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本を読み始めたきっかけ

本を読み始めたきっかけ

本に興味をもち読み始めた瞬間を俺はしっかり記憶している。
今までも話してきたけれど最近文章化することに凝っているので
この際書き残しておく。

5年生のころ、俺は1学年下の女の子に恋をしていた。
俺とは違う町内に住むショートカットの似合う女の子だった。

好きだとか恋愛だとかを同級生の女子達は早くから意識し始めていたことを知っていた。
男子達にはそれが理解できなかったことを記憶している。そんな我ら男子の様子が高学年になると急に変わってきたのだった。
「絶対誰にも言わんでね」とか言いながら俺に、「誰々ちゃんが好きだ」とか打ち明けてくる輩が現れ出したのだ。誰が好きだと耳打ちをしてくる同級生達は何故かとてもウキウキとしていた。長いこと一緒のクラスにいる同性達の変化は俺に大きな影響を与えた。

ある日、地域の祭りで見かけた一個下の女の子に一目惚れした。
俺は人から影響をうけやすいのだ。

※本を読むきっかけの話なのに俺の初恋の話になっているのだけど、安心してください。
もうやがて本がでてきます。

狭い校区で全学年ひとクラスずつという小さな学校だったけれど、学年が違い町内が違い異性となると接する機会はほとんどなかった。話してみたいとモンモンとしていた頃、授業で図書室を使うことがあった。
代本板って覚えていますか?本を借りた時場所がすぐわかるように借りた人の名前が書いてある本の厚みくらいのプラスチックの入れ替えるやつ。
本棚の中にその子の名前のついた青い代本板を見つけた時に閃いたのだった。
「本借りてるってことは返しに来るんじゃない?」それから昼休みになる度に図書室へ通った。俺は単純なやつなのでおもったら即行動するんだ。
通い始めて何日か、その子が図書委員であることに気付く。それからはその子の担当の曜日に本を借りて返しにいくという日々をおくることになった。
どこでもそうなのかはわからないけれど、俺の小学校の図書室には司書の先生が常駐していた。熱心に図書室に通う俺に先生が話しかけないわけなかった。動機が不純なので最初はビクビクして図書室にいたんだけど(笑)先生と仲良くなってからは大手を振って図書室に通えるようになった。色々な本をすすめてくれた。
今でも覚えているのは椋鳩十の全集と「くわがたくわじ」と「ルドルフとイッパイアッテナ」。卒業まで通って最後に借りたのはアインシュタインの本だったのも覚えてる。
学校で1番本読んだのを給食の放送で褒められて喜んだり、1番の読書家だとみんなから思われてた友達がハリーポッターと賢者の石を3日で読んだと聞けば、1日で読破して自慢したり、本が大好きになってた。
肝心の初恋はというと、今と変わらぬチキンっぷりを発揮し緊張して話しかけられず、司書の先生とばっかり話していた結果、司書の先生に懐いてる一個上の先輩だと認知されて何の進展もおこせず、卒業しました。(泣)

今までは橙書店でも自分で選んだ本ばっかり買ってたんだけど、最近すすめられた本を買い出して、その本を読んで感想を伝えに行くって何か懐かしいなぁとおもってたら、この頃のことを思い出したから書いてみました。橙書店の久子さんは最初話しかけ辛いだろうけど話しかけてみたらとても丁寧に楽しそうに紹介してくれるよ、みんなも機会があればおすすめされてみてほしい!

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