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Vol136 「ワーケーション」という移住のカタチ②

「ワーケーション」という言葉をよく耳にします。このワーケーションから移住につながる事例もあります。「働き方改革」から生まれた、「ワーケーション」の魅力について書いてみました。

こんにちは、移住専門FP「移住プランナー」の仲西といいます。
ここでは、これまでの17年間の活動、2500組以上の移住相談対応から
皆さんに役立つ情報を書いています。
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1⃣ 「ワーケーション」と「テレワーク」の実施率
 

東京都が調査した「都内企業におけるテレワーク実施率」では、令和3年8月65.0%をピークとし、その後は、令和5年9月45.2%になるなど実施率は下降気味ではあるものの、ポストコロナ期においても一定数は存在しています。

このことから、送り手となる企業側と、受け手となる地域側の双方にとってメリットとなるワーケーションへのシフトが期待されています。

国土交通省の「令和4年度テレワーク人口実態調査」によると、テレワークをきっかけにワーケーションを実施したいと考える人が27.5%にありました。

また、観光庁の調査によると、従業員数100名以上の企業におけるワーケーション制度導入率は、令和4年度で13.4%としています。
これは令和3年度9.1%から大幅な増加と言えます。

2⃣ 地方自治体における「ワーケーション」の立ち位置


 
田舎では人口の減少、労働力不足から、利益は出ているにも関わらず、会社の廃業や店舗の閉店が起きています。
 
そこで、地方都市の企業は、これまでは人材の採用に地元志向が強かったが、近年では、SNS等を活用し、都市圏へのリクルートを活発化する動きがあります。
しかし、地方都市の企業の情報は伝わりにくく、都市圏におけるリクルートは期待する成果はあがっていません。
 
地方自治体は、人口減少対策、地域の活性化を目的して、移住事業に力を入れる一方で、関係人口に着目する地方自治体も多くあります。
 
とくに、最近では、「移住をしないが地方と関わりたい」と言った、人材が増えていることから、こうした優秀な人材を取り込み、関係人口に繋げることを目的として、「ワーケーション」を一つの手段としてとらえています。
 

3⃣ 「ワーケーション」に期待される姿


 
これまで、「ワーケーション」はバケーションの方が強い傾向がありました。
しかし、近年では、「ワーケーション」を通して、地域との関係の構築に努めるようにしています。
とくに、都市圏の企業は「地域資源」と「地域課題」に着目し、ビジネスの創出をワーケーションのミッションとする傾向があります。
 
ワーケーションを通し、都市圏の企業と地域や地域の企業とマッチングされることで、新規ビジネスの創出と地域の活性化に繋がるものとしています。
そして、地域とのつながりが深まることで、地域の魅力に触れることになり、移住につながることも想定されます。

「ワーケーション」に期待されるものは、地域と都市圏企業や人材とのWin×Winの関係構築にあるのではないでしょうか。

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最後に私のおススメの移住地をご紹介します。
移住地選びの参考にしてくださいね。

福岡県みやま市

みやま市は福岡県の南部に位置する、人口約3万人の町です。
「町から出る焼却・埋め立てごみをゼロにする」を目標に掲げる、「ゼロウェイスト」宣言を、日本で4番目に行いました。
知らない町に移住をするためには移住体験をする必要があります。
みやま市では移住体験者に対して、「お試し訪問補助金」制度を実施しており、お住まいの地域に応じて3,000円から22,000円/人・泊、さらに滞在中の交通費の半額(最大10,000円補助)の補助を受けることが出来ます。
なお、2泊目は一律3,000円、補助は最高2泊分までになります。
みやま市にはJRと西鉄の駅が多く、博多駅と熊本駅まで1時間の距離です。
また、観光地として有名な「柳川市」、「八女市」、「大牟田市」に囲まれているなど、利便性の良い街です。
「暮らしやすさ」として評価の高い、みやま市は魅力ある街ですね。
一度、制度を利用してお試し移住をしてみては如何でしょうか?


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移住プランナー| 田舎暮らし|プロ|
移住専門FP「移住プランナー」として活動をしています。これまで18年間2500組以上の移住相談に対応をしてきました。ここでは、私の経験からお役に立てる情報を日常的に綴っていきます。「移住」という夢の実現にお役に立てればうれしいです。大阪出身、北海道と鹿児島の3拠点生活中。