マガジンのカバー画像

229
noteに投稿した詩をまとめました。 (pixivでは、過去作や詩集等も投稿されてます。よければそちらもよろしくです!→https://www.pixiv.net/users/6…
運営しているクリエイター

2023年5月の記事一覧

「EGO.」(詩)

「EGO.」(詩)

自らの正義。

世の中には正義だけだ。

正しさがぶつかり合う。

「怖い」

歳を重ねるごとにそう思ってしまった。

それでも。

自分を守る為に。

色んな代償を払って生きている。

根幹にある信念みたいな意志。

弱い自分すらも

武器にしたくて。

怖がりながら言葉を紡ぐ。

他人のことなんて、知りもしないさ。

文字通り、自分とは違って。

生きてく裏で、同じ様なことに悩んでいる。

もっとみる
「不真面目になれない自分へ」(詩)

「不真面目になれない自分へ」(詩)

自分に言い聞かせていた。    

痛みを、感情を。 

このまま進まなくちゃいけないと決めつけている。

気づいた時から、向き合うことが怖くなっていた。

どうすればよかったかなんて。

きっと、自分の心に答えを持っていた。

遅すぎた。

自分に言い聞かせていた。

感情を。恐怖を。

やかでその感情は本物になる。

後戻りなんて出来なくなる。

辛くても笑おう。

道を違えた先の未来で。

もっとみる
「船着き場。」(詩)

「船着き場。」(詩)

沈み、崩壊する島々から。 

手を引いて。

脱出したあの船着き場。

船に揺られて、沈む島を見つめる。

仕方のないことだったんだ。

だけど、それでも。

もう戻れないことが。

寂しいような気がして。

これからどうしようかなって、

明日に期待したりする。

睡蓮が浮かんでいる池まで向かおう。

気が済むまで眠ろう。

目が覚めたなら、朝日を浴びて。

小雨を浴びて。

立ち上がろう。

もっとみる
「逃避行」(詩)

「逃避行」(詩)

手を取って逃げた夢

線路の先。

縮んでいる身体。

知らない少女とふたり。

当たり前のことだけど。

熟慮も短慮も時には愚行を招く。

だから。

素直さも、慎重さも。

どっちも持たなきゃならないんだ。

逃げ去った広い世界を眺めよう。

他人を気にしない

素直でいれる強さを持とう。

誰かの意見を飲み込んで。

支えあって。

自己犠牲にならない程度に

お互いを助け合おう。

お互い

もっとみる
「生きて、進んで。」(詩)

「生きて、進んで。」(詩)

新たなステージへと進む。

秒針にかすった機械音。

小さく、絶えず鳴り響いて。

ワープホールを抜けて。

未来にだけは確かに期待してる。

既プレイのコース思い返して。

似た道だなと、懐かしんでいる。

修羅を越えたら、そこは青空。

なんにも無くなっても、

確かに残るものがある。

信じてるから足は止めない。

弱さを知ったら首輪がチャラリ。

恐怖の支配で進めない。

怖いのは怖いけど

もっとみる
「ただいま。」(詩)

「ただいま。」(詩)

扉を開ける時。

出ていくのか、入っていくのか。

差し込む光。

世界の途切れた感じがする。

空間を越えて、その先の世界。

解放感が心を占めて。

今日の。

始まりと終わりに幸福を。

最中には恐怖と期待を。

 

未来へ。

切り替わる境界線と感情。

絶えず自分でいる為に。

失った感情を探し当てるように。

日々を振り返るように。

こうして

文字を刻んでいく。

苦しみに震えた

もっとみる
「弱さを受け入れて。」(詩)

「弱さを受け入れて。」(詩)

どうあっても、自分はこんなんで。

緩やかになっていく成長率。

止まっていた脳を再び回す。

考えて、考えて。

自分が揺れていく。

数多の物事が溢れて。

色んな記憶が溢れて。

得る度に、失っていく。

愛した日々へ。

たくさんの言葉が、心の中で響く。

焦がれた日々へ。

諦めてちゃ生きていけない。

だから。

やれるだけの事を。

ありったけを。

聞こえる声を聞き逃さないように。

もっとみる
「切り分けた、綿毛のような。」(詩)

「切り分けた、綿毛のような。」(詩)

ふわり、綿毛が飛ぶ。

死の間際

切り分けた魂が空を舞う。

死なない意思として飛んでいく。

「好き」の気持ちと弱い心。

いつの日からか貫けなくなっていた。

何故かずっと、苦しかった。

だからせめて、

この感情を終わらせて。

(……きっと、覚悟は既に出来ている。)

頬に伝う雨。

纏わり付いて、重くなっていく体躯。

もう、戻れなくても。

どこまでも素直だった自分を。

間違った

もっとみる
「空回り。」(詩)

「空回り。」(詩)

他人に流され

ふらふらフローター。

外界遮断の情報。

常に一緒にいる君達は

アイスクライマーか何かか?

気付けない大切さ。

覚悟は悪くないが、やっぱり空回り。

他人の事が分かんなくて、

顔からすっころぶ。

血が流れていく。

遠退く空想の中、二人は言い合う。

「私には夢があった。」

「僕にだって、夢がある。」

響く声。

「いつかマンガの主人公になって……」

「いつか誰か

もっとみる
「虚無へ。」(詩)

「虚無へ。」(詩)

自己の存在を証明する。

自分より上は大勢いる。

けど、誰かの完全劣化にはならない。

下を見ても。

上を見ても。

果ては見えない。

だから。

人生を本気で生きるなら。

傷を越えて。

過去を越えて。

あまねく可能性と未来を信じて。

虚無を砕け。

砕いた気でも、

生きていた気になっていてもいい。

全身全霊で足掻いたのなら。

どんな時でも、自分を信じれたのなら。

やれること

もっとみる
「自分の言葉で。」(詩)

「自分の言葉で。」(詩)

積み上がる難題と本。

何かを変えたいだけの知識に埋もれる。

詩を読んだ。

染みるような言葉と風が

心を通り過ぎて響いている。

「決意と知識は生かさなきゃいけない。」

どこかの誰かが言っていたような言葉。

がなる声に想いを込めて。

焦がれるような熱が世界を変える。

部屋の中に一人。

「あの時もっと、あれが出来たなら……」

……なんて、下らない考えに囚われる。

過ぎ去った時には

もっとみる
「記憶の先の未来へ。」(詩)

「記憶の先の未来へ。」(詩)

ある日の通話。

写真を並べて語らった、

誰かと誰かを繋ぐ想い出。

今までの想い出が頭に流れ。

とめどなく溢れている。

そして、気づく。

嫌なことを8割は忘れていること。

気にしてないことも覚えてないこと。

目を背けたくなる過去も自分。

きっと、逃げてはいけないんだろう。

目を合わせたあの日。

自分を救うことで精一杯で。

人の気持ちを考えていなかった。

ここに来るまで、

もっとみる