へびやま

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フリーランスのアニメーターです。過去に読んだ本、映画などの内容をまとめています(動物と人間、脳のしくみ、経済、社会)

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『エリート過剰生産が国家を滅ぼす』 ピーター・ターチン

国のような複雑な組織は、内乱と平穏な時代が交互に繰り返されており、その平穏が崩れ去るのは、エリートになれなかった人(椅子取りゲームで座れなかった人)が増えすぎた…

へびやま
5時間前

『アシモフの雑学コレクション』 星新一(編訳)

特許を取らなかった発明、バルチック艦隊の話など、もっとたくさん紹介したいのですが、長くなりすぎたので削りました。 ユーモラスなものを中心にピックアップしています…

へびやま
11日前
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『エコノミック・ヒットマン』 ジョン・パーキンス

CIAと手を組み(?)お金を儲けていく米国企業のEHM戦略。詳しい解説が分かりやすく、その過程で敵を作っている雰囲気も伝わってくる。 後半は中国のエピソード。 パナマ…

へびやま
2週間前

リーマン・ショックの原因の一つ?

『リーマンの牢獄』齋藤 栄功 (著), 阿部 重夫 (監修) ポンジスキームでリーマンブラザーズ日本法人を騙したらしい この話は全然知らなかった、、 未読なので、メモがわ…

へびやま
2週間前

『トルーマン・カポーティ』 ジョージ・プリンプトン

小説家カポーティ本人の手紙や、友人たちの証言やインタビューを元に構成された本。1944〜1984年ごろの話がメインです。 ヤドーでの執筆トラスク夫妻は邸宅に作家、画家、…

へびやま
3週間前
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題名のメモ(短編など)

ただひたすらのアナーキー "Mere Anarchy"ウディ・アレン短篇集(井上一馬訳)2007年 ●過ちは人の業、浮遊するは神の御業 "To Err Is Human ー To Float, Divine" ●身…

へびやま
4週間前
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『音楽の海岸』 村上龍

マゾヒストについての引用が多めです。 小説の冒頭には「中上健次に捧ぐ」とある。主人公の"ケンジ"って、もしかして『イン ザ・ミソスープ』と同じ主人公? マゾヒスト …

へびやま
1か月前
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アメリカ選挙の映画

大統領選挙やアメリカ政府がテーマの作品。 『ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ』 選挙前にスクープされたスキャンダルが目立たなくなるように、戦争をでっちあげる話。 …

へびやま
1か月前
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ウディ・アレンの人物像

ミア・ファローの自伝に登場するウディと、友人たちについて。裁判と養子の話は別記事にまとめています ライフスタイル恋人の名前を呼ばない。自分のことは「ウディ」と呼…

へびやま
1か月前

『FBI心理分析官』 ロバート・K・レスラー

 連続殺人犯、プロファイリングなどの単語が一般的に流通するきっかけになった本です。『レッド・ドラゴン』の小説を書く前のトマス・ハリスが、著者の働く行動科学課を取…

へびやま
1か月前
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失恋と物語

本や映画の中から失恋したときに読んでいたものを紹介します。 恋愛だけでなく、いくつかのテーマを含めて記事にまとめてみました。 くまちゃん登場人物が(男も女も)全…

へびやま
1か月前
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「嫌われるアメリカ」についての2冊

2024年11月に向けて、アメリカ大統領選のニュースを目にすることが増え、関連書籍を探していたところ、以下の2冊を見つけたので記事にまとめました。 『アメリカは内戦に…

へびやま
1か月前

出典が不明の文章

元ネタを探したけど、見つからなくて気になっているもの。 もしご存知の方がいらっしゃったら、教えていただけると嬉しいです ▶️ 三島由紀夫の小説で「殿方は筋が通って…

へびやま
1か月前
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『たとえ世界が終わっても』 橋本治

社会との関わり方 80年代 後半は、人が社会の中に存在するのではなく、社会が各個人の頭の中に存在してきているという話になっています。 こちらの本が出版された時期に…

へびやま
1か月前
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2024年6月

noteをスタートしてから6月と12月に日記を書いている。  本の紹介記事は半年で20本くらい増えた。次は『フラッシュ・ボーイズ』にしようと思って図書館から借りてきた…

へびやま
3か月前
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タイトル一覧

note記事で取り上げた本や映画の一覧です。50音順 (2024年8月までのもの) ノンフィクション科学 『いじわるな遺伝子』 テリー・バーナム、ジェイ・フェラン 『確信…

へびやま
3か月前
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『エリート過剰生産が国家を滅ぼす』 ピーター・ターチン

『エリート過剰生産が国家を滅ぼす』 ピーター・ターチン

国のような複雑な組織は、内乱と平穏な時代が交互に繰り返されており、その平穏が崩れ去るのは、エリートになれなかった人(椅子取りゲームで座れなかった人)が増えすぎた結果である、という趣旨の本。

公式noteで序盤が公開されています↓

歴史安定的な段階(統合期)と不安定な段階(崩壊期)は100年で入れ替わるケースが多いが、一夫多妻の文化圏ではエリート過剰の段階が早く訪れるためサイクルが早く50年ほど

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『アシモフの雑学コレクション』 星新一(編訳)

『アシモフの雑学コレクション』 星新一(編訳)

特許を取らなかった発明、バルチック艦隊の話など、もっとたくさん紹介したいのですが、長くなりすぎたので削りました。

ユーモラスなものを中心にピックアップしています。

Ⅰ宇宙、気象

いきもの

Ⅱ古代の人々

文化、宗教

人物

『エコノミック・ヒットマン』 ジョン・パーキンス

『エコノミック・ヒットマン』 ジョン・パーキンス

CIAと手を組み(?)お金を儲けていく米国企業のEHM戦略。詳しい解説が分かりやすく、その過程で敵を作っている雰囲気も伝わってくる。
後半は中国のエピソード。

パナマアメリカ軍、1989年12月にパナマに侵攻(→ノリエガ政権)

パナマが攻撃された理由
 ・特定の政治家/企業からの要求を断った
 ・新パナマ運河条約が尊重されるべきだと主張した
 ・日本の資金と施工による、運河拡張事業を模索してい

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リーマン・ショックの原因の一つ?

『リーマンの牢獄』齋藤 栄功 (著), 阿部 重夫 (監修)

ポンジスキームでリーマンブラザーズ日本法人を騙したらしい
この話は全然知らなかった、、

未読なので、メモがわりに記事をアップしました。
読み終わったら内容まとめるかも

というか、この動画1つ見たら
裏社会、地面師とかのyoutubeがオススメにめちゃ出てきて笑ってしまったw

1995年のニック・リーソン(マネートレーダー/銀行崩

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『トルーマン・カポーティ』 ジョージ・プリンプトン

『トルーマン・カポーティ』 ジョージ・プリンプトン

小説家カポーティ本人の手紙や、友人たちの証言やインタビューを元に構成された本。1944〜1984年ごろの話がメインです。

ヤドーでの執筆トラスク夫妻は邸宅に作家、画家、作曲家を招待し、創作活動に集中できるよう支援していた。

朝8時にはランチボックスを届け、みんなそれぞれ各自の仕事場に籠る。日中は誰にも邪魔されず、騒いで良いのは16時〜22時まで。夜はディナーが提供され、メンバー同士の交流も活発

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題名のメモ(短編など)


ただひたすらのアナーキー "Mere Anarchy"ウディ・アレン短篇集(井上一馬訳)2007年

●過ちは人の業、浮遊するは神の御業
"To Err Is Human ー To Float, Divine"
●身代金はタンドゥーリ・チキン
"Tandoori Ransom"
●サム、ズボンが芳しすぎるぜ
"Sam, You Made the Pants Too Fragrant"

●売文稼

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『音楽の海岸』 村上龍

『音楽の海岸』 村上龍

マゾヒストについての引用が多めです。

小説の冒頭には「中上健次に捧ぐ」とある。主人公の"ケンジ"って、もしかして『イン ザ・ミソスープ』と同じ主人公?

マゾヒスト

「植物人間になりたいというマゾヒストがいる」というのをどこかで読んだのですが、この小説ではなかったみたいです。

旧ソ連のラーゲリ

囚人を輸送するとき、食べ物がほとんどない状態にしておく。2日ほど飢えさせたところで、魚の干物を与

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アメリカ選挙の映画

アメリカ選挙の映画

大統領選挙やアメリカ政府がテーマの作品。

『ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ』

選挙前にスクープされたスキャンダルが目立たなくなるように、戦争をでっちあげる話。

戦場を合成している場面が面白かった。1997年のCG技術でこの仕上がりなので、現在はどのような映像でも作ることができるだろう。

『スイング・ステート』

民主党と共和党が競り合うストーリー。
マネーショート、バイスなどを制作したPL

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ウディ・アレンの人物像

ウディ・アレンの人物像

ミア・ファローの自伝に登場するウディと、友人たちについて。裁判と養子の話は別記事にまとめています

ライフスタイル恋人の名前を呼ばない。自分のことは「ウディ」と呼ばせていた(本名はアラン・コーニスバーグ)

かかりつけの医者が大勢いる。

周囲の人々セラピスト

両親

彼の両親宅を訪問する場面。ウディは子どもの頃、しつけと称して母親に殴られることが多かったらしい。

友人

ウディたちと頻繁に夕

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『FBI心理分析官』 ロバート・K・レスラー

『FBI心理分析官』 ロバート・K・レスラー

 連続殺人犯、プロファイリングなどの単語が一般的に流通するきっかけになった本です。『レッド・ドラゴン』の小説を書く前のトマス・ハリスが、著者の働く行動科学課を取材しており、FBIが映画制作に協力するエピソードも第11章で登場します。

初めて読んだのは中学生の頃だったと思うのですが、ちょうど厨二病のような感じで、古典のミステリー(クリスティ等)からパトリシア・コーンウェル『検視官』シリーズ、『羊た

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失恋と物語

失恋と物語

本や映画の中から失恋したときに読んでいたものを紹介します。
恋愛だけでなく、いくつかのテーマを含めて記事にまとめてみました。

くまちゃん登場人物が(男も女も)全員ふられる、オムニバス小説です。

「仕事ぶりがかっこいいという理由で恋をしたり、恋をしたから仕事をがんばる、といったような、仕事(生き方)と複雑に絡み合った恋を描きたかった」と、あとがきで解説されていました。

恋愛についての描写ではな

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「嫌われるアメリカ」についての2冊

「嫌われるアメリカ」についての2冊

2024年11月に向けて、アメリカ大統領選のニュースを目にすることが増え、関連書籍を探していたところ、以下の2冊を見つけたので記事にまとめました。

『アメリカは内戦に向かうのか』さまざまな国の内戦が起きた状況について、詳しく解説している書籍。

 ・国民が分断されていることが大きな問題(人種、宗教)
 ・独裁政権〜民主主義の途中段階で、内戦が起こる可能性が高い
 ・富の偏在は条件ではない 
 ・

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出典が不明の文章

出典が不明の文章

元ネタを探したけど、見つからなくて気になっているもの。
もしご存知の方がいらっしゃったら、教えていただけると嬉しいです

▶️ 三島由紀夫の小説で「殿方は筋が通っていさえすれば、それでいいと思っている」というニュアンスのセリフ。

▶️ 以下の文章の出典。仇名=スペキュレーター? 日本の相場師の伝記だと思う。『相場の神々』は調べたが載っていなかった。

▶️ ビートたけしのエッセイだと思われる、「

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『たとえ世界が終わっても』 橋本治

『たとえ世界が終わっても』 橋本治

社会との関わり方

80年代

後半は、人が社会の中に存在するのではなく、社会が各個人の頭の中に存在してきているという話になっています。

こちらの本が出版された時期に収録されたyoutubeもありました(橋本治の映像講義)

▶️ 分からないことを見つけないと分かるようにならない
▶️ 「何をどう努力すれば良いか分からない」には、まず失敗すること。
▶️ 失敗して、それを埋める努力をすると上達す

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2024年6月

2024年6月

noteをスタートしてから6月と12月に日記を書いている。

 本の紹介記事は半年で20本くらい増えた。次は『フラッシュ・ボーイズ』にしようと思って図書館から借りてきたが、あまり読む気力なく放置している。kindleと紙の本も何冊か積読したまま。

 5月からマンガを描き始め6月からXで予約投稿している。インスタも併用したり、発信も頑張るほうが良いのかもしれないがマルチタスクになるとアイデアが思い

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タイトル一覧

タイトル一覧

note記事で取り上げた本や映画の一覧です。50音順
(2024年8月までのもの)

ノンフィクション科学

『いじわるな遺伝子』 テリー・バーナム、ジェイ・フェラン
『確信する脳』 ロバート・A・バートン
『共感する女脳、システム化する男脳』 サイモン・バロン・コーエン⭐️

『すばらしい人間部品産業』 アンドリュー・キンブレル⭐️
『ドーパミン中毒』 アンナ・レンブケ
『動物感覚』 テンプル・

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