田尻久子

大丈夫。ゆらり、猫のしっぽ。

ブックダンシングは、
身も心も踊らせる。
それは、
猫のしっぽや坂口恭平みたい。
気ままな歓び。

「猫はしっぽでしゃべる」 #田尻久子
本を読む楽しみは、
何を読むか選ぶところから
始まる。

読み始めてからも、
気分が乗らないと
すぐに違う本に替えてしまう。
#坂口恭平
鬱の時は、大丈夫だと言い聞かせる。
鬱は明けるし、
体がバランスとるために
やって来るのかもしれない。

本は、ピックア

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うわっ。ありがとうございます。
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場所がつなぐ|田尻久子

文・田尻久子(オレンジ・橙書店店主)

「店に若い人は来るの?」と渡辺京二さんに依かれたことがある。私が営む店の経営を心配しているので、そんなことをおっしゃるのだ。

若い人も来ますよ、と答えると、渡辺さんは満足そうに、そうかそうかと相槌を打つ。そして、オルグしなさいよ、と言う。オルグって知ってるか? とニヤッと笑う。もちろん冗談だ。うちは組合でも組織でもない、ただの書店だ。ただの書店だが、渡辺さ

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ありがとうございます!
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芸術や文学を解しない商科の大学の同僚のことは、容赦なく「算盤野郎」と呼んでおられた。 2020/07/04

 スタンディングデスクで仕事するときは、靴を履いたほうがいい。じゃないとものすごく腰がツラい。という訳で痛くなった腰をさすりながら、室内ばき用のスニーカーを買いに散歩した。裸足で履いても蒸れなそうなメッシュのランニングシューズがはからずもセールしていてちょっとお得な気分。

 その後、早速新調した靴をはきながらスタンディングデスクで立ち読み。田尻久子『橙書店にて』を読み終わったのだけど、熊本の大雨

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ありがたやー、ありがたやー
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「やってるうちにプロになるから、大丈夫。この言葉は、店をはじめたとき、 お守りだった。」 2020/07/03

 終日在宅ワークだったのだけど、今日からスタンディングデスクとステッパーを導入したので立ちっぱなしで働いてみたら結構疲れた。しかもステッパーは40分くらいするとかなり汗だくになる。運動不足の解消には良さそうな手応えなのだけど、腰が痛い⋯⋯。どうやら、スニーカー履いてやったほうがいいらしい。初日から飛ばし過ぎたのかもしれない。何事も過ぎたるは及ばざるが如し⋯⋯

 善渡爾 宗衛・杉山 淳『荷風を盗ん

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ありがたやー、ありがたやー
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目で読む、書き写す、声に出して読む 文章を味わう

沢山の本を読むことがいいのだと思っていた。いろいろな作者の、いろいろな物語に触れることこそが、自分の世界をより豊かに広げてくれるのだと。

でも最近は、もうちょっと時間をかけて、1冊の本に向き合いたくなっている。物理的に新しく本を買うのが難しい、というのももちろんある。そういう状況がまずあって、そこに適応した、というだけなのかもしれない。それでもいい。今はじっくり本を読みたいのだ。

本棚に、読む

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嬉しいです!
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でこぼこ

雨の月曜日。

非日常が日常になって何日が過ぎただろうか。
もうあの頃の日常に戻れないかもしれない。
・・・・私の体内時計が。

こんな生活になって、自分の内面と会話することが増えた。

私はどんな風に育って、どんな事を考えて、何を大切に生きてきたのか。
持っていた価値観が、がらがら崩れて新たな価値観が生まれてきそうなこのごろ。

最近、「月曜から夜更かし」や「激レアさんを連れてきた。」「マツコの

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あなたのところにも読みに行きます!
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でこぼこ(cherry)

雨の月曜日。

非日常が日常になって何日が過ぎただろうか。
もうあの頃の日常に戻れないかもしれない。
・・・・私の体内時計が。

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こんな生活になって、自分の内面と会話することが増えた。

私はどんな風に育って、どんな事を考えて、何を大切に生きてきたのか。

持っていた価値観が、がらがら崩れて新たな価値観が生まれてきそうなこのごろ。

最近、「月曜から夜更かし」や「激レアさんを連れてきた

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橙書店から届いてくるもの

昼ごろ起きると、熊本の橙書店から荷物が届いていた。

注文していた五冊の本と、「落書き帳にでもどうぞ」というメモが貼られたおまけのノートが段ボール箱の中から出てきた。

おまけのノートは不思議なノートだった。スケジュール帳のようなページがあるかと思えば、作曲ができる五線譜のページもある。方眼紙のページがあるかと思えば、四コマ漫画が描けるページもある。ハードカバーのような硬い表紙がついていて、ページ

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“いつも弱者の本ばかりおいている” 田尻久子『橙書店にて』

『橙書店にて』。熊本市内にある「橙書店」のオーナーである田尻久子さんが書いたエッセイ。
橙書店が出来るきっかけから、書店に集まる常連との交流、不思議な出来事など、33篇の物語が紡がれている。
出勤のお供にちまちまと大事に読んでいたけれど、ついに最後のページにたどり着いてしまった。

この本を読んでいると、ああ、田尻さんは、魂を曇らせない勇気と知性(そしてユーモア!)をもつ人なのだなと思う。
魂、と

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ありがとうございます🙇‍♂️
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友の会会員が選ぶ「今年の3冊」DAY.2

雪田倫代 選:〈フロンティア〉がつなぐ3冊

私の3冊につながる言葉、それはフロンティア――最先端、地方、辺境――であるということ。近未来SFと、西日本新聞に掲載されたエッセイと、長らく絶版だった島尾ミホの最高傑作の復刊。いずれも今年の上半期に出版されたものだが、実はそれ以外にも共通点があるように思う。

①藤井太洋『東京の子』(株式会社KADOKAWA、2019年2月)

まず、藤井太洋『東京の

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