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#伊坂幸太郎 #マリアビートル

#伊坂幸太郎
#マリアビートル

伊坂幸太郎さんの書籍は2冊目です。

殺し屋がたくさん出てくる、非常に物騒な物語です。

東北新幹線の車両内の、こんな密室空間に、びっくりするくらい殺し屋が集結します。

その中でもダントツで、悪魔のような中学生「王子」が怖いです。

王子のエピソード、王子の思考、全部が恐ろしい。

「王子」が恐ろしいのはもちろんですが、それだけではなく

王子の話を聞いていると、犯罪や殺人・戦争はいつ起きてもおかしくないと感じます。

そして、自分を含めた誰しもが、気がついたら悪に手を染めてしまっている可能性があるのではと思うのです。

そう考えると、もう何もかも怖くなってしまいます。

あまりに怖くて、途中読む手が止まってしまいました。

そんな恐怖心を緩和するかのように、さまざまな芸術作品が登場します。

映画や小説、機関車トーマスなど、幅広い作品が殺し屋たちの会話の中に出てきます。

殺し屋たちの掛け合いもテンポが良く、漫才をみているような気持ちになります。

これら芸術品が、殺伐とした車内の雰囲気を和ませてくれるのです。

食べ物でいう、甘いとしょっぱいのような
ファッションでいう、甘辛mixのような
絶妙なバランス感覚だなあ〜と感じました。

そして、なんと、マリアビートルは「グラスホッパー」の続編だったとのこと!

知らずに読んでしまいましたが、マリアビートル単体でも十分楽しめる作品でした。

※後日、グラスホッパーを読みました。
確かにマリアビートルから読んでも問題ないです。
しかし、可能であればグラスホッパーから読んだ方がより一層、作品を楽しめるのではないかと思います。

伊坂幸太郎さんで、初めて読んだ作品はこちら。
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