記事一覧
『車輪の下』少年らしさを奪われたヘルマン・ヘッセ【読書感想文】
こんにちは。
今回は、ヘルマン・ヘッセの『車輪の下』。
海外文学って、なんだか敷居が高いイメージがあって、敬遠していたんですが…以前『ザリガニの鳴くところ』という小説を読んでから、ハマってしまって…今は積極的に読んでいる気がします。
登場人物の名前が全てカタカナだし、同じような名前が出てくるし、覚えられないし…序盤が人物や住む場所やら風景の描写が細かくて長いってこともあって、なかなか入り込み
【1年の読書記録】本と巡った1年と、だいすきな作家さんたち。
読書を習慣化するようになって、あと何ヶ月かで2年になるのかぁ。
今年もそろそろ、1年の読書まとめの記事を書いていこうかなって思っていますが。
その前に、昔書いた記事をここにも残しておこうと思います。
※これは、2023.6.27に書いた記事を再投たものです。
本を読むことを、少しだけ習慣化しようと思ったのは、2022年の7月頃。
その時は、何となく、「もっともっと上手く文章を書きたい」だとか
『恋できみが死なない理由』人間である自分はさみしいけれど、愛おしく感じられる【読書感想文】
最果タヒさんの作品にハマっている。
詩集を読んで、「なんだかわからないんだけれども、あぁ素敵だ」って思った。
少し棘のある言葉も、なんだか愛おしさの裏側みたいで、人間ってこうゆうことだよなって感じた。
『恋できみが死なない理由』は、エッセイ的な感じで、スルスルっと入ってきた。
言葉にすることのできなかった「あの違和感」を噛み砕いて書いてくれているみたいで、「自分以外にもそう思う人いるんだな」って
『たゆたえども沈まず』 光であり希望であった己の半身【読書感想文】
こんにちは、こんばんは。
今回は、原田マハさんの『たゆたえども沈まず』の読書感想文です。
ずっと読みたかった作品なんですが…なんせ厚みがあるので…なかなか読みはじめる勇気が出なかった…!
やっとやっと読めて嬉しい気持ち。ちなみに、原田マハさんは初読み作家さんでした。
『たゆたえども沈まず』は、みなさんご存知の画家フィンセント・ファン・ゴッホについて描かれた小説でもあります。
歴史上の人物を知
『少女ABCDEFGHIJKLMN』最果タヒ【読書感想文】
最果タヒさんの『少女ABCDEFGHIJKLMN』。
最果タヒさんは、ずうっと気になっていた方で、今回たまたま図書館で「このタイトルは、、?」と気になって手に取ってみました。
結論から言うと、すごく好きでした…。
まだ1作品しか読んでいないのですが、表現とか言葉が美しかった、、瑞々しいというか…沁み入りました。
最初「???」っていう世界観から始まるんですが、ぐいぐい引き込まれていって、ペ
『わたしたちは銀のフォークと薬を手にして』 それぞれの生き方でぶつかって、ひとつになって、分かれてを繰り返して【読書感想文】
こんばんは♡
今回は、島本理生さんの『わたしたちは銀のフォークと薬を手にして』について書いていきます。
なんだか久しぶりに、穏やかになって、幸福感に包まれる作品を読んだ気がしました。
島本理生さんの小説って、少し軋んだ人間関係やしがらみがあったり、曖昧でグレーな関係を描かれたりしているものが多いので…読んだ後に結構せつない気持ちになったり、「一緒にはなれないけれどもこれで良かった」みたいな割
『あなたの愛人の名前は』 あなたは同時に2人愛せますか?【読書感想文】
こんばんは。
今日は、島本理生さんの『あなたの愛人の名前は』について書いていきます。
とても、良かった。
とても、とても良かった。
やっぱり、島本理生さん好きだなぁって思っちゃった。
では、いきます。
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物語は、6編。
すこ〜しずつ繋がっていて、最初の物語に出てきた人がここに。こちらにはあの人が。
そして、視点を変えて語られる「あなたは知らない」と「俺だけが知らない」。
男女の話だけ