ、ほっこりするエピソード、ときどき、「どうすれば良かったんだろう」とモヤモヤしたエピソードをご紹介しています。 言葉にするほどでもない、人と人が出会って、ほんの少し会話をする。 それだけで日常が少しずつあたたかくなるような時間をお届けしています。

最近の記事

呼吸するかのように、まなざしを持つこと

こんにちは。4月からPIECESにジョインしました、笹本愛子です。いろいろなご縁が重なり、今こうやってnoteを書いていることが、なんだかとても嬉しく感じています。 これまで、「持続可能な農」をテーマとして生きてきたわたしが、今PIECESにいることを、少しだけお話させていただければと思います。 アフリカでの「農」との出会い 浪人生時代に「カラシニコフ(松本仁一著)」をたまたま読んだことをきっかけに、シエラレオネの少年兵たちに対し、強烈な興味を抱きました。 「なぜ地球

    • 「役割ではなく、好きなものから見つけた私にできること」

      PIECESが行う、子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するオンラインプログラムCforC。 その受講生たちがプログラムを通して感じた、自分自身の変化や願いについて書いた文章です。 * * * * * * CforCに参加したきっかけ当初、私は子どもが抱える様々な課題を、地域で支えるために何かしたいけど何をしたら良いのかわからない状態でした。そのときに「社会的処方」という本でPIECESを知り、CforCを知りました。参加の動機はしっかりあるようで、本当

      • 役割のもつチカラ

        息子を小さい頃から連れて行っている地域のイベントがある。 大人向けのトークイベントではあるけれど、 子連れも受け入れてくれて、 小さい頃は会場の後ろの方で遊ばせながら 参加させてもらっていた。 いまでは、息子は小学校高学年になり、 自分から「次はいつ?」「お手伝いしていい?」と 一人の参加者になってトークもきくようになり、 私が知り合ってない大人といつの間にか仲良くなっていて驚かされる。 先月からとうとう息子はインターンとして、 正式にお手伝いを任されることになった。

        • 管理人さんは見守り人 #市民性みっけ #12

          PIECESメイトのあやさんがみつけた「市民性」 先日、久しぶりに職場に行った。 最近は在宅勤務もあり、足を運ぶ機会は少ない。 勤務先の職場のビルには、1階の受付に管理人さん達がいる。 受付の前を通ったときに、管理人の一人のおじちゃんが、 「お、久しぶり!」と声をかけてくれた。 1階の自動販売機で、紅茶を買おうとした。 紅茶のボタンを押したのに、なぜかコーヒーが出てきてしまった。 私はコーヒーが苦手で、どうしようかな・・・と考えていたら、 管理人のおじちゃんが、「どうし

        呼吸するかのように、まなざしを持つこと

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        • #ひろがれPIECES
          8本
        • #わたしとPIECES
          26本
        • CforC(NPO法人PIECES)
          25本
        • やさしさのむしめがね
          27本
        • #市民性エピソード
          19本
        • #問いを贈ろう
          24本

        記事

          管理人さんは見守り人

          先日、久しぶりに職場に行った。 最近は在宅勤務もあり、足を運ぶ機会は少ない。 勤務先の職場のビルには、1階の受付に管理人さん達がいる。 受付の前を通ったときに、管理人の一人のおじちゃんが、 「お、久しぶり!」と声をかけてくれた。 1階の自動販売機で、紅茶を買おうとした。 紅茶のボタンを押したのに、なぜかコーヒーが出てきてしまった。 私はコーヒーが苦手で、どうしようかな・・・と考えていたら、 管理人のおじちゃんが、「どうしたの?」と聞いてくれた。 「紅茶を買いたかったのに、

          管理人さんは見守り人

          国境を超える気遣いの声

          新年とともに突然訪れた、能登半島地震。 悲しみが募るなか、海外からのメッセージが届いた。 仕事でお付き合いのある人たちからの 日本の状況を心配する声だった。 日本で起きた地震に胸が痛みます。 あなたとあなたの愛する人が無事であることを願っています。 あなたの安全、そして日本がこの状況を乗り越えることを祈っています。 被災した方々の傷はまだまだ癒えないけれど、 こうして心を向けてくれる人が海外にも多くいることを 私はとても感謝している。 いつの時代も、世界には災害や紛争

          国境を超える気遣いの声

          よかったらどうぞ

          とある真夏の日、私は母と外出中に、熱中症になった。 一歩も動けなくなり道の片隅にうずくまった私を、母がそばで介抱してくれたが、一向に良くならなかった。 そこへ夫婦らしき人がやってきた。 「これ、よかったらどうぞ」 と、保冷剤をくれた。 その数分後、2人の女性がやってきた。 「よかったら、いっぱいあるので、どうぞ」 と塩分補給キャンディを数個差し出した。 意識は朦朧としていたが、2組とも、笑顔で助けてくれたことだけははっきりと覚えている。 誰かが気分が悪そうにしていた

          よかったらどうぞ

          「優しい間」メーカーになります

          PIECESが行う、子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するオンラインプログラムCforC。 その受講生たちがプログラムを通して感じた、自分自身の変化や願いについて書いた文章です。 * * * * * * 参加したきっかけ 子どもと接することは、ずっと好きだった私。児童養護施設の子どもたちと関わる活動を始めて数ヶ月が経ったところでした。 活動の中で、さっきの子どものアクションにはどう返すのが正解だったんだろうと迷ったり、困っている子どもの直接的な救い

          「優しい間」メーカーになります

          「独り言」から「対話」を重ねて、手放したもの

          PIECESが行う、子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するオンラインプログラムCforC。 その受講生たちがプログラムを通して感じた、自分自身の変化や願いについて書いた文章です。 * * * * * * CforCとの出会い 私は、私塾を開いている仕事柄、子どもたちから悩みを打ち明けられる事が多い。 学校に行きたくない、友達との付き合いに疲弊している、親に自分の気持ちをわかってもらえない、というようなことから、中には命に関わるような重大な悩みまであ

          「独り言」から「対話」を重ねて、手放したもの

          近況報告と、愛。#市民性みっけ #11

          PIECESメイトのはるさんがみつけた「市民性」 人は、分かり合えないことがほとんどだ。 それなのに、私たちは感覚を共有しあえると、無意識に思いがちな側面を持つ。 育った場所も、環境も、取り巻く情報も、人も、何もかもが違うはずなのに、なんとなく同じように世界を見つめているような錯覚に陥りそうになることがある。 「人はみんな違うよね」と割り切ることはとても簡単で、全てを受容しあうことなんてできないと分かっていながら、そうやって突き放される瞬間はいつだって寂しい。 ー

          近況報告と、愛。#市民性みっけ #11

          国境を超える気遣いの声 #市民性みっけ #10

          PIECESメイトのりょうさんがみつけた「市民性」 新年を迎えるとともに突然訪れた、能登半島地震。 多くの悲しみが募りますが、そんな中で震災発生後にすぐ届いた海外の方からのメッセージ。それは、仕事で付き合う方々からの日本の状況を心配するものでした。 “I am sorry to hear about the powerful earthquake in Japan, I hope you and your beloved are all fine.” “I wish y

          国境を超える気遣いの声 #市民性みっけ #10

          ベンチのある風景

          駅まで行く道の途中に、小さな川がある。 川の橋のたもとにはベンチがあって、 朝の通学時間帯には高齢のおじいさんたちが座っている。 おじいさんたちは互いに語り合いながら、 子どもたちを見守っている。 「おはようございます!」 子どもたちが元気な声で挨拶すると、 おじいさんたちはすぐにおしゃべりをやめ、 「おはよう!」 「おはようございます!」と子どもたちに返す。 些細なやり取りだけど、そこには暖かくて和やかな交流がある。 「優しい間」が生まれている。 毎朝、その場所を通る

          ベンチのある風景

          子ども同士の不思議な世界

          PIECESスタッフざんそんがみつけた#市民性エピソード 屋内の遊び場に2歳の娘と遊びに行った。 大きな木のおもちゃの前で 片手におもちゃを持ったまま泣いている赤ちゃんがいた。 何か上手くいかなかったのかな?なんて思いながら遠巻きに見ていると、 2歳の娘が赤ちゃんのそばへ近寄っていく。 大きな木のおもちゃで遊びたいのかな?って思っていたら、ちょっと違った。 「どうしたの?」とつたない言葉で娘が話しかける。 赤ちゃんはまだ泣いている。 この後はよく分からないんだけれ

          子ども同士の不思議な世界

          おすそ分けの連鎖

          季節になると、山林地域に住む友人たちから集中的に「もらってほしい」と集まってくるタケノコ。特にその年は、夫と私が別々に、同じタイミングで大量にもらってしまった。 タケノコを食べるのが大好きだが、さすがに食べきれない。 そこで、段ボールにタケノコを入れて、通り沿いにある我が家の前に出すことにした。 「都祁村(つげむら)で採れたタケノコです。どうぞお持ち帰りください。」 それから数日間、段ボールの前に集まる人たちを家の中から眺めてみた。 これがまた楽しい。 「いやぁ!これ

          おすそ分けの連鎖

          誰かが気分が悪そうにしていた時、私は手を差し伸べられていただろうか。#市民性みっけ #9

          PIECESメイトのめぐさんがみつけた「市民性」 とある真夏の日、私は母と外出中に、熱中症になった。 一歩も動けなくなり道の片隅にうずくまった私を、母がそばで介抱してくれたが、一向に良くならなかった。 そこへ夫婦らしき人がやってきた。 「これ、よかったらどうぞ」と、保冷剤をくれた。 その数分後、2人の女性がやってきた。 「よかったら、いっぱいあるので、どうぞ」と塩分補給キャンディを数個差し出した。 意識は朦朧としていたが、2組とも、笑顔で助けてくれたことだけははっきり

          誰かが気分が悪そうにしていた時、私は手を差し伸べられていただろうか。#市民性みっけ #9

          無邪気さの中に市民性への第一歩を感じる #市民性みっけ #8

          PIECESメイトのはせぴょんがみつけた市民性 僕が住む街は子どもが多く住んでいます。家の前は通学路になっていて、毎朝子どもたちが列をなして学校に元気に向かっています。 近くに幼稚園や保育園もあり、在宅ワークの合間に散歩した時に保育士さんと子どもたちが散歩している場面にも出会います。 そんな近所で出会った場面を2つご紹介します。 秋頃、コンビニで朝ごはんのパンを買って歩いてたら、 散歩中の園児に「パン〜〜〜〜〜〜〜」と満面の笑みで指さされて、とんでもなく萌えました。

          無邪気さの中に市民性への第一歩を感じる #市民性みっけ #8