金枝篇

竹倉史人『土偶を読む/130年間解かれなかった縄文神話の謎』

竹倉史人『土偶を読む/130年間解かれなかった縄文神話の謎』

☆mediopos-2383  2021.5.26 椎塚土偶(山形土偶)は 大量のハマグリが堆積する遺跡から発見されたが その土偶がハマグリに似ているという学者は これまでだれもいなかったという しかしその頭部はたしかにハマグリに似ている 「職業としての学問」ゆえの 知性の矮小化・細分化 つまりは「ご専門」意識のために 見えているものが 見えなくなってしまっているのだろう 著者は土偶を 「植物の人体化(アンソロポモファイゼーション)」だとし さまざまな土偶をその造形原理

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木彫りの猫製作プロジェクト③-1(研究・イケニエ)

木彫りの猫製作プロジェクト③-1(研究・イケニエ)

>>(↑当該シリーズの初回記事) >>(↑一つ前の記事はこちら) 1. 木彫りの猫は何になれるか 木彫りの猫は何になれるか……。 要するに、用途・役割ですね。 これについて考えていきます。 隠秘学に括られるような魔術・呪術的には、木彫りの猫の要素である「人形」という面から、ぱっと思いつくのは生贄としての使い方です。 ちょっとちなまぐさい。 今回の木彫りの猫ちゃんについては、さすがに生贄にはしませんが、生贄の歴史は結構面白くて好きなので、ついでにその辺の背景についてさ

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権力との距離の取り方

権力との距離の取り方

◉さとうゆーすけさんの、こちら↓のnoteから派生して、ちょっと思うことを。ShinHoriさんやnowhereman134さんなどは、国家や国家権力を戦前の独裁国家やフランス革命当時の絶対王政、あるいは東アジア型専制君主国家(皇帝制度)のイメージで捉えているのでしょうね。そんなものは現代ではほとんど解体され、むしろ中華人民共和国や北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)やキューバなどの共産主義国に色濃く残ってるのに、こちらはあまり批判したがりませんね。 あるいは、朴槿恵前大統領時

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フレイザー批判

フレイザー批判

白川静と呪術 白川静の文字学は、非常に整っていて面白い。文字同士の関係が見事に整理されており、漢字の構造をほぼ明らかにしていると言える。 ただ、彼の漢字解釈は呪術に基づく部分が多く、その点が分かりにくい。たとえば、口(さい)の字を呪告を入れた箱だとする解釈が、彼の漢字学の基礎をなしている。だが、どうしてそのような呪術が、文字の発生において重要な役割を果たしていたと言えるのか、現代の我々には想像がしにくい。この点を解釈し直すことで、白川静の漢字学を読み替えることができるので

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スピリチュアルの取り扱い/サイゼ占い作るのに使った文献

スピリチュアルの取り扱い/サイゼ占い作るのに使った文献

質問者:Nさん リックェさんはじめまして。オモコロのサイゼ占いの記事、楽しく拝見させていただきました。自分は文系の学生ですが占いというものに初めて興味がわきました。そこで質問ですが、サイゼ占いを作るにあたって参考にした文献や資料があれば教えていただきたいのですが可能でしょうか。また、これから占術を学ぶ上で入門書的なものを読むとしたら何がいいでしょうか。 えーとですね「占いの本」みたいなものは実は大して読んでないです! オンライン授業のやつ「シンプルに学ぶ西洋占星術」 u

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「瀧本哲史による教養の4分類」という話

「瀧本哲史による教養の4分類」という話

「瀧本哲史による教養の4分類」という話 「10代で読んでないと恥ずかしい必読書」というリストがあるそうです。 品がない。 https://twitter.com/georgeochiai/status/1300224505021788160 https://twitter.com/hironobutnk/status/1300283750513664000 落合ジョージさん(@georgeochiai)が 「ググっていたら10代で読んでないと恥ずかしい必読書なるリスト

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プロ奢サロン 儀礼研3-3で学んだ事 適当にアウトプット (2020.6/12)

プロ奢サロン 儀礼研3-3で学んだ事 適当にアウトプット (2020.6/12)

このnoteの反響 yoshinoriさんと、プロ奢がいいね👍済み 儀礼研とは… 説明するのが問題がある可能性もあるので、詳しく知りたい人は下記を参照ください。 今回の儀礼研の自分なりのまとめを書いた理由。 自分はまとめを書くのはこのコミニュティの禁則事項ではないかと、思ったが、まとめを有料ではなく、だれもが見える形でnoteで公開という形で発表されている方がいたので、自分もこの方のやり方を見習って書こうと思った次第。(下記の方のyoshinoriさんの記事はサポー

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英文学の考察、たまに始めます。

英文学の考察、たまに始めます。

パソコンの前に座り、さて本日のnoteのネタをどうするかと考え、本棚からフレイザー『金枝篇』、外山滋比古『思考の整理学』、T.S.エリオット『荒地』を直感的に取り出してみた。 何気なく『思考の整理学』をめくれば、まさにT.S.エリオットを引用した箇所であったので、ささやかなな直感の引き寄せを感じたところである。 学生時代、英文学学科であり、卒論のテーマで『荒地』を扱った。いつかもう一度勉強できたら楽しいだろうなあと思っているので、noteという場所を、『荒地』関連の考察メ

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西崎憲さん『未知の鳥類がやってくるまで』

西崎憲さん『未知の鳥類がやってくるまで』

西崎憲さんの短編集『未知の鳥類がやってくるまで』を読了して、物語って何だろう、という問いが頭の隅っこにずっと貼りついています。 普段は、収録順に拝読するのですけれども、本書では『開閉式』の評判が高くて――酉島伝法さんが今までで一番こわい短編小説に挙げておられました――、辛抱できず、そちらから。 例えば評判のいいレストランに行ったら、最初は少しハードルが上がっていると思うのです、「どんな料理を食べさせてくれるのだろう」 そんな風に僕も『開閉式』を前にして、なんとはなしに身構え

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ミッドサマー、ホルガにおける「五月の女王」の風習

ミッドサマー、ホルガにおける「五月の女王」の風習

 ぼくは『ミッドサマー』が日本で見られるのをとても楽しみにしていた。白夜のスウェーデンで展開される「明るいホラー」がどのようなものか気になっていた。この2月に至ってようやく見られたというわけだ。  『ミッドサマー』は「欧米の個人主義 vs ホルガの共同体主義」「主人公ダニーの救済」をえがいた映画として観ることもできるが、その見かたは全面的にただしいわけではない――などということはすでにまつきりん氏の記事で示されている。この記事とぼくの所感は非常に近い。  ということで、この

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