連続殺人犯、プロファイリングなどの単語が一般的に流通するきっかけになった本です。『レッド・ドラゴン』の小説を書く前のトマス・ハリスが、著者の働く行動科学課を取材しており、FBIが映画制作に協力するエピソードも第11章で登場します。
初めて読んだのは中学生の頃だったと思うのですが、ちょうど厨二病のような感じで、古典のミステリー(クリスティ等)からパトリシア・コーンウェル『検視官』シリーズ、『羊たちの沈黙』など、現代の殺人事件を題材にしたものに興味が移っていきました。
アメリカは物騒だなあと思ったのと、ヒッチハイカーと売春婦は殺されやすいこと、内容はあまり多くは記憶していなかったのですが、表紙はとても印象的でした(桜田晴義『花園にて』1978年)
長野県の青木村郷土美術館に所蔵されているようです。
動機、空想
合意の上でのセックス経験があった人間は、調査対象の約半数。
この本の中では、性衝動と暴力的な空想が結びついた結果、殺人が行われると説明されている。「1回殺してみたけど、あんまり好きじゃなかったからやめたよ」みたいな事例はなさそうだ。
どうして何度も殺すのか?
性衝動と愛情表現がリンクしていない
ウィリアム・ハイレンズ(1946年にシカゴで3人殺害)
13歳でカトリックの全寮制の学校に送られているが、その時すでに窃盗、放火の常習犯だった。
面接のコツ
殺人犯たちと面接し、かれらの話を聞くにあたって。
無秩序型の殺人犯
1978年に事件を起こしたリチャード・トレントン・チェイスは重い精神病を患っていた。
ドラキュラのように血液を補充しなければ、毒によって自分の体内の血が粉になってしまうと信じていたので、ウサギの血を自分に注射しようとしたこともある。
ケネディ上院議員を撃った、サーハン・サーハン
秩序型の殺人犯
ジョン・ウェイン・ゲイシー
ヒッピーたちの教祖となった経緯について。
ジェフリー・ダーマー
おわりに
コリン・ウィルソンの『現代殺人百科』もオススメです
こちらはロシア、ヨーロッパの事例も多く扱われています。
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