希波 彩(読書垢)

X(Twitter)ではおさまりきれなくなった、本の感想をこちらに綴ります。 活字嫌…

希波 彩(読書垢)

X(Twitter)ではおさまりきれなくなった、本の感想をこちらに綴ります。 活字嫌いでほとんど本を読んでこなったアラサーが、自律神経失調症をきっかけに読書をするようになりました。 私の紹介する本で誰かかの心がじんわり温まってくれたら嬉しいです。

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自己紹介

はじめまして。 希波 彩と申します。 Twitterで読書記録をツイートし始めて1年半が経ちました。 読書を始めてからは約2年が経っています。 本はもちろん、漫画も読まないくらい活字が苦手だった私がこんなに読書にハマるなんて思ってもいませんでした。 本の感想だけでなく、その本を通して何を考えたのか、どんな学びを得たのか。 もしくは、難しくて理解できなかったのか。 Twitterでは書ききれないことを、もっと長い文章でまとめてみたいと思い、noteを立ち上げました。

    • #伊坂幸太郎 #グラスホッパー

      #伊坂幸太郎 #グラスホッパー 殺し屋シリーズです。 第1作目だそうです。 人を押し、交通事故によって殺す「槿」 相手を自殺に追い込む「鯨」 ナイフの使い手の殺し屋「蝉」 そして、業界のドンの息子に妻を殺された鈴木。 この4人を中心に物語が展開していきます。 鯨が「人は誰でも、死にたがっている」そう言うと、空気が一転します。 そしてそれを言われた人たちは自殺する方向に思考が変わっていき、自ら命を落とすのです。 「人は誰でも、死にたがっている」 この言葉が、心に重

      • #伊坂幸太郎 #マリアビートル

        #伊坂幸太郎 #マリアビートル 伊坂幸太郎さんの書籍は2冊目です。 殺し屋がたくさん出てくる、非常に物騒な物語です。 東北新幹線の車両内の、こんな密室空間に、びっくりするくらい殺し屋が集結します。 その中でもダントツで、悪魔のような中学生「王子」が怖いです。 王子のエピソード、王子の思考、全部が恐ろしい。 「王子」が恐ろしいのはもちろんですが、それだけではなく 王子の話を聞いていると、犯罪や殺人・戦争はいつ起きてもおかしくないと感じます。 そして、自分を含めた

        • #クレイグライス #スイートホーム殺人事件

          #クレイグライス 著 #羽田詞津子 訳 #スイートホーム殺人事件 ミステリー作家の母親。 娘14歳。12歳。息子10歳。 彼女たちの住む家の近所で殺人事件が起こります。 本当の事件をミステリー作家の母親が解決したら、本の宣伝になると考えた子どもたち。 忙しい母親の代わりに子どもたちが事件の解決に向けて奮闘するお話しです。 長女ダイナ。 次女エイプリル。 末っ子アーチー。 長女ダイナはお料理や家事などの家のことがとっても得意。 でも長女だからこそ、不器用で、うまく立

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          #下重暁子 #若者よ猛省しなさい

          #下重暁子 #若者よ猛省しなさい なぜか上の空で、言葉が頭の中を素通りするような感じがしました。 それは、下重さんの文章は無駄がなく、スッキリしているのでスルスルと言葉が脳を通過していったのだと思いました。 読むのにストレスがなさすぎて華麗にスルーしてしまったのです(笑) 著者はアナウンサーの経験もあり、話し言葉と書き言葉のプロですから、私はまんまんとやられてしまいました。 この作品には戦時中の話しから、最近(2016年くらい)の話まで幅広い話題が登場します。 多

          #下重暁子 #若者よ猛省しなさい

          #有川真由美 #気にしない女はすべてうまくいく

          #有川真由美 #気にしない女はすべてうまくいく 気にしない=感情をなくす。我慢すること。ではありません。 気にしない=視点を変えることです。 視点を変え、"気にしない"ためのヒントが5つの章に分けられて紹介されています。 たくさんある中で、私にとって大事なポイントだと感じことを3つ紹介します。 ⭐️気にしないためには、決めつけを手放すこと。 ⭐️「今の自分でもじゅうぶん大丈夫」とおまじないを唱えること。 ⭐️"今この瞬間"を意識すること。 この3つのことができる

          #有川真由美 #気にしない女はすべてうまくいく

          #伊坂幸太郎 #残り全部バケーション

          #伊坂幸太郎 #残り全部バケーション 伊坂幸太郎さんの作品は映画はいつくかみたことがありましたが、本は初めて手に取りました。 読んでみたらもうびっくり! めちゃくちゃおもしろい。 リズム?テンポ?なんだろう...この感じ。 サクサクサクサク自然と読み進めることができます。 作中の岡田の言葉を借りれば「レバーをドライブに入れておけば勝手に前に進む」感覚です。 一度本を開いたら、勝手に物語が進んでいくのです。 それぞれの短編が少しずつ繋がっていきます。 「あれ?この人

          #伊坂幸太郎 #残り全部バケーション

          #瀬尾まいこ #そしてバトンは渡された

          #瀬尾まいこ #そしてバトンは渡された 母親が2人、父親が3人いる主人公の優子。 複雑な家庭で育ち、さそがし可哀想な人生を送っているんだろうと想像されます。 しかし、優子は誰よりも愛情を注がれて育っていくのです。 優子に関わる大人はみんな優子のことを大切に思っていて、それぞれの方法で、それぞれの愛の形で優子に接していきます。 そして優子は家族が変わる度「目の前の暮らし、今一緒にいる人を大事に」生きていきます。 血のつながり、一緒に過ごした時間、そんなことは関係なく

          #瀬尾まいこ #そしてバトンは渡された

          #吉田潮 #産まないことは逃げですか?

          #吉田潮 #産まないことは逃げですか? 吉田潮さん自身のこと、著者の周りの方々の体験が記されています。 「潮さん、そんなにはっきりと、ましてやそんなことまで書いちゃっていいの???」と、 読者の私が心配になるほど赤裸々でした。 オブラートに包むことなく、お話しされるのです。 あまりに正直なので、これは好き嫌いがかなり分かれそうだなあ...と感じました。 初対面で(初めて著者の本を読んで)「潮さん」と呼んでしまうくらいには、私はこの本を通して彼女のファンになりました。

          #吉田潮 #産まないことは逃げですか?

          #凪良ゆう #汝星のごとく

          #凪良ゆう #汝星のごとく とんでもなく辛くて苦しい。 ずっとずっとずっと辛かった。 辛くて苦しくて2章入った時点で諦めようかと思いました。 どこかに希望の光を見せて欲しい。 何か良い兆しを見せてほしい。 読み進めても読み進めてもお先真っ暗、全然明かりが見えてこない。 ずーーーーーーーーーっとつらい。 でもその辛い現実を受け止めることができなくて 逃げるように、現実から目を背けるかのように 猛ダッシュで、駆け足で読み切ってしまいました。 作品に登場人物

          #凪良ゆう #汝星のごとく

          #群ようこ #かもめ食堂

          #群ようこ #かもめ食堂 映画化もされたこちらの作品。 私は映画は観ておりませんので、本の感想だけ綴りたいと思います。 まるで少女のような容姿をしている、38歳の日本人女性がフィンランドで「かめも食堂」という食堂をオープンさせます。 彼女はそれぞれ別々の理由でフィンランドに来た2人の日本人女性に出会います。 そんな3人の日本人女性が、かもめ食堂を舞台にいろんな人に出会うお話しです。 お話しは終始穏やかな空気で展開されていきます。 「物語の中のお話だなあ〜」と、

          #群ようこ #かもめ食堂

          #森秋子 #ミニマリスト41歳で4000万貯める

          #森秋子 #ミニマリスト41歳で4000万貯める #そのきっかけはシンプルに暮らすことでした 著者がミニマルな生活を始めたのは「自分の人生にとって本当に大切なものは何か?」と感じたのがきっかけで、 本当に大切なものだけに囲まれる生活が、経済的な余裕につながったと言っております。 確かにこの本を読んでいると、「無理している感」は全く感じられませんでした。 自分の心地よいを追求していったら、生活がシンプルになって、そして余計なものを手にしなくなった事で結果的に節約につながっ

          #森秋子 #ミニマリスト41歳で4000万貯める

          #吉田裕子 #美しい女性をつくる言葉のお作法

          #吉田裕子 #美しい女性をつくる言葉のお作法 #オトナ美人の75のたしなみ 最近、自分の言葉遣いがすごく気になります。 どうしてこんなに自分の言葉が気になるんだろう... 考えてみて、わかったことがありました。 「年齢に言葉が見合っていないのです。」 幼稚な言葉ばかり使っているので、そんなつもりがなくても雑に聞こえてしまう。 大人の品を感じないのです。 そして周囲はオトナの言葉と表現方法を身につけているので、周りと自分との格差がどんどん広がっていきます。 私には語

          #吉田裕子 #美しい女性をつくる言葉のお作法

          #土谷愛 #自分を知る練習

          #土谷愛 #自分を知る練習 #人生から不安が消える魔法の自己分析 居場所=ここにいると幸せを感じられる環境 居場所=価値観×強み 居場所を見つけるために、自己分析を通して「価値観」と「強み」を見つけていきましょうという本です。 自己分析ワークもたくさんあるので、自分を知るのに役立つこと間違い無しです。 自己分析ができていないから悩みの根元が解決しない。 自己分析は幸せになるための絶対条件である。 著者の主張には心から納得しました。 私に足りないのは自分を知ることだ

          #土谷愛 #自分を知る練習

          #川上未映子 #夏物語

          #川上未映子 #夏物語 「乳と卵」の過去の詳細と8年後のお話です。 女とは。 子どもを産むとは。 生きるとは。 死ぬとは。 望んで生まれた子供はいないんです。 みんな親のエゴで生まれてきてるんです。 なぜ、子どもを産むのか? 深く考えずにはいられない作品です。 登場人物はとてつもない苦労を、悲惨な体験をしています。 それと比べて私は殴られた経験もないし 父親もちゃんと仕事していたし 家も食べ物も着る服もあったし 私はめちゃくちゃ恵まれているってわかってます。

          #川上未映子 #夏物語

          #ブルックスパーマー #心の中がグチャグチャで捨てられないあなたへ

          #ブルックスパーマー 著 #弓場隆 訳 #心の中がグチャグチャで捨てられないあなたへ 我が家はモノが溢れかえっている訳ではないけど、特別綺麗でもない。 なんとなく散らかっている気がしています。 数年前から断捨離系の本をいくつも読んでいますが、モノがなかなか減らない。減らせないのです。 中途半端に散らかっていて、心もずっとモヤモヤしていて気分が晴れない...。 そんな私のように悩んでいる人はぜひ、この本を読んで欲しいです。 私たちがどうしてモノを捨てられないのか。

          #ブルックスパーマー #心の中がグチャグチャで捨てられないあなたへ