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【読書感想文】平井一夫「ソニー再生」

こんばんは!
今でもソニーのウォークマンを使っている男、小栗義樹です!

本日は読書感想文です!
そろそろ小説を!と思ったのですが、そういえばこれ!という本を思い出したので、先にそちらの感想文をかかせて頂きます!

ソニー再生~変革を成し遂げた、「異端のリーダーシップ」

2021年7月に出版された本なのですが、ご存じでしょうか?

ソニーのCEOを担当し、業績不振に陥っていたソニーを立て直した平井一夫さんが書いた、ソニーを立て直すまでの物語です。この本には、平井さんの生い立ち、ソニーグループ会社での奮闘、ソニーでの奮闘、その後が描かれています。

そういえばこれ!と思った理由は、この本は「確実に勇気を与えることができる本」だからです。約2年半前に出版された本ですが、今こそ読むべき本だと思います。

日本って、なんとなく不景気ですよね。80年代から90年代、日本が絶頂期と呼ばれていた時代。その時代を牽引した企業こそ、トヨタとソニーです。今の日本が不景気な理由の1つに、トヨタやソニー以降、イノベーションに満ちあふれたイケイケの企業が出でこなかった。あるいは、潰されたというのがあると思っています。

イノベーションに溢れた企業が出てきたならば、今でも日本人は希望を持ち、活気に満ちあふれていたのではないでしょうか?

要するに何が言いたいかというと、今の日本は、どうせ頑張っても・・・とか、いや状況が悪すぎるって・・・とか、そういうネガティブムードに包まれているのではないか?という事です。

この本は、そんな方にぜひ読んでほしいと思う本です。いや本当に、まだいけるかも!と思わせてくれると思います。

この本は、著者の経歴・生き様を実体験に乗せて、物語のように展開していくのですが、そこで見つけたこと・学んだことなどを分かりやすく書いていて、ビジネス書的な側面も持ち合わせています。

ただ、そのビジネス書的な側面において、突拍子もないような、あっと驚く戦略を取っているなぁという印象はほとんど持ちません。平井さんが一貫して行い、大切にしていることは、人として当たり前のことをきちんとやる・目標に向かって突き進むうえで、犠牲はリーダーである自分が請け負うということです。

リーダーに求められているものはEQ(心の知能指数)の高さで、絡まってしまったものを1つ1つほどく根気強さと、人がしんどいと感じることはリーダーが請け負い、その姿勢でもってチームをまとめていくという折れない強さが重要だとこの本には書いてあります。

これを愚直に実践していくのは大変なことだが、これが出来れば強くなれる。一度輝きを失いかけても、また強く光り輝くことができると平井さんは言うのです。

僕はこの本を読んで、すごく勇気をもらいました。大切なのは、1人1人の気持ちの強さと心の広さで、それをきちんと念頭に置き、実践しようと努力すれば、いかなる場面でも復活を遂げることができると本気で思ったのです。

純粋にかっこいいですよね。粗っぽい言い方かもしれませんが、すべては自分の心次第なんだということです。

外的要因による理不尽とか、誰かに足を引っ張られるとか、生きていれば沢山あると思います。確かにそれは一喜一憂するような出来事なのかもしれませんが、心の持ち方次第で、見え方はいくらでも変わるわけです。

しんどい・厳しい・辛い・なぜこんな目に、そう思う気持ちも分かるのですが、実際そう思って生きることこそが、一番しんどいことだったりするじゃないですか。

ソニーは本当に厳しい状況にありました。正直、当時の栄光なんて見る影もないくらいでした。でも、平井さんの心の在り方が、社員に伝播し、商品に伝播し、最終的には最高益を出すほどの大きな結果につながったわけです。

身近な実例ではないかもしれないけれど、そこには確実に成功事例があるわけです。

どれだけの規模のことができるかは人それぞれかもしれませんが、心の知能指数を高くしようと意識し、それに基づいて行動できれば、求めていた理想の世界が見えるのかもしれません。

そういう可能性に触れることができるだけでも、この本を読む価値があると思います。

この本は、文章から平井さんの人柄が伝わってきます。会えるのなら会ってみたい。そう思わせてくれる優しい人柄を感じることが出来ます。

優しさに包まれながら、希望と勇気に触れてみてはいかがでしょうか?

この本には、それだけのパワーと可能性が詰まっていると思います。

ぜひ、お近くの本屋さんかネットショップで購入してみてください!
間違いなくオススメです!

それでは、今日はこの辺で!
さようなら~

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