マガジンのカバー画像

【夢日記創作】朝起きたらアザラシになっていた【一話完結】

50
夢日記風の一話完結ストーリーです。 フランツ・カフカ『変身』パロディっぽい創作となっております。
運営しているクリエイター

#生活

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その28 夢十夜その4 春の静電気祭り!

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その28 夢十夜その4 春の静電気祭り!

※この話はフィクションです。
実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。
100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

朝起きたらアザラシになっていた俺は、体毛にまとわりつくビニールゴミを取り除く。

静電気のせいでインスタントラーメンの外フィルムをはがしても、はがしても体毛にまとわりつく。

桜も開花して春なのに俺の体毛は静電気で未だにバチバチいってる。

防火扉に手を触れた瞬間にバチン

もっとみる
〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その27 夢十夜その3

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その27 夢十夜その3

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

朝起きたらアザラシになっていた俺は朝食のバナナを牛乳で流しこんで外出した。

中学生までは好きだった学校も高校から針のムシロだった。

理由はしょうもない事情だった。

当時のモトカノのMちゃんと学校や近所で出くわすと気まずいからだ。

学生時代に彼女がいたことを語ると羨まし

もっとみる
〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その26 夢十夜その2

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その26 夢十夜その2

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

朝起きるとアザラシになっていた俺はテレビで天気予報を見ながらバナナと牛乳で朝食を済ませる。

俺は朝の4時に朝食食べても朝の8時に腹がすいて2度目の朝食をとることもよくある。

今回も2度目の朝食をとる。

それから煙草を一服。

はっ!しまった!!

禁煙して3年以上たって

もっとみる
〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その25 夢十夜その1

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その25 夢十夜その1

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

朝起きたらアザラシなっていた俺はこんな夢を見た。

スマホにヒレを伸ばすとメッセンジャーアプリに通知があったのでヒレでタップした。

メッセージは話題となるクラブハウスへの招待だった。

招待された場所へ行くとかに道楽新宿本店だった。

メッセージを見返す。

Club Ho

もっとみる
〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その24 名古屋散歩

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その24 名古屋散歩

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

朝起きたらアザラシになっていた俺は、東京から名古屋市の公的機関に出向いて書類手続きをしていた。

お役所ならではの煩雑(はんざつ)な書類手続きの連続にうんざりする。

書類の2枚目と3枚目にもする捺印(なついん)が面倒だけれども必要なのでキレイに押す。

(・ω・っ)З(アザ

もっとみる
〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その14 永久脱毛と異世界転生

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その14 永久脱毛と異世界転生

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

知らないメンズエステから「全身脱毛50%OFF」と印刷されたダイレクトメールがきた。

無理だよ!相手を選んでメールしろと小一時間ほど問い詰めたい。

彼女さんがIVO脱毛いってたけど俺のモッサモサ体毛を抜いたらキリがないので、もう朝の髭剃りも眉毛のお手入れもしていない。

もっとみる
〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その6

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その6

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

ATMから金を下ろせなくなったので固定費以外の小金欲しさに内職を始めた。

俺がPと呼ぶ男へ久しぶりに金の無心をするため、太宰治の文章をまねして「貸してくれないと死にます」な文面でメッセンジャーアプリから送信。

数時間後、スマートフォンに着信通知がきた。覗き込むと

「太宰

もっとみる
〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その5

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その5

アザラシ用の健康診断はないものかとサンシャイン水族館に電話問い合わせしてみた。

「健康診断は動物病院で問い合わせてお願いします」

通話を切ってスマートフォンを置いてから姿見に映る俺を見る。

アザラシなのでフッサフサだ。

親父は落語家の桂歌丸みたいな頭だったので、遺伝でハゲる事を心配していた。

アザラシになった今の俺が毛の心配をしなくて良くなったのが数少ない救いである。

カフカの変身を読

もっとみる
〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その2

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その2

途中からだと話が見えないから ↓最初から読んでね!

(・ω・っ)Зだけどマスクを着けていない!!うかつだった!!

ここは半分ボケだが半分本気だ。

人類の歴史は動物を介した伝染病の歴史でもある。

ペスト、梅毒、天然痘、スペイン風邪。

そして現在、毎日報道されるコロナウイルスは動物から人間に伝染したと推定されるように、突然変異から動物の体内にあるウイルスが人間に感染するケースは人類史の中で幾

もっとみる
〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた

朝に目を覚ますが体を起こせない。どうあがいても頭から体を起こすことができない。体を左右に転がして布団から脱出。

スマホに手を伸ばすが手は届かない。毛だらけのヒレが伸びる。ヒレでスマートフォンを掴む。

画面に表示される日付と時間は土曜の朝だ。今朝は撮影で早く出かける予定があるからと昨晩は早寝した。が、その間に自身に異常事態が起こっている。まずは俺自身の異常を確かめなければ。

スマホのミラー機能

もっとみる