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「空回り。」(詩)

他人に流され

ふらふらフローター。


外界遮断の情報。


常に一緒にいる君達は

アイスクライマーか何かか?


気付けない大切さ。


覚悟は悪くないが、やっぱり空回り。


他人の事が分かんなくて、

顔からすっころぶ。


血が流れていく。


遠退く空想の中、二人は言い合う。


「私には夢があった。」


「僕にだって、夢がある。」


響く声。


「いつかマンガの主人公になって……」


「いつか誰かのヒーローになって……」


「「誰かを、救いたい」」


その感情すらも空回り。


救えないものが掌から落ちる時。


どうしようもなく、苦しくて。


何故、生きなくてはならないのか。


生きてても苦しいだけなのではないか。


誰かに、迷惑を掛けるだけなのではないか。


それでも。


あの頃思った、素直な気持ちが。


きっと、

他人になんか流されない自分の気持ちが……


いつか、届きますように。

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