SFライトノベル

サシャの秘密10-サイレント・ネオ-boy meets girl-

実のところ、ゲンバ・オーウェンはサシャがいなくなり、一週間もするとショックのあまり高熱を出して寝込んでしまった。
ゲンバ・オーウェンにとって、サシャは唯一の光だったのだ。
その光を失った老提督は、もはや生きる希望をいっさいなくしてしまったのである。

すっかり変わり果てたゲンバ・オーウェンを知った人々は、「これは今までの無慈悲な行為の報いだ」とかげ口を叩くものも少なくなかった。
一方でゲンバ・オー

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サシャの秘密9-サイレント・ネオ-boy meets girl-

その会見で記者たちを驚かせたのはゲンバ・オーウェンの容姿だった。
1か月余りでゲンバ・オーウェンは一気に老け込み、生気を失っていた。
そこには鬼提督と呼ばれる威厳も権威もいっさいなかった。

目は白くよどみ、横と後ろに伸びていた黒髪は雪のように真っ白になっていた。用意してある水を飲もうものなら口からだらだらとこぼし、ふきさえしなかった。
一度会えば名前を覚えるほど頭脳明晰で油断ならない老提督だった

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サシャの秘密8-サイレント・ネオ-boy meets girl-

それから、(サシャは)ネメシス研究所につれていかれたり、オジャムと出遭ったりして、ゴサクの家にお世話になって今に至るのであった→オジャム編。
オジャムたちは、まさかサシャが提督の孫娘とは思わなかったし、どこかしらのみなし子とばかりに思っていたのである。

一方、サシャがいなくなったララでは、大変な騒ぎになっていた。
公式では認められなかったが、ゲンバ・オーウェンの宝である孫娘が行方不明になったこと

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サシャの秘密7-サイレント・ネオ-boy meets girl-

このようなゲンバ・オーウェンの態度に、兵士たちの一部は「ゲンバ・オーウェン様も人間だったんだな」という好意的な意見があがった。
一方で、「配下に容赦ない鬼提督は、自分の孫だけをひいきしている」と嫌悪する意見も多かった。

このように孫を娘以上に溺愛したゲンバ・オーウェンは、常に目の届くろことにサシャをおかないと気が済まなかった。
そのため私邸から出ることをほとんど許さず、勉学は10人の家庭教師をつ

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サシャの秘密6-サイレント・ネオ-boy meets girl-

3歳の孫になぐさめられた老人ゲンバ・オーウェンは、今度はサシャを抱き寄せて泣きじゃくるのであった。
このようなやりとりが半年ほど続いた後、サーシャはついに死んでしまったのだった。

溺愛した一人娘にも先立たれたゲンバ・オーウェンにとって、唯一の希望は孫のサシャだけであった。
ゲンバ・オーウェンはサーシャ以上にサシャを溺愛し、それは目に入れても痛くないほどという表現がぴったりだった。
公の席では常に

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サシャの秘密5-サイレント・ネオ-boy meets girl-

しかし、アルマンテのその姿勢があだとなり、ついに銃弾に倒れたのであった。
最前線の野戦病棟で手当てをしていたアルマンテは、北閥の陣地から放たれたCAのバズーカ弾を浴びて、病棟ごと消し飛んでしまったのである。

その報をララで聞いたゲンバ・オーウェンは後ろで手を組み「そうか」とだけ言ったという。
一方の妻であるサーシャは悲嘆にくれ、満足に食事もとらなくなった。
家にこもり、寝たきりになって、日に日に

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サシャの秘密4-サイレント・ネオ-boy meets girl-

それから二人は数年間の付き合いを続けた。一度はサーシャが身分を明かしたため、別れた時もあった。
しかし、それでも二人はひかれあい、ついに結婚することを決めたのだった。

結婚するためあいさつに訪れたアルマンテを初めて見たゲンバ・オーウェンは、もちろん激怒した。
下級兵士であるアルマンテと結婚するなど、ゲンバには寝耳に水であったのだ。
しかし、サーシャの意志は固く、下手をすると駆け落ちするそぶりさえ

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(ライトSF)たましぃの陽性率 3

(前章→ たましぃの陽性率 2)

あらすじ:
 小さなデザイン会社にて勤続三年目のデザイナ ー、えりか。出勤前に捨て猫を拾い、ボロと名付ける。その日の朝会で、テレビをつけると臨時ニュースで「たましぃの存在が確認される」と報道され、一同不安になる。営業担当のゲットと共にクライアント先にデザインの納品会議に行くも皆、そのニュースがいったいどういうことか気になっている…。

キャスト:
 えりか:三年

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サシャの秘密3-サイレント・ネオ-boy meets girl-

それでも怒りはおさまらず、砂漠の”中央基地”と呼ばれる街には巨大監獄があるのだが、その地下には地獄の入り口と呼ばれる地下牢があった。
そこに仲間ともども幽閉してしまったのである。

ゲンバ・オーウェンはその男がその後どうなったか、まるで興味はなかった。
おそらく光もほとんど届かない地下牢でのたれ死んだか、ねずみに食われたかであろうと、一度ふと思っただけで、まるで気にも留めはしなかった。
ララの提督

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サシャの秘密2-サイレント・ネオ-boy meets girl-

老齢となりさすがに少しは丸くなったとされるが、若い時は非常に激昂しやすい性格であったとされる。

ゲンバ・オーウェンはかつて、一人娘をそれは大切にしていた
というのも、なかなか子供ができなかったゲンバ・オーウェンが、子を授かったのは45歳の時であった。
そのため、一人娘であるサーシャと名付けたその娘を非常に溺愛した。
常に目の届くところに置き、男を寄せ付けなかったのである。
また、サーシャに手を出

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