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職人をたずねて|2023年振り返り
今年はつくり手に会えて
みなさんの姿に心が洗われた
人と人との間だけではなく
人と天然との間に教えられ、学び
答えを得ながら
確実に一歩一歩進む姿が
心に残っている
仕事はとても堅実で
才能やセンス、感覚という
アーティスティックなものとは
かけ離れた
素材との着実な会話の蓄積だった
素材から何かを受け取って
決して力づくではなく
必要な時間を知りながら
それに従い仕上げていく
まわりに
干し柿2023|暖冬で波乱
年々想像を超えるほどの暖冬で、
渋柿の熟れがはやく、
湿度が50%以上の日も多かった。
自然のちからを借りながらする干し柿は
その影響をもろに受け、
柿がやわらかい状態が続いた。
毎日毎日
だいじょうぶかな?
この柿全てががカビて
食べられなくなったらどうしよう。
カラスは毎日柿の前を素通りして行くし、
いつかカラスに見つかって
全部食べられたらどうしよう。
悪い想像ばかりしていたが、そ
干し柿2023|柿、渾身のサプライズ。
昼間は20度を超えるような暖かさ。
故に渋柿の早熟。
そこに干し柿シーズンの出張が重なり
我が家の干し柿は乾ききらず
やわらかでぶにょぶにょとした状態が続いている。
それでも試しに一口かじると
柿色のきらきらした宝石のような果肉が溢れ出して、どんな悲しみも包んで溶かしてくれるような甘さが、おいしくてやさしい。
でも朝起きるたび今年は失敗かもしれない。
去年の3倍以上、約170個の柿たちをどう
🎧 手仕事|干し柿の季節※音源あり
|Have a nice day. #4 |
2023.11.08
.•干し柿の季節•.
今月からはSpotifyで配信がはじまりました。オリジナルでつくってもらったかっこいいジングルも今月から使用開始✴︎
通勤、通学、作業のおともにどうぞ。
雑記|人間と動物の間
北海道でのひとときは、
人の世界と動物の世界、過ごした時間が半分半分だった。
厳密に言えば、もちろん人の世界にいた時間の方が長いのだけれど、頭や心の半分は確実に自然や動物が占めていた。
そうすると人間世界のあれやこれやはどうでも良くなって、ふたつの世界それぞれのバランスへと心がかよう。
完璧なんてものはないし、うんちもごろごろ落ちていて、この山にはわたしの知識では到底太刀打ちできない、想像を
#3 岩間 幹雄 | 木彫り
空港を出ると牛のにおいがした。
あぁ、そうか。
北海道に来たのだなとにおいが知らせてくれた。
広い大地を持つ北海道には数々の特産品があるが、代表する民藝品に木彫りの熊がある。
大正12年。
一説には、当時徳川家当主の徳川義親が八雲村(現二海郡八雲町)で農民や付近のアイヌ民族の人たちに冬の間の収入源として熊の木彫りの生産を勧めたのが北海道の木彫り文化のはじまり、とある。
その後、昭和に入り旭
雑記|つくり手と素材の間
この春、つくり手の工房をぽつりぽつりと訪問した。
出会いはいつもモノが先で、そのモノと向かい合ったとき、これをつくった人に会いたいという気持ちが沸々と沸いてくる。
どうしたら会えるだろうかと考えはじめ、予定を立て連絡をとり、製作の合間を縫ってお時間をいただく。
取材を終えた帰り道はいつも、あの人柄とあの環境だからこれが生まれるんだよなと、点と点が線でつながり、心がすとんと腑に落ちる、不思議な感