本感想

虐殺器官(読書レポ)

0年代の最高傑作SFと聞き読んでみた「虐殺器官」(伊藤計劃著)。

読後感はなんともいえない寂しさと、空恐ろしさ。なんていうか、最初から最後までわたしには怖かった。内容も主人公は外人だし、近未来だし、戦争ものだし、最初から最後までキリキリとした緊迫感に満ちていた。普段息抜きに読んでるエンタメの小説とは全然ちがう。
でも不思議と文体に引き込まれ、頭と心の柔らかいところが麻痺していく。
ここで描かれて

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新版 黎明の初見

新版黎明の過去形表記について。
今まで読んだ感じだと、この内容は時系列的に未来に当たる表現になっており、本来の出版時期より、だいぶ早い出版を感じさせる。
洗練された文章内容に比べ、画像の荒いイラストや、表紙写真の粗雑画像、校正の甘い感じなど、急を要する出版になった可能性を示唆する箇所が存在する。
現に著者急逝によって出版が早められた事実があり、そうした点も頷ける。
これは読者にとってある心構えを要

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【vol.10読書記録】神様の願いごと/沖田円

読むと不思議と映像が頭に浮かんで。

神様の常葉が笑いかけてくる、
映画が頭の中で流れているような、
不思議な感覚になる本。

ファンタジックなストーリーだけど、
主人公の女の子は至って普通の
平凡な女の子だからこそ生まれる
距離感なのかもしれない。

何の取り柄もない自分だから無理だって。
心に宿った夢も、気づかない内に
なかったことにしてしまうー。

大きな夢を持った才能ある友達が
眩しすぎて

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スキ!ありがとうございます^^

【vol.6読書記録】8年越しの花嫁/中原尚志・麻衣

読み終わっても涙が溢れてくる。

本当に沢山の人の思いが
詰まった素敵な本でした。

自分の大好きな人たちが
当たり前に目の前にいて
笑ってくれる、怒ってくれる
一緒に悲しんでくれる。

その日常が奇跡みたいな
幸せなんだってこと。

生きていると色んなことがあって
そんなことも忘れてしまいそうになるけど、あの時ああしていればって
後悔する未来を作らないためにも
一緒に生きてる人を今大事にしたい。

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他の投稿も読んで頂けたら嬉しいです。
2

【vol.5読書記録】真夜中乙女戦争/F

1ページ1ページ大切に。...読了。

私の頭の中にはない語彙達に
毎回はっとさせられる、

何度読んでも理解できない 不思議。

でもいつの間にか引き込まれてる...
この人の世界観に。

SNSでの発信は誰かに届けたくて
届けなかった言葉。

私はこれが好きです、
あなたはどうですか、
あなたも好きだと嬉しいです、

一方的で。

言葉にしなくても、そうやって
繋がっていたいのかもしれない。

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スキ!ありがとうございます^^
3

「うみべの女の子」浅野いにお

この漫画で起こっていることは、フィクションではなくなってきている。
本当に現実で、今あなたの隣で、もしかしたら友達が、家族が、子供が、直面しているかもしれないこと。
だから私たち中高生だけじゃなく、大人も一緒に考えてほしい。「妊娠」という現実を。

Thank you ! (〃´ー`人´ー`〃)♪
4

【vol.4読書記録】サバイバルウエディング/大橋弘祐

一気に読破!
ドラマ同様、原作もやはり面白い。

結婚=ゴールじゃない、なんて
分かりきってるのに、30を目の前にしたら必死に相手を探し始めて。

理想を下げて大して好きじゃない人と
なんとなーく付き合って。
子供は早く産んだ方がいいからと
自分に言い聞かせるのか。

それともいっそ割り切って
一人で生きていく決意を固めるのか。

女性の20台後半は結構そんな時期。

年齢を誤魔化そうと思ったこと

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2

彼女は頭が悪いから | 姫野 カオルコ

おおよそ四半世紀前。私は姫野カオルコ氏のエッセイを何度も読み返していた。
 原研哉氏による洗練された装丁の文庫本カバーに包まれたその中身は、徹底して世間一般で価値があるとされている定義に疑問を呈しながら、容赦なく自分自身にも刃を向ける独特の偏ったものの見方の吐露であり、今まで目にしたことのない表現だった。
 「あ、私みたいに考えてる人がここにいる」
 インターネット創成以前、そう思える機会に恵まれ

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美しい顔 | 北条 裕子

「また意地悪な...」
面と向かって私に「意地が悪い」と言った人は2人目だ。
質が悪いことに、生まれてからこのかた数十年、自分自身に「意地が悪い」という言葉を当てはめたことはなかった。
「ひねくれている」「こじらせている」そういう自己認識なら多少あったが、おそらく「意地が悪い」とは一度も思ったことがないのではないか。
そればかりか、わりと性格はいい方なのでは、とまで思っていたのだから重症である。

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背中の記憶 | 長島 有里枝

ここ最近、何かを見たり聞いたりして考えたこと、そのことによって引き起こされた感情などを、自分の中に手を差し入れ、その淵に沿わせるようにして探り当て、言葉にして人に伝えるということをやってみている。一般的に、人はどの程度こういう作業をやっているものなのか、私にはわからないし、確かめようもないけれど、少なくとも、今までの私にとっては、なかなか難しいことだった。自分の中に「何かある」とは気付いていても、

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