雑記|人間と動物の間
北海道でのひとときは、
人の世界と動物の世界、過ごした時間が半分半分だった。
厳密に言えば、もちろん人の世界にいた時間の方が長いのだけれど、頭や心の半分は確実に自然や動物が占めていた。
そうすると人間世界のあれやこれやはどうでも良くなって、ふたつの世界それぞれのバランスへと心がかよう。
完璧なんてものはないし、うんちもごろごろ落ちていて、この山にはわたしの知識では到底太刀打ちできない、想像を遥かに超えた動植物たちが生きている。
彼らは、明日ごはんは食べられないかもしれないし、暖房もないからあるもので冬支度をして、これからくる長い冬に備える。
すこし、ストーブを貸したいな。なんて頭よぎるけどぐっと堪えて。頭をひねり、または本能で生き延びようとする動植物に敬意を。
人だけではなく、そういう動植物も一緒にこの世界をつくっているのだなと分かって、うれしいきもちに心満たされていた。
そんな心持ちで生きることを諦めないで、揺るがないで、徹底的に行きたい世界で生きたいとおもった。
この文章もきっと100人みんなに届くわけがない。
10人かそれよりもっと少ないかもしれない。
でも、それでいい。
伝えたい人にまっすぐに伝わっていけばいい。
あと少ししたら渋柿との時間、干し柿の季節が待っている。
柿が生きる世界に迷い込みながら
11月と12月、精一杯に暮らし尽くしたいと思っている。
11月の山粧う(やまよそおう)霜降のころ。
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