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#48『穏やかなゴースト−画家・中園孔二を追って−』を読んで。
少しの後悔
著者の村岡氏と会ったのは今から2年近く前だったと思う。中園のお母さんからの紹介で、新宿のカフェで中園の評伝を書くための取材を受けた。
中園が亡くなった時どう感じたかという質問に「悲しかった。でもホッとした」という常識はずれな回答をしたことは、今となっては少し後悔している。
だが、中園が亡くなりホッとしたというのは嘘偽りない本音だった。
それほどに中園の存在は自分にとっては大きく
#47『君たちはどう生きるか』を観て。
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(※配信内で「よねづげんし」と言っていますが、正しくは「よねづけんし」です。申し訳ありません。)
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フクロウラジオ第47回目。今回扱う作品は宮﨑駿監督の最新作『君たちはどう生きるか』です。
本当は語るつもりはなかったのですが、映画を観た後あまりにも変な気持ちになってしまったので、この場で思いの丈を語っていきたいと思います。
ネタバレには配慮しますが、話
#46 武尊、狂気のその先。
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はじめに
フクロウラジオ第46回目。今回話していくテーマは、格闘家、武尊選手についてです。
フクロウラジオ、主に映画やアニメ、そして思想哲学などの話題が多いこのポッドキャストですが、今回のテーマは格闘技。
唐突な話題に思うかもしれませんが、基本的にフクロウラジオで僕が話す場合は一つのテーマで語っているつもりです。
それは言葉や論理の外側といった、いわ
#44『竜とそばかすの姫』-「風景」が語る内面-
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『竜とそばかすの姫』の持つ映像美
今回扱うコンテンツは映画『竜とそばかすの姫』についてです。
『竜とそばかすの姫』は『サマーウォーズ』『未来のミライ』などを手がけた細田守監督が、超巨大インターネット空間の仮想世界を舞台に少女の成長を描いたオリジナル長編アニメーションです。
ストーリーに関しては毀誉褒貶のある今作ですが、細田監督独自の演出は健在で、細田作品の通奏低音となって
#39 『ドライブ・マイ・カー』-深層よりも深い表層-
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大熊 フクロウラジオ第39回目、今回扱うコンテンツは映画ドライブマイカーです。
話していくのは大熊弘樹と米地彩さん。今回はこの2人で話していこうと思います。お願いします。
米地 お願いします。
大熊 今日話していく濱口竜介監督の映画ドライブマイカー、公開してから4、5ヶ月くらい経っているのですが、米地さんはこの作品はいつ頃観ましたか?(※収録時は2022年1月)
米地
#38『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を語る
■番組概要
先日テレビでも放送された『ヴァイオレット・エヴァーガデン』について、手紙の持つ機能や、概念の獲得とは何かという切り口から話をしました。
■キーワード
京都アニメーション/自動手記人形/背景美術/概念/胡蝶の夢/可能性/進撃の巨人/内宇宙/J・G・バラード/アナイアレイション/実存
■参照コンテンツ
『ヴァイオレット・エヴァーガデン』
『アナイアレイション』
■出演者:
大熊弘樹(