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読書日記・しかも、かなり。

12月12日(火)

買い物をしていて「ありがとうございました」を言わない店員さんに遭遇すると、なんかモヤモヤしてしまう。今日出会った店員さんは、どのお客さんに対しても「ありがとうございました」を言わないので、気にしているのは私だけなのだろうか、それともみんな心の中でモヤモヤしているのかな、それよりも鼻毛が伸びていることにいま気がついて、それどころじゃないのかな? なんてことをチマチマと考えていた。どうでもいいことが、とても気になってしまう時が人生にはある。しかも、かなり。

12月13日(水)

田尻久子さんの『これはわたしの物語』を読む。普段だったら絶対に手に取らないだろうと思われる本たちがたくさん紹介されているんだけど、田尻さんの書評を読むとその本の魅力しか伝わってこないので、どの本も読みたいじゃないかーーー!!とさけびたくなった。72冊も魅力的な本が紹介されている。さてどれから読もうかな、わくわく。

12月14日(木)

岸政彦さんの『にがにが日記』をチマチマと読んでいる。

たまに徹底的に掃除するタイプのひとがいますが、だいたい怒りっぽいような気がする。違うかな。

『にがにが日記』より引用

私の父はたまに徹底的に掃除するタイプでめちゃくちゃ怒りっぽい人。岸さんの文章を読みながら「岸さん!違わないよ!あってるよ!!」と心の中で友達のように話しかけた。

12月15日(金)

いまある薬が足りないとかどうのこうの言われたので、母を病院へ連れて行く。何度も訪れているはずの病院なのに、私は相変わらずどこに向かえばいいのかわからなくて「どっちに行けばいいんだっけ?」と毎回母に確認してしまう。方向音痴のはずの母は、こういう時だけ道に迷わない。本当に方向音痴なのか、母に疑いの目を向けてしまった。

12月16日(土)

『文庫王国』を読んでいたら、『卒業生には向かない真実』が紹介されていた。とても面白そうなんだけどシリーズ物なので、どうせなら最初から読みたい!と思って『自由研究には向かない殺人』を読み始めた。

近所で起きた殺人事件の犯人は本当に彼だったのか、と疑っているピップのひたむきと言えば聞こえはいいけれど、結構あぶない橋を渡りまくりながら事件の真相をあばこうとする姿にハラハラさせられ、気づけば一気に半分以上を読んでしまった。今のところ私は犯人らしき人に見当もつかない状態。どの人も同じぐらいにあやしくて、どの人も同じぐらいに犯人ではないように思えて、主人公と同じようにもどかしさを抱えつつ本を読み進めている。この本とても面白い。


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