白木海月@Shield72°公式note

Shield72°オーガニックアロマ・スキンケア・シリーズ開発担当の白木海月です。開発…

白木海月@Shield72°公式note

Shield72°オーガニックアロマ・スキンケア・シリーズ開発担当の白木海月です。開発からの物語を綴っています。 (公社)日本アロマ環境協会認定インストラクター 「72°で、いまこそ!ナチュラル・スキンケア」 公式HP>https://www.shield72.net

マガジン

  • 72°【ハーブ天然ものがたり】

    「ハーブのちから、自然のめぐみリスペクト」魔術から化粧品、厨房から医薬まで。所感まじりに綴る、ハーブ今昔物語。

  • 72候【花鳥風月】

    24節気72候、四季折々の花鳥風月、日々是好日進捗。

  • 【72°ものがたり】自然派コスメができるまで

    Shield72° Organic aroma skincare series プロダクツチーム開発担当、白木海月-shirokikurage- と申します。 わたしたちの提供する製品は、2021年10月に産声を上げました。 シュッと魔法のひと吹き、ローズマリーから生まれた自然派化粧品、Shield72°/シールド72° オーガニックアロマだけの自然な香りでリラックスできる、天然由来成分100%、無添加自然派コスメ、シリーズ第1弾の化粧水と乳液が誕生するまでのストーリーを所感など交えて綴っております。

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【ハーブ天然ものがたり】ローズマリー

製品開発のあれこれを綴った【72°ものがたり 自然派コスメができるまで】でご紹介したローズマリー。 国内で大切に育てられているローズマリーとの出会いがなければ、今回のプロジェクトは始動できなかったかもしれません。 祝福を循環させる、わたしたちの推しメン・ハーブでもあるローズマリーの魅力を改めてご紹介させて頂きます。 マリア様のバラ ローズマリーという名前、不思議です。 ローズに関係ないしローズの仲間じゃないのにどうしてローズという名前がついているんだろう。 学名の Ro

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      【プロダクツ物語】しっとりホワイトクレイパック洗顔

      ローズマリーから生まれたナチュラルスキンケア、Shield72°製品の開発物語を綴っています。 第5話目は洗顔シリーズに突入。 当初泡のたつ洗顔料を、液体から固形、クリーム状のものまで数十種類考えて試作しましたが、香りを生かす、ローズマリー成分を生かすコンセプトにどうしても沿わず、一般市場では泡のたつ洗顔料が主流のなか、あえてクレイをつかった洗顔料で開発を進めました。 主成分はもちろん、広島県産無農薬栽培ローズマリー蒸留水(ローズマリー葉水:基剤)を使用。 保湿目的で配合する5つの植物エキスと、オーガニックアロマ100%の精油をつかった着香、開発の軸は保湿シリーズとおなじでローズマリー成分を余すところなく生かす方向性で進めることになりました。 クレイの特徴を、当時のプロダクト会議メモから抜粋してご紹介します。 ☆ ◆天然クレイをスキンケアにつかう方法はふるい時代から伝承されてきた人類の智慧のひとつ ◆クレイがもたらす作用にはいろいろな特徴があるが、一番注目されているのは毒素を排出すること ◆クレイの毒素排泄のしくみ  ・クレイは紙が何枚も重なったような分子構造をしている   →少量の塗布で肌の表面積を大きくカバーできる  ・クレイはマイナス電気を帯電し、プラス電子をもつ老廃物や毒素と結びつきやすい   →強力なデトックス効果   →クレイが汚れを吸着するといわれる所以 ◆人の(健康肌の)皮膚表面はpH4.5~6.0の弱酸性   →皮脂膜が4.5~6.0の弱酸性に保たれていると、バリア機能がはたらきやすく、肌をすこやかな状態に保つことができる   →天然クレイはpH6~8の中性前後で肌にやさしい ☆ 学術的な知見はさておき「裸足で大地に立つ」とか「どろんこ遊び」とか「土いじり」や「砂浜にねっころがる」などなど、自然にふれることで、わたしたち人間の五感はたちどころに研ぎ澄まされ、ふだん使っていない感性が一気に開花するような気分になります。 土に触れると体内に溜まった電気を放電し、イオンバランスが整うから、というのも大きいのかな、と感じています。 ☆ 洗顔シリーズ「しっとりホワイト」のアロマブレンドは ・ローズマリー ・レモン ・カモミールローマン (ローズマリー葉油、レモン果皮油、ローマカミツレ花油:賦香) 当時の開発メモから調香テーマ、意図した香り印象を抜粋します。 ◆テーマ「AMULET(アミュレット)」 ◆ファーストインプレッション「安心感」 ◆使用感「ふんわり包まれるような」 制作過程で意図した香り印象 ・身につける『香りのお守り』のような安心感 ・たのもしいガーディアン ・守護、加護、保護されるような ・遊び心、気楽さ、楽観的な気分 ☆ オーストラリアの先住民アボリジニや、アメリカ大陸の古参・ネイティブアメリカンの人々、さらにはアフリカ各地でも、古くからクレイは活用され、現代ではクレイセラピー(代替療法)として広まっています。 伝統的なクレイをつかったボディ・ペイントには ・先祖代々の紋章を刻み自らの出自を示す ・精霊との友愛の印を刻む ・悪霊から身をまもる などの精神的・儀式的な意味合いがあったといわれています。 現代風に解釈すると ・細菌や紫外線から身を守る ・イオンバランスをとって体調管理する という意味もあったのではないのかな、と。 それはきっと、泥をかぶったり、地面に身体をこすりつける動物たちをお手本にして、古代の人類が取り入れてきた地球生活ハウツーなのだろうと感じています。 洗顔シリーズ「しっとりホワイトクレイパック洗顔」の物語、本日もお読みくださりありがとうございました。 *当ブログで紹介している植物やクレイの一般的な性質は化粧品の効能を示したものではありません。

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        【プロダクツ物語】さっぱりブラックリッチエマルジョン

        自然の香りとテクスチャーにこだわったスキンケアシリーズ、Shield72°のプロダクツ物語第4話、さっぱりブラック リッチエマルジョンのご紹介です。 開発の日々を思い起こしますと、「作り手の思想や感情、見えないけれど確かにあるもの(エネルギーとでもいいましょうか...)、それは製品を通して、きっと使い手にも届くことだろう。 だから、いつでもそれを念頭に、人に喜ばれるエネルギーに満ちた製品を創造したい」 そんな思いに胸を高鳴らせて、日々を過ごしていたように思います。 とはいえ、見たり聞いたり触ったり、想像するだけでもわくわくドキドキ、ココロおどるほど大好きなハーブについて、いつもいつでも考えていることがたのしくてしょうがない、というのがホントのところ...でしょうか(^-^; この製品の要ともいえるアロマブレンドに無我夢中でとりくんでいくなかで、ある程度洗顔と保湿のラインナップがみえてきたころ、それぞれの製品に配合する植物エキスを選定する作業に入りました。 ある日の会議メモをご紹介しますと、 ☆ 1.植物エキスの候補ー五角形のロゴマーク・カラーにあわせて、銀の葉、銀色の樹皮、銀の名がつく植物リストの作成 2.銀色にまつわる植物のマインドマップ作り  銀色候補ハーブ ・シラカバ(シルバーバーチ)樹皮 ・セージ(銀灰色に光る葉) ・ジュニパー(銀灰色の果実) ・ゲッケイジュ(銀灰色に輝く葉) ・ヨモギ(銀灰色に輝く葉) ・ギンコウ(銀杏の実をつける) ・マートル(銀梅花の和名をもつ) 3.ハーブの効能、伝承(民間療法での使用方法)、伝説、神話、現代社会でどのように使用されているのか(サプリメントや漢方も含めて)整理 ☆ 最終的には植物エキスを取りだす過程で、天然由来成分のみで抽出したものに限定したことや、コスト面など、考慮しなければならないこともたくさんあり、上記7つのハーブたちからはセージを黒の化粧水に、白樺樹皮を白の乳液に配合しようと決定しました。 数多あるハーブには、それぞれ特徴があり、得意分野があります。 植生や葉の形状、どんなバイオームで発生したのか(出身地/原産)、どのような環境下で進化プロセスを経てきたのか。 人とおなじで植物も、出自によっていろんな個性をもつことになります。 ・葉に香り(精油)をもって虫の捕食を避ける ・夜に花開いて夜行性の虫たちに受粉してもらう ・干ばつ時は地上部を休眠させ根が水を吸い上げることに集中する ・強い日差し・紫外線から身を守るためβカロチン等の代謝物をもつ ・寒暖差に耐えるためロウ成分をもつ 等々、果てしない進化物語(創造行為)は、植物界でいまなお続いています。 水分たっぷり無敵肌を保湿力でサポートしてくれるハーブたち。 その数はほんとうに膨大で、銀色カラーを切り口にした一例のように、グルーピングしてはスクリーニングするという、果てしない物語はここでも続いてゆくのでした。 最終的にさっぱりブラックリッチエマルジョンに配合した植物エキス(保湿目的)は次の5つです。 ・ローズマリー葉エキス 由来:ローズマリーの葉 ・ガゴメエキス 由来​:北海道産ガゴメ昆布 ・サッカロミセス/ウメエキス発酵液 由来​:梅の実 ・ヒキオコシ葉/茎エキス 由来​:シソ科延命草の葉と茎 ・ホオノキ樹皮エキス 由来​:ホオノキ(厚朴)の樹皮 こんかいはさっぱりブラックリッチエマルジョンのご紹介でしたが、すべての製品にローズマリーを中心とした5つの植物エキスを配合しておりますので、ご興味ある方は動画にてチェックしてくださるとうれしいです。 お読みくださり、ありがとうございました。

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          【プロダクツ物語】さっぱりブラックスキンローション

          プロダクツ物語第3話、さっぱりブラックシリーズからスキンローションをご紹介いたします。 香りを選定するときは白の化粧水のときとおなじで 1.供給が安定していること 2.種の絶滅の心配がない植物 3.保湿製品の香りなので、光毒性(紫外線を吸収する性質)をもっているハーブを避ける ということを絶対条件として、オーガニック精油のなかからローズマリーと相性の良いものをえらびました。 「しっとりホワイト」と「さっぱりブラック」の展開は、じつは香りを制作する過程で、最終的にひとつの香りに絞れなくて2つの展開になりました。 さっぱりブラックの保湿製品に使用しているローズマリーとラベンダーは、相性がとてもよく、ふたつのブレンドだけですばらしいマリアージュの世界を堪能できますが、そこにもうひとつアクセントをくわえたい。 この王道の組合せを台無しにせず、さりげなく、ふところふかくマッチする精油の香りはなんだろう、というところから組み立てたアロマブレンドでした。 テーマは、Release(リリース) ファーストインプレッションは、爽快 使用感は、さっぱり 制作過程で意図した香りの印象は ・解放感、爽快感、風にふかれて疾走するような ・めぐり、広がり、果てなく循環するような ・空を見あげたくなるような ・限りなく広がってゆくような ・あたまが軽くなり、思考はあかるくおおまかになる というフィーリングをめざして調香しました。 ローズマリーから生まれたナチュラルスキンケア、オーガニックアロマ100%のスキンケア製品、さっぱりブラックスキンローションの製品開発物語「シュッと魔法のひと吹き」、よろしければ動画もぜひ見てみてください。 いつもありがとうございます。

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        【ハーブ天然ものがたり】ローズマリー

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        • 72°【ハーブ天然ものがたり】
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        • 72候【花鳥風月】
          36本
        • 【72°ものがたり】自然派コスメができるまで
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          【プロダクツ物語②】しっとりホワイト リッチエマルジョン

          ハーブ好きの有志によってはじまったプロジェクト、ローズマリーから生まれたナチュラルスキンケア、Shield72°の製品開発プロセスをふくめつつ、製品のご紹介をしています。 プロダクツ物語、第2話は「しっとりホワイト リッチエマルジョン」です。 動画内から抜粋します。 「リッチエマルジョンの主成分は、日本の広島県で育てられた、無農薬栽培ローズマリー水(ローズマリー葉水:基剤) 。 国内でたいせつに育てられたローズマリーを、収穫してすぐ防腐剤等を使用せず輸送。各種オーガニック認証取得実績のある国内工場で丁寧に蒸留しました。 しっとりホワイトリッチエマルジョンのアロマブレンドは ・オレンジスイート ・ローズマリー ・ゼラニウム (オレンジ果皮油、ローズマリー葉油、ニオイテンジクアオイ油:賦香) 香りノートは、 ・トップノート オレンジスイート、初めにすっと香る ・ミドルノート ローズマリー、つぎにふんわり香る ・ベースノート ゼラニウム、通奏低音のように根幹をなす香り」 ☆☆☆ 合成香料を使用せず、アロマを生かした自然な香りの仕上がりには精魂こめましたが、エマルジョン(乳液)ということで、テクスチャーにもとことんこだわりました。 ☆☆☆ 「シルキータッチで深呼吸 テクスチャーへのこだわり 手のひらでやさしくさわる、ふれる、つつみこむ。 それだけでもお肌はとても喜んでいるのがわかります。 からだとお肌が鎮まると、こころも連動して素直になって 「いつもありがとう」って言葉も、ストレートに伝えたくなる。 合成ポリマ-等を使用せず、まるで上質なシルクをまとうように 肌にスゥっとなじんで、べたつきなく保湿する。 なめらかなテクスチャーに、とことんこだわりました。 『お肌をみてるよ、大切に思っているよ』 やさしいテクスチャーは、やさしい気持ちと連動して お肌やからだへの感謝をよりいっそう深めてくれます。」 映像で伝えることには、音楽もすごくだいじなんだなぁと改めて感じております。 音楽選びがたのしくて、いろいろと聴きあさってしまいます(;'∀') ユーチューブをはじめてから、インスタのストーリー(リール動画)などにも取り組むようになりました。 https://www.instagram.com/shield72_official/ よろしければのぞいてみてください♡

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          【プロダクツ物語➀】しっとりホワイトスキンローション

          よちよちとはじめたYouTube、公式72°【ナチュラルスキンケア】チャンネルから、プロダクツ物語シリーズをご紹介します。 1話目はしっとりホワイトスキンローション。 動画内から一部抜粋します。 「しっとりホワイトスキンローションのアロマブレンドは オレンジスイート・ローズマリー・ゼラニウム (オレンジ果皮油・ローズマリー葉油・ニオイテンジクアオイ油:賦香) ローズマリーと相性がよく、保湿製品の香りなので光毒性(紫外線を吸収する性質)をもつ精油は除外し、供給が安定していることや、種として絶滅の心配がない植物をピックアップ。 0.05ml単位で刻むアロマブレンドをいくつも作成して完成しました」 調香ノートから抜粋 白の香り開発メモ ◆テーマ『INNOCENCE(イノセンス)』 ◆ファーストインプレッション『ほっとする』 ◆使用感は『しっとり』 制作過程で意図した『香り印象』 ・安心感と清浄感につつまれるような透明シールドをイメージ ・リラックスすることで内臓がうごきだし、お腹が鳴ったり口のなかの乾きが止む感覚 ・目の緊張がゆるむことで周囲が鮮やかになり、世界がキラキラするような感覚 ・やさしい気配 ある日のプロダクト会議メモから ・アロマを生かすならスプレータイプにすると香りをよりいっそう楽しめる ・スプレータイプなら雑菌が入りにくい利点もある ・アロマスプレーの延長線上にあるような化粧水 ・持ち運び便利なスレンダー容器 ・はずれにくいフタ=大きいキャップ ・外出先で使えるようにミストスプレーにすればメイクの上から使用できる ・仕事の合間にちょっと一息、うるおい補給でUV対策、エアコン疲れ、マスク疲れなど気分転換にも ・万が一直射日光にあたっても、光を軽減できるよう透明な容器は避ける プロダクツ物語の1話目ということもあり、動画の結びに掲載しました一文も、ご紹介いたします。 「製品開発をとおしてたくさんのことを学びました。 人と人が協働して製品を創り上げるよろこびを教えてもらいました。 丁寧に向きあえば丁寧なレスポンスが返ってくる。 たいせつさを伝えれば、また同じように返ってくる。 Shield72°の製品開発は、あらゆる分野の方々とくりかえした 心地好いキャッチボールの賜物です。 たずさわってくださったすべてのみなさまに こころから感謝申し上げます」 流行風邪を契機に、ハーブのよさを生かした製品を作ろうと、ハーブ好きのアロマニアどもが全集中の呼吸で生みだした製品も、おかげさまをもちまして少しづつ、「オーガニックアロマ100%の化粧水」あるいは「ローズマリーの化粧水」として認知されつつあります。 使ってくださったみなさま、ご愛用くださっているみなさまに 心よりお礼申し上げます。 それからもちろん、noteでわたしどもの記事を読んでくださるみなさまにも感謝いたしております。 いつも、ありがとうございます。

          【プロダクツ物語➀】しっとりホワイトスキンローション

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          ローズマリーから生まれたナチュラルスキンケア

          YouTubeチャンネルを、よちよち歩きで手探りで、はじめました(;^_^A) ローズマリーから生まれたオーガニックアロマ100%のスキンケアシリーズ。 公式72°【ナチュラルチャンネル】 https://www.youtube.com/@Shield72-o9x 日本の広島県でたいせつに育てられた無農薬栽培ローズマリ―を、収穫後すぐに水蒸気蒸留法で抽出したローズマリー水(ローズマリー葉水:基材)が主成分 ( Skin lotion, Rich emulsion, Clay pack washing ) 有機栽培ローズマリーから天然由来成分のみで抽出したローズマリー葉エキス(保湿)や、オーガニックローズマリー精油(ローズマリー葉油:賦香)など、ローズマリーのエッセンスをあますところなくいただきました。 ほかにも植物&ハーブオイルだけでつくられたクレンジングオイルなど、ハーブをはじめとする天然由来成分にこだわったスキンケア製品をご紹介しています。 合成香料は一切使用せずオーガニックアロマ100%の自然な香り、厳選したハーブ、海藻エキス、保水力の高いシロキクラゲ多糖体などを配合した新感覚のジェンダーレス化粧品です。 エイジングが気になるお肌、乾燥肌から敏感肌の方にはうるおいを。 脂性肌にはさっぱりと。 お肌うるおう、心よろこぶ、からだととのう。 オーガニックアロマ100%でスキンケアタイムもウォッシュルームも、いつも自然のいい香り。 ハーブのちから、自然のめぐみ 「いまこそ!ナチュラルスキンケア」 Shield72°公式ホームページ https://www.shield72.net/ Shield72°公式OnlineShop https://www.shield72.com

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          【ハーブ天然ものがたり】弟切草/セントジョンズワート

          鷹の傷薬 日本の山野にふるくから自生し、民間療法に欠かせない薬草のひとつとして使用されてきた弟切草、学名 Hypericum erectumは、血止め草の愛称で親しまれつつ傷や炎症、腫れものやかぶれなどに活用されてきました。 花や葉っぱを摘んで手でこすると赤くにじむのが特徴で、血のような赤い色素はヒペリシンという弟切草の特有成分です。 血止め草のほかに鷹の傷薬とも呼ばれ、江戸時代に編慕された百科事典、和漢三才図会にその物語が収載されています。 平安時代、花山天皇のこ

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          【ハーブ天然ものがたり】クローブピンク/カーネイション

          カーネイションのお母さん 地中海沿岸地域を原産とするナデシコ属、学名 Dianthus caryophyllus はハーブ業界でクローブピンクとよばれるカーネイションの原種のひとつです。 学名のDianthus属はギリシャ語で、神(ディオス)の花という意味をもち、神々の王ゼウスに捧げられたハーブとして有名です。 古代ギリシャ・ローマ時代には祭りや婚礼の儀式にふんだんにつかわれ、飲みものに花びらを浮かべたり、花冠や衣装にあしらってその香りを楽しんでいたといいます。

          【ハーブ天然ものがたり】クローブピンク/カーネイション

          【ハーブ天然ものがたり】ボリジ/ルリチシャ

          瑠璃色のレタス 日本での一般的なよび名は瑠璃苣。 苣はレタスの意味で、ボリジは全草くまなく料理に使用することができる万能ハーブです。 ちなみに日本の台所で食べられているレタスはキク科、ボリジはムラサキ科です。 ボリジは薬用植物としてふるくから使用されてきた記述がのこっており、コンパニオンプランツとして苺やトマトとの相性のよさが知られています。 花は蜜源植物となり、種から得られる油は現代のアロマ市場でもガンマリノレン酸をふくむ貴重なオイルとして、月見草とおなじように重用

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          【ハーブ天然ものがたり】シナモン

          世界4大スパイス 胡椒(ブラックペッパー)に丁子(クローブ)、ナツメグ、シナモンは世界4大スパイスと呼ばれているそうな(シナモン記事を書くにあたってはじめて知りました@_@;)。 数多あるスパイスのなかで4大入りしたのは、くらしのなかでとくに身近な存在ということや、近代数百年のあいだにおおきく流通市場にくいこんできたハーブ、という背景があるのだと思いますが、現代日本でポピュラーなキッチン・スパイスといえば胡椒と、シナモンがギリギリ入っているかいないか…という感じでしょ

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          【ハーブ天然ものがたり】シナノキ/リンデン

          日本の古布 シナノキ属、学名Tiliaは北半球の温帯地域を中心にひろがる高木で、世界におよそ30種ほどあると分類されています。 【ハーブ天然ものがたり】インド菩提樹にも綴りましたが、シナノキ属には菩提樹とよばれる種がいくつかあり、日本ではおもに寺院に植栽されてきたコバノシナノキや、本州以北から北海道に自生するオオバボダイジュなどがあります。 日本固有のシナノキは、学名 Tilia japonica、公園や街路樹にもつかわれる、日常生活に浸透しているなじみのある木といえ

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          【ハーブ天然ものがたり】インド菩提樹

          菩提(覚者)の木 日本で菩提樹とよばれる木は大別するとクワ科イチジク属と、アオイ科シナノキ属があります。 菩提はサンスクリット語の「budh」が由来で「覚醒する」「転じて知り尽くす」「完全に理解する」という意味をもつそうです。 釈迦がその木のしたで悟りをひらいたことから仏教三大聖樹のひとつとされ、菩提樹の名で釈迦の物語を伝承してきたのはクワ科イチジク属、学名 Ficus religiosaだろうと伝承されています。 ボーの木、ボーディの木、ピーパルの木など呼び名はい

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          【ハーブ天然ものがたり】すいかずら

          あまい香りと蜜をもつ金銀花 金銀にかがやくように、ふた色の花を咲かせる日本原産の吸葛、学名 Lonicera japonicaは、花筒をつまんで花蜜を吸う風習から「すいかずら」と呼ばれるようになった説をよく耳にします。 英名でJapanese honeysuckle。 ハニー(蜜)をサック(吸う)なので名づけの背景はほぼ一緒のようです。 地方によっては「水を吸う葛」から、吸い葛となった説もあり、別名にスイバナ、スイスイバナなどもあります。 日本に現存する最古の薬物事

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          【ハーブ天然ものがたり】ひよどり花

          キク科ヒヨドリバナ属 札幌でくらしていたころ、冬のあいだはベランダにみかんや柿やキウイなんかをおいて、ヒヨドリたちをよくお招きしていました。 夏のあいだはまったくやってこないヒヨドリたちも、北国のながい冬を越すために、朝もはよからヒーヨヒーヨとベランダにきてはごはんの催促をしていたものです。 ヒヨドリが鳴く季節に花を咲かせることから、ひよどり花という和名がつけられたキク科ヒヨドリバナ属のハーブは日本の在来種で、北海道から九州まで、田舎道や山道、林道に自生しています。

          【ハーブ天然ものがたり】ひよどり花

          【ハーブ天然ものがたり】アルガンノキ(加筆再掲)

          進化プロセス極まれり アルガンの木はアフリカ大陸北西部に自生するアカテツ科の植物。 種子から採れる油がアルガンオイル(アルガニアスピノサ核油)として利用されます。 ビタミンEの含有量がおおく抗酸化力にすぐれていることから、現代では化粧品原料として有名になりました。 アルガンの木はおおきなもので高さ10mに生育し、幹・枝は木工や暖房に、油を搾りとったあとのカスや葉は家畜(ヤギ)のごはんにつかわれます。 料理や美容、健康維持のためにアルガンオイルを活用してきた歴史は数世紀

          【ハーブ天然ものがたり】アルガンノキ(加筆再掲)