たるかわ みほ|暮らしと民藝
「“心地よい”を選び取る暮らし」をテーマに衣 食 手仕事 職人の切り口からひとりひとりが自分に合った暮らし方を見つけるヒントを探ります。 エフエムたちかわ84.4MHz 鵜飼社長のBrandNew Day(月〜金帯 10:00〜11:55)内のコーナー Have a nice day.の生放送(第二水曜11:15〜)のアーカイブを音声でまとめています。
民藝品をつくる職人さんの工房を訪問して、目に見えない部分を文章にしたためます。 意外にどこを基準に選べば良いのかわからないのが、民藝品や暮らしの道具です。素材やつくり手について深掘りし伝えることで、買う人のもの選びの参考になれば。 購入リテラシーが育まれ、良い仕事が選ばれることで職人が育つ循環づくりができれば最高です。
くもりのないつるんとした表情を目にすることが多い硝子のグラスや皿の数々。 あの透明な世界の中に、くもり、ゆらぎ、気泡がのこる独特の技法で唯一無二の世界観をつくりだす硝子作家がいる。 岐阜県は飛驒高山。 心地よい風が吹き抜ける盆地の丘の工房で、それらは生み出されている。 時間をかけない 半径1メートルほどだろうか。 作業に必要な一通りの機材を円状に配置。工程ごとに行ったり来たりして、ひとつの作品を作り上げていく。 時間にして約5分の一連の動きは、まるで魔法を見ているよう
ご無沙汰してしまいました。 昨年は3人の職人さんをめぐりました。 が、今年はなんとひとりも記事にしていません。 ただつくり手に会いに行ったり、土地を巡ったりすることは続けていて 浅草 簾 沖縄 琉球藍、絹織物、焼物 鹿児島 焼物 鳥取 焼物 岡山 焼物 山形 編組 最近は焼物が多いです。 沖縄の焼物では、豚血陶器というものがあるようで、食文化を含め沖縄特有の豚との付き合い方をみました。 琉球藍は、一緒に染めさせていただいたのですが、山藍、蓼藍との違いをしきりに質問す
|Have a nice day. #10| 2024.5.29 .•山ぶどうの樹皮•.
|Have a nice day. #9| 2024.4.10 .•琉球藍•.
Have a nice day. #8| 2024.3.13 .•春をつつむ春巻き•.
|Have a nice day. #7| 2024.2.14 .•暮らしの道具の選び方•. 巻き簾
|Have a nice day. #6| 2024.1.10 .•天然暮らしの原点•. 緑のふるさと協力隊 ▼今回リクエストした楽曲 HIGH FIVE / 高橋優
今年はつくり手に会えて みなさんの姿に心が洗われた 人と人との間だけではなく 人と天然との間に教えられ、学び 答えを得ながら 確実に一歩一歩進む姿が 心に残っている 仕事はとても堅実で 才能やセンス、感覚という アーティスティックなものとは かけ離れた 素材との着実な会話の蓄積だった 素材から何かを受け取って 決して力づくではなく 必要な時間を知りながら それに従い仕上げていく まわりに目を向けると 間違えは許されず 少しの違いは排除され 謝り、叱られ 完璧を求めら
年々想像を超えるほどの暖冬で、 渋柿の熟れがはやく、 湿度が50%以上の日も多かった。 自然のちからを借りながらする干し柿は その影響をもろに受け、 柿がやわらかい状態が続いた。 毎日毎日 だいじょうぶかな? この柿全てががカビて 食べられなくなったらどうしよう。 カラスは毎日柿の前を素通りして行くし、 いつかカラスに見つかって 全部食べられたらどうしよう。 悪い想像ばかりしていたが、そんなわたしの不安を尻目に柿はすべて立派に干し上がり。 柿にも太陽にも風にもあり
昼間は20度を超えるような暖かさ。 故に渋柿の早熟。 そこに干し柿シーズンの出張が重なり 我が家の干し柿は乾ききらず やわらかでぶにょぶにょとした状態が続いている。 それでも試しに一口かじると 柿色のきらきらした宝石のような果肉が溢れ出して、どんな悲しみも包んで溶かしてくれるような甘さが、おいしくてやさしい。 でも朝起きるたび今年は失敗かもしれない。 去年の3倍以上、約170個の柿たちをどうしようかと思い悩んでいる、今年の晩秋です。 ところが今朝は、久しぶりに少し冷え
|Have a nice day. #5| 2023.12.13 .•冬シルクのすすめ•.
|Have a nice day. #4| 2023.11.08 .•干し柿の季節•. 今月からはSpotifyで配信がはじまりました。オリジナルでつくってもらったかっこいいジングルも今月から使用開始✴︎ 通勤、通学、作業のおともにどうぞ。
北海道でのひとときは、 人の世界と動物の世界、過ごした時間が半分半分だった。 厳密に言えば、もちろん人の世界にいた時間の方が長いのだけれど、頭や心の半分は確実に自然や動物が占めていた。 そうすると人間世界のあれやこれやはどうでも良くなって、ふたつの世界それぞれのバランスへと心がかよう。 完璧なんてものはないし、うんちもごろごろ落ちていて、この山にはわたしの知識では到底太刀打ちできない、想像を遥かに超えた動植物たちが生きている。 彼らは、明日ごはんは食べられないかもしれ
空港を出ると牛のにおいがした。 あぁ、そうか。 北海道に来たのだなとにおいが知らせてくれた。 広い大地を持つ北海道には数々の特産品があるが、代表する手仕事に木彫りの熊がある。 大正12年。 一説には、当時徳川家当主の徳川義親が八雲村(現二海郡八雲町)で農民や付近のアイヌ民族の人たちに冬の間の収入源として熊の木彫りの生産を勧めたのが北海道の木彫り文化のはじまり、とある。 その後、昭和に入り旭川市に暮らすアイヌの松井梅太郎が木彫り熊をつくったことをきっかけに旭川市でも熊を
#3 職人|葦ペン▶︎ペン工房葦村- 2023.10.11
#2 手仕事|柿渋のちから - 2023.9.13