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ごはんをたべるようにことばをつづる

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365日つれづれなるままに。 ぺったんぺったん、言葉をついて、 おもちみたいに美味しいものが出来たらいいな。
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記事一覧

ただ一度のものが、私は好きだ。

ただ一度のものが、私は好きだ。

淡路島に来て4ヶ月目に突入しようとしています。

昨年10月末に5年半勤めた広告代理店を一旦辞めて、地域おこし協力隊として淡路島へ移住しました。

退職エントリーなんて大それたものは書ける気がしないので、この5年半を振り返りつつ、なぜ淡路島で挑戦することにしたのか、綴ることにします。

博報堂に憧れた就活。最終面接で落ちて、補欠合格した不幸中の幸い。まるで、一目惚れだった。
胸の高鳴り、頭から離れ

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知らない人のお家で、メキシコ人にアイスをご馳走して貰った話。

知らない人のお家で、メキシコ人にアイスをご馳走して貰った話。

旅に行くと、だいたい面白い事件が起こるタイプだ。自負している。

起こる事件は多種多様。やっぱり一番お気に入りの話は、シャルウィーダンス?と夢のような誘い文句を受けたかと思いきや、1時間レッスンまがいのスパルタ教育を受けた。汗だくで足パンパンになったサンフランシスコのサルサイベント。今でも忘れない。

つい先日、旅というほどでもないが、
大阪のとある街へ訪れた。
(旅という行為を、知らない土地へ行

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バイキングでデザートは最後に食べたいタイプだった。

バイキングでデザートは最後に食べたいタイプだった。


「気分で。」と答える人が苦手だった。

先が見えない感じ、決めたがらない優柔不断な感じ、
そういう自分や相手に対して無責任な言葉に聞こえて仕方なかった。

例えばご飯。

朝は朝ごはんを食べたいし、
昼は昼ごはんを食べたい、
もちろん夜には夜ごはんを食べたい。

バイキングに行って途中でデザートを食べた後に締めのパスタを食べるなんて人間じゃないと思っていたし(言い方よ)、飲食店に行ってわざわざ塩

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チューハイに残った氷を食べたいと言えた記念日。

チューハイに残った氷を食べたいと言えた記念日。

「こちらのグラス、お下げしましょうか?」
店員さんがこちらを見て言う。

「あ、いえ、氷食べるので。すみません。」
口を次いで出た言葉に、私は驚いた。
普段なら言わない、と言うか、今までなら絶対に言わないようなことだった。

なにかと誰かの好意はしっかり受け取らないと、と思うタチなので、お飲み物いかがですか?と聞かれると、あっじゃあ生ビールで、とか言ってしまうのだ。要らないのに。

そんな私が、

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最後に損するタイプと言われたら、喜んだ方がいい。

最後に損するタイプと言われたら、喜んだ方がいい。

「お人よしだから、最後に損するタイプだよね」

あるお酒の席で、まだ関わりの浅い先輩に言われた。多分相手は何の気無しに、放った言葉だと思う。

だからこそ余計に、傷つく。
無意識のうちに生まれる言葉ほど、
無常にも人を鋭くつく。

我がガラスのハートは、
ことごとく破け散った。

で、そこから、考えていた。
私という人間は、
どんなふうに彼には見えていたのか。

自分の意見を強く言えない
頼まれた

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カフェオレの湖畔に佇んだとき、創造をみた。

カフェオレの湖畔に佇んだとき、創造をみた。

とんでもないイリュージョンがはじまった、
この店には魔法使いがいるー

私は東京出張がてら、1日だけ自分の好きな場所をめぐる甘やかしご褒美デーを敢行した。

その中で訪れたのが、喫茶トリコロール。
銀座の街に堂々たる店構えでひっそりと佇む、老舗の喫茶店だ。

ミルクとコーヒー、どちらの割合を多くされますか?半分ですか?

なんなんだ?どれが正解なのだ?
つまんない女となり腐ったわたしは、じゃあ半分

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喫茶店は、人間観察の楽園だった。

喫茶店は、人間観察の楽園だった。

最近、喫茶店巡りにはまっている。

家の近くに喫茶店が多いこともあり、
時折行くようになったことがきっかけ。

メロンソーダを頼んで100枚以上写真を撮り続ける的な行為は興味がなくて、その喫茶店にただいることが好きで、要は、なんとなく好きなのだ。

もちろんスターバックスやドトールなどチェーン店にも行く。
毛嫌いしているわけでもないし、悪だ!とももちろん思っていない。

で、ちょっと考えてみたが、

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迷惑をかけないで生きることなんて、だれも出来ないから。

迷惑をかけないで生きることなんて、だれも出来ないから。

エッセイストになりたい。
つべこべ言わず、ネタがないから、とか、
時間がないから、とか。

やらない理由を鼻息荒く探しては「とったどー!」と雄叫びを上げる、弱っちい自分とはオサラバする。

なんでもいいからかく。
見て、感じて、考えて、つなげて、緩めて、解いて、かく。

オールナイトニッポンをたまたまYOUTUBEで何気なく聴くことがあった。
ああこれができたら私は人生がもっとたのしくなるのか…も

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人生という名の冒険を楽しむためには、とっておきの地図がいる。

人生という名の冒険を楽しむためには、とっておきの地図がいる。

オリジナル肩書きをスタートして、
約半年が経ちました。
現在69人目。

時が経つのは早いものだ。
こうして言葉にしてみると痛感しますね。

コロナ禍において不安や心配が積み重なり、
それらに押しつぶされそうになることが、
実は多々ありました。

でも、自分が責任を取る、
そして失敗も成功も自分だけが決める、
あくまでも私自身の根気に大きく依存したチャレンジを携えていること。

またそのチャレンジ

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ごきげんな私を迎えにいけるのは、どうやら、この私しかいないのだ。

ごきげんな私を迎えにいけるのは、どうやら、この私しかいないのだ。

わたしは、ごきげんでいることが苦手だ。
どうも、何かに焦っていたり、不安を抱えていたり、
考え込んでしまったりと、いささか落ち着きがない。

なので、最近は深呼吸をじっくりすることを実践している。
会社で、電車で、電話の後、PCの前。

「今心がざわざわしているな」と少しでも思ったら、だ。

で、そんな私にも、
自然とごきげんでいられるときがある。

意識してではなく、
自然とごきげんでいられると

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コンビニのコーヒーが冷え切ったら
私たちはあの頃の私たちを迎えに行く
今夜の夜風はすこしだけ肌寒い

夏と秋の間に、

夏と秋の間に、

夏と秋の間に、
忘れきれなかった思い出の匂いが
強烈に立ち込める

全てを捨てた、あの夏は、
わたしを変えた、あの夏は、

肌を撫でる涼しい風が切ない、
だなんて思ってる、
センチメンタルなワタシが、
まだここに居てしまったとサイレンが鳴り
溢れ出す人生への敗北感

でも、そんな、ワタシで、
居たいとも願うばかりです

負けてやるよ、そんなもん

羽としてのことば、それを持たない私

羽としてのことば、それを持たない私

たった6畳半ほどの書店が、
どう見ても彼らにとって、根を張った「居場所」となっていた。

深夜ドラマを見ているかの如く、
気さくで誰にでもフラットに接する30代前半くらいの女店主を中心に繰り広げられる会話に耳を澄ます。

そこにいたのは4人の男性だった。ぱっと見、店主のファンだと思われる人が1名、友人が1名、その連れが1名、どうやら学生でありながら詩人が1名。どうやら彼は、最近Twitterでバズ

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ささやかな冒険物語の折り返し地点から見える景色。

ささやかな冒険物語の折り返し地点から見える景色。

いつの間にか、折り返し地点に来た。おどろいた。
無我夢中で走っていると、
こんなにもあっという間に時は過ぎるのか。

5月19日に宣言した100人チャレンジが、
なんと、折り返し地点に来た。

私は今、cocanというサイトでオリジナル肩書きというサービスを出品しており、そのサービスを100人に提供しよう、というチャレンジだ。

この2か月間。
Twitterでたくさんの方が感想をつぶやいてくださ

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