#アダルトチルドレン
【毒親連載小説#75】成人後も続く毒親からの呪縛⑩ 父の許しがたい行動①
そんな感じで両親は
お互いに何十年間も険悪で
関係は冷え切っていたし、
私自身も両親の間に挟まれ続け
心底うんざりだった。
そんな時、
私が中国で暮らしていた時、
父からある一本の電話を受け
「ある事件」が起きたことを
聞かされた。
【毒親連載小説#68】成人後も続く毒親からの呪縛③
大学3年の頃、
私は家出をした。
家出したばかりの時は
幸せだったような気がした。
しかし、それは単に
長年に渡る苦痛から解放された
というだけであって
「ニセモノの幸せ」だった。
もっとも、
そのことに気づいたのは
私が家出をしてから数年後の
20代後半のことだった。
当初は、自分で
家賃や水道光熱費を払い、
自活できるようにもなり
親から物理的に離れたことで
解放され、私はもうこれで
【毒親連載小説 #7】母とわたし⑤
また、
ひとたび夫婦喧嘩が始まり
怒声・罵声だけでは
怒りの収まらない母は、
家にあるお皿を次々と割り、
怒りをあらわにする。
お皿の割れるその不快な音に
私はずっと耳を塞ぎ続ける…。
翌朝、
粉々になったお皿の破片が
床一面に飛び散っているのを見ると、
朝から最悪な気分だった。
そんな日は決まって
母は私たちのお弁当は用意しない。
その代わりに小銭を投げつけられる。
その小銭で朝ごはん
【毒親連載小説 #12】母とわたし⑩
両親の夫婦喧嘩が
日常的に行われると同時に、
母の酒量もどんどんと増え、
完全にお酒に呑まれることが増えた。
ある時は母は完全に目が据わり、
取り憑かれたように激しく怒鳴り続け、
わけのわからないことをわめき続けていた。
そして、突然、
吐き気をもよおしたのか
倒れこむかのようにトイレに駆け込み、
トイレで呻きながら吐き続ける。
吐き続けているあいだ、
ずっと聞こえてくる母の不気味な呻き声。
【毒親連載小説 #3】母とわたし①
若い頃の母は、容姿端麗で
当時の写真を見ると、
女優の黒木瞳似の美人だった。
また、
自分自身をどのように
美しく見せるのかを
よく心得ていて、
出かける時はいつも
バッチリと化粧をし、
綺麗に着飾る。
見た瞬間に
パッと目を引く美しさ
だったと思う。
また、母は外では、
社交的でハキハキと
モノを言う
とても快活な人に見えた。
母のクローゼットには
たくさんの洋服や
ブランド物のバッグが