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#ラブコメ

「地雷女の自来也さんと別れたい」第1部・第1話、愛夢ラノベP

「地雷女の自来也さんと別れたい」第1部・第1話、愛夢ラノベP

「地雷女の自来也さんと別れたい」
愛夢ラノベP

第1部 地雷女の自来也さんと別れたい
第1話 プロポーズ クリスマスイルミネーションが光る街に、しんしんと雪が降り積もり、街を白一色に塗り潰す。雪雲が息を吐くたびに、空には雪が舞う。ふわふわの新雪に朝陽が照ると、さらに銀世界は光り輝く。

 ――聖夜の石川県金沢市。
 今や金沢はケーキ屋さんだ。
 金沢国際アートセンターがショートケーキなら、妙立寺

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「元魔王の舞桜ちゃん」第1部・第1話、愛夢ラノベP

「元魔王の舞桜ちゃん」第1部・第1話、愛夢ラノベP

「元魔王の舞桜ちゃん」第1部・第1話 迷子と警察と異世界愛夢ラノベP

第1部 元魔王の舞桜ちゃん
第1話 迷子と警察と異世界

『蔵王さん、伊勢佐木署まで来て下さい。お聞きしたいことがあります』

 バイトを終えて電車に乗るため、駅のプラットフォームに立っていた時だった。警察から電話があった。
 まず思ったのは、なぜ電話番号を知っているのかってコト。
 次に疑問だったのは、俺は警察に話を聞かれる

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💤『スリーパーズ・ハイ』|第0部 インソムニアはサンタの夢を見る|愛夢ラノベP【短編小説/ライトノベル】

💤『スリーパーズ・ハイ』|第0部 インソムニアはサンタの夢を見る|愛夢ラノベP【短編小説/ライトノベル】

第0部 インソムニアはサンタの夢を見る なんか右腕が重い……そう思い、夜中に目が覚める。だが、サンタクロースに腕枕をしていたから、まだ夢の中だと間違える。
 こんな始まりは、ライトノベルでも考えられない。でも、事実は小説より奇なり。いきなり腕が痛い。
 俺のベッドでは、サンタコスをした少女がスヤスヤ寝息を立てていた。軽い長髪に反して、頭はスイカばりに重い。そのため、右腕はピリピリ痺れる。

「……

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『シェアハウスに美女が四人……何も起きないわけもなく』第0部&第1章|愛夢ラノベP

『シェアハウスに美女が四人……何も起きないわけもなく』第0部&第1章|愛夢ラノベP

第零部 エピローグ ――俺の人生にラブコメの四文字はない。
 ――4月下旬、時刻は不明。もちろん、場所も不明。
 今、俺は椅子に拘束されている。身動きが取れない。当然、声も出せない。
 椅子の周囲には四人の美女が武器を持って立っている。俺を取り合っているが、全くもって嬉しくない。

「あら、シュガーも目が覚めたのデスね」とシニーが俺の首に鎌を掛ける。

 シニー――身長百四十三センチ、推定Aカップ

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🎨『青春をリペイント《カラフルで無彩色なアヴァンチュール》』愛夢ラノベP|第17回小学館ライトノベル大賞(1次通過)、第19回MF文庫新人賞第4期(1次通過)|【芸術小説】【タイムリープ】【ラブコメ】【部活もの】

🎨『青春をリペイント《カラフルで無彩色なアヴァンチュール》』愛夢ラノベP|第17回小学館ライトノベル大賞(1次通過)、第19回MF文庫新人賞第4期(1次通過)|【芸術小説】【タイムリープ】【ラブコメ】【部活もの】

第零部 プロローグ ――俺の初恋は、ほろ苦いピンクだった――

 ――令和元年4月8日の午後4時。
 ――私立時ヶ丘クロノス学園の4階。
 今いる場所は屋上への階段、俺が登る大人への階段、実しやかに囁かれる本当の怪談。
 学校の七不思議で、屋上は自殺の名所として人口に膾炙する。俺は眼下に桜を眺めながら、屋上へと続く階段を歩む。イジメから逃れるため、自殺を決意する。
 内向的な俺は心を叫べない。
 

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