【ハーブ天然ものがたり】ローズマリー
製品開発のあれこれを綴った【72°ものがたり 自然派コスメができるまで】でご紹介したローズマリー。
国内で大切に育てられているローズマリーとの出会いがなければ、今回のプロジェクトは始動できなかったかもしれません。
祝福を循環させる、わたしたちの推しメン・ハーブでもあるローズマリーの魅力を改めてご紹介させて頂きます。
マリア様のバラ
ローズマリーという名前、不思議です。
ローズに関係ないしローズの仲間じゃないのにどうしてローズという名前がついているんだろう。
学名の Rosmarinus と聖母マリアに関係の深いハーブという逸話から、マリア様のバラ rase of maria と呼ばれるようになり、学名と音が似ていることから Rosemary と呼ばれるようになったというあたりがはじまりのようです。
有名な逸話では
「追ってから逃れるために聖母マリアはローズマリーの生け垣に、そのとき着ていた青い外套をかぶせて身を隠し、難を逃れることができました。そこでローズマリーを祝福し、それまで白い花を咲かせていたローズマリーは、この時から青い花を咲かせるようになったといいます」というものがあります。
種によって違いはあるものの、多年生草本のローズマリーの寿命は約33年といわれており、イエス・キリストが磔刑になった年齢と同じです。
細く長く、天に向かって上へ上へと成長する葉の形状で、人の背丈と同じくらいまで成長するものの、人を見下ろすほど高くならないことなど、聖母マリアの祝福を受けたことで人類に歩調を合わせ、献身的に尽くし、サポートする気満々ですと言ってくれているようで、律儀で忠実なローズマリーの印象には深く感銘をうけております。
祝福の循環者
「祝福された」という言葉だけでは、現代脳(新皮質)の翻訳・解説機能では解せぬこともあると思うので、自身の経験から少し細かく綴ってみます。
ある日ある時突然、わけもなく涙が出てきて「あ、なんか無性にありがとうだなぁ、ありがとう、ありがとう。
でもどうしよう、どうしよう、あの人にこの人に感謝を伝えたいけど、この感覚は言葉にできないなぁ」と、急にこころが感謝とヨロコビでふるえることって誰もが経験あると思うんですが、いま所属しているチーム内で時折、同じ日同じ時に、数人が同じ体験をして
「今日例の、突発性祝福光線が降ってきたんだよね」
「え、うちも」
「え、わいも」となることがあります。
それって聖母マリア(あるいは神仙世界の聖人)の祝福なのではないかと。
このシンクロは数年に一度くらいのことですが、えもいわれぬ高揚感と申しましょうか、多幸感といいますか、なにかもう究極にありがたくなってしまい言葉を失うような。
たぶんそんな体験を、ローズマリーはマリア様に祝福されたときからずっとしていて、律儀に祝福を循環してくれているのではないかと考えています。
境界線に立つハーブ
ローズマリーの葉は濃い緑色、裏は銀灰色をしています。
さわやかで頭がすっきりする香りをもち、花言葉が「記憶」というのも頷けます。
もうひとつローズマリーらしいといえば「献身」も花言葉のひとつ。
現代の大阪人風にローズマリーを擬人化してみますと
「マリヤさんめっちゃええ人やったなー、あんとき聖母パワー全開でうちらのこと応援してくれてん。恩返しせなあかんなー。もらった恩は倍にして返さなあかんで、人類に貢献したろー」って言ってる気がします。
学名の Rosmarinus は海のしずくという意味で、海の近くによく生育し、青い小さな花がしずくを散らしたように見えることなどもローズマリーという名の由来のひとつです。
蛾を寄せつけない成分を空気中に放つことで、ヨーロッパではハーブガーデンや庭の作物を守れるようローズマリーを生垣にする風習があります。
海岸線に沿った場所にある広大なハーブガーデンで、道路沿いに延々と続くローズマリーの生け垣を見たことがありますが、まさに青い小さな花が海のしずくのようにキラキラ輝いておりました。
この生け垣の上に、洗い立てのリネンを広げて干したらさぞかし気持ちの良いことだろうと、昔のヨーロッパ人の知恵に感動しました。
イギリスの民謡、エルフィン・ナイトは、サイモン&ガーファンクルによってスカボローフェアという曲になりました。
「パセリ、セージ、ローズマリー、タイム」の一節で有名な曲です。
(しばらくのあいだガーデン散歩の歌と思っていました)
映画「卒業」によって世界中に広がり、曲の背景も有名になりました。
歌詞の一説に海辺という言葉がでてきます。
思い出したいこと、忘れたくないことがあるなら、ローズマリーをいつも目の届くところに。
「昼と夜の思い出のために、つねにあなたが私の目の届くところにいてくれるなら」というローズマリーの伝統唄ものこっています。
記憶の連続性がアイデンティティをより明確にする、ということなら、ローズマリーの香りは此方と彼方の境界線に立って、私たちの古い記憶を呼び覚ます手助けをしてくれるのではないか、と思うこともあります。
マンネンロウ(永遠の青年)
さまざまな分野で、歴史にその足跡を残してきたローズマリー。
古代エジプトの遺跡・墳墓から発見され、古代ギリシャでは神殿を清めるために使われ、中世には悪霊除け、そしてペストの予防に使われてきました。
現代では薬用植物として呼吸器系、循環器系、消化や発毛障害、筋肉痛、神経痛に対して使用されています。
日本ではマンネンロウ(万年郎=永遠の青年)とも呼ばれ、いつまでも若々しさを保つ効能があると考えての命名だそうです。
ローズマリーは肉を保存するのに古くから使われてきましたし、抗酸化力に優れていることは現代では周知のとおりです。
ハンガリアンウォーター(若返りの水)の逸話も有名になり、ローズマリーは現代における「若返り」アイコンを手中にした感もあります。
フランス名では香木(アンサンシェ)と呼ばれるローズマリーは、伝統的に病院で薫香として使われてきた歴史があります。
疫病がはやると杖に入れたり、外套の襟袋に入れてその香りで鼻をおおいながら外を歩いたといいます。
また感染が広がり人の住まなくなった町で、なぜか感染することなく泥棒をくりかえした「4人の泥棒の酢」の逸話でも、そのレシピにローズマリーが含まれています。
暮らしのマストハーブ
ローズマリーはキッチン・マストハーブとして、世界中で誰もが手軽に使えるようになりました。
お肉料理の香りづけ、オリーブオイルやバターに混ぜて、お酢につけておけばドレッシングに、細かく刻んで塩に混ぜておけばチキンの下味、生野菜サラダやお魚料理にと重宝します。
ローズマリーを煮だしたハーブ水をお風呂に入れるだけで、香り良いハーブ・インバスも堪能できます。
無水エタノールに1日漬けると美しい緑色のチンキができ、それをスプレー容器に移せば香りよい自家製消毒スプレーになります。
ハーブを学ぶ時マインドマップで情報を整理するというのをよくやっているのですが、そのとき「このハーブは人間だったらどんな人かな?」と想像しています。
ハーブを擬人化してしまうクセがついていて、つい気のいいあんちゃんみたいなローズマリーを演出してしまいました。
ほんとのところ植物と人間ではあまりに形、構造、生命システムが違うので、人間みたいな発想はもっていないと思いますが、人に伝えるときは擬人化すると分かりやすいかなぁと考えてしまいます。
あらゆる分野で人類に役立ってくれているローズマリー。
わたしたちの推しメンの魅力が、少しでもお伝えできたならうれしいです。
*当ブログで紹介している植物の一般的な性質は化粧品の効能を示したものではありません。
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当社製品Shield72°は、広島県で大切に育てられた無農薬栽培ローズマリー葉水(基剤)を主成分とし、保湿目的で有機栽培によるローズマリー葉エキスを配合しています。
全製品において合成香料を使用せずオーガニックアロマ100%の自然な香りで、ローズマリー精油(ローズマリー葉油:賦香)を中心としたオリジナル・ブレンドの香りです。
ハーブのちから、自然のめぐみ
ローズマリーから生まれたナチュラル・スキンケア
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お読みくださりありがとうございました。
こちらにもぜひ遊びにきてください。
ハーブのちから、自然の恵み。
ローズマリーから生まれたナチュラル・スキンケア
Shield72°公式ホームページ
Shield72°公式オンラインショップ
https://www.shield72.com/
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■レモン
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