「EGO.」(詩)
自らの正義。
世の中には正義だけだ。
正しさがぶつかり合う。
「怖い」
歳を重ねるごとにそう思ってしまった。
それでも。
自分を守る為に。
色んな代償を払って生きている。
根幹にある信念みたいな意志。
弱い自分すらも
武器にしたくて。
怖がりながら言葉を紡ぐ。
他人のことなんて、知りもしないさ。
文字通り、自分とは違って。
生きてく裏で、同じ様なことに悩んでいる。
どれもこれも思い込みだ。
愛した文字の羅列。
記憶の欠片。
歩く姿と横顔に見惑う。
終わりはいつかやってくる。
受け入れた不器用な自分。
吐き出した言葉の数。
僕は他人に何を遺しただろうか。
何もなくたって。
自覚のない罪を犯していたって。
それでも。
「生きる」ことだけは
奪われたくない。
時を越えて
培われていく人格と正義。
正当化したいだけなんだ。
本当の正しさも、間違えもない。
証明したいだけなんだ。
今ここにいる自分。
眩しい虚無へと、踏み出した未来で。
ありったけの夢と希望を込めて。
根幹にある、自分を貫こう。
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