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何度も読み返したい素敵な文章の数々vol.10

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2018年12月の記事一覧

自分は「集中」する覚悟が足りなかった

自分は「集中」する覚悟が足りなかった

「最近忙しいんですよね〜」と言ってしまうことがふえた。

現に抱えているタスクはたくさんあるので間違いではないのだけど、「多忙は怠惰の隠れ蓑」というように、「忙しい」という言葉に逃げがちなのは良くない兆候だなーと感じている。

ここ最近、忙しいくせになかなか仕事が進まなかった理由を考えていたのだけど、その理由は、目の前の仕事に「集中」する覚悟が足りなかったからなのではないか? ということに昨日シャ

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「何でも受け入れて、包み込んで育てようと思った」父が私を育てるときに考えていたこと

「何でも受け入れて、包み込んで育てようと思った」父が私を育てるときに考えていたこと

大学の授業で、小説家の松家仁之さんが「インタビュー」の授業を持っていた。もともと松家さんは新潮社の編集者で『考える人』や『芸術新潮』などの雑誌編集長をされていた。

松家さんによるインタビューの授業は、各回のテーマにそって学生20名ほどが他者にインタビューし記事執筆をしたものを松家さんが編集してくれるという贅沢な授業だった。

今回、年末大掃除をしている時に授業を受けていた当時のプリントが見つかっ

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香川・高知の食いだおれ備忘録

香川・高知の食いだおれ備忘録

香川と高知を旅行したので、おいしかった店をまとめておきますね。

●香川編香川はなんと言っても高松のしるの店おふくろです。ずっと行きたかった店に行けて想像していたよりも素晴らしい店で即レポートにしました。

高松のモーニングは南珈琲店で。地元民で朝から満席。ハムトーストは、パンの布団にハムが挟まってるのかわいいし、おいしい。

うどんは宮川製麺所がいちばん好きです。サイズを選んでお椀にうどんを入れ

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誰しもがあたたかい夕食にありつける店

誰しもがあたたかい夕食にありつける店

高松の名店「しるの店 おふくろ」に、今晩ようやく行くことができた。

先に結論から言っておくと、この店を嫌いと言う人がどこにいるのだろう?思うほど、懐が深くて、いい塩梅にあたたかい店だった。

店に入るとカウンターには、アジの南蛮、肉じゃが、牛すじこんにゃく、大根煮など、10種類ほどのすぐ出てくるおかずが並ぶ。そのほかにカツオのタタキ、タコブツ、ハマチの刺身などの刺身類も充実している。

そして、

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「誰のものでもない律」を演じる佐藤健は誰にも似ていない

「誰のものでもない律」を演じる佐藤健は誰にも似ていない

 朝ドラ『半分、青い。』は、ヒロイン、楡野鈴愛(にれの・すずめ)の物語であると同時に、彼女と同じ日に同じ病院で生まれた幼馴染、萩尾律(はぎお・りつ)の物語でもある。このことは脚本家自身も公式ホームページに掲載されているインタビューの中で述べているし、なにより、ドラマはふとしたはずみで、律のモノローグを挿入したりもしている。

萩尾律の登場は、22年ぶりの衝撃だ

 視聴者であれば、鈴愛が律と結ばれ

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TOEIC640点で外資系の面接を突破しグローバルにサポートエンジニアをやっているお話

外資系の企業への転職では英語力がとても大事になるとよく聞きます。

今年の春頃に募集要項を見かけまして、興味を持った仕事がありました。ただ、こう書いてあったのです。Outstanding です。

Required skills
Outstanding written and verbal English communication skills

技術的には合致しているところが多かったものの、英

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いつでも逃げられる準備をしておこう

いつでも逃げられる準備をしておこう

最近もブラック企業を巡って論争になっていましたが、個人的には、ブラック企業に限らず問題のある組織からはとにかく「逃げるべき」と思います。

一方で、「逃げればよいのに」と外野は簡単に言いがちだけれど、当事者にとっては組織から逃げるのってすごい難しいんですよね。自分が担当している業務への責任感や上司や同僚への配慮、そして組織が自分のアイデンティティと紐付いていたりする場合もあって、決断は容易ではない

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大人は余裕がないのか

暖かな縁側。お気に入りのマグカップにコーヒーを注いで、手作りのクッキーをちまちまと食べながら、最近買ったどこかの誰かのエッセイ本を読む。積んでいる本の中からその日の気分で選んだ本は、心の隙間みたいなものを埋めるのにぴったりだ。
子どもたちは和室でごろごろと遊んでいるうちに眠ってしまった。お昼寝タイムは束の間の休憩タイム。読書をしつつ、横に準備したノートパソコンで文章を考える。日記のようなそれは気付

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急須がきたら、家族になった

急須がきたら、家族になった

結婚祝いに急須をもらった。とてもかわいい。

いや、もらったというか、私の細かすぎる趣味趣向に対して適切なプレゼントを選ぶことをお手上げした友人ふたりが「この予算の中で欲しいもん教えて!」と言ってくれたので、間髪入れずに「この急須!」とお願いしたのだ。

これはティーポットとしても使えるし、「じっくり釜焼きすることでお茶の甘みと渋みが好ましいバランスで抽出されるように設計」されたというから、うん、

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主役になれなくても、心躍る瞬間はつくれる

主役になれなくても、心躍る瞬間はつくれる

思い返してみると、主役になれない人生だったな、と思う。

子どもの頃から、なにか創ったり、表現したりすることが好きだった。

でも、絵の具づかいが絶望的に下手だったり、とにかく音痴でリズム感がなかったり、散々だった。

「好き」と「得意」はまったく別なのだ、と人生の割と早い段階で気づいてしまったように思う。

「大きくなったら、なにか変わるかな」

そう期待したものの、高校生や大学生になっても、自

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今年を振り返ろうと思ったら10年振り返っちゃったはなし。

今年を振り返ろうと思ったら10年振り返っちゃったはなし。

 大晦日だし、今年の振り返りエントリーを書くぞ、といろいろ思いを巡らせていたら、終わる平成ムードのせいか、バカみたく2009年まで振り返ってしまった。まあ、どんな事象も因果応報だけれど、今年の僕は、2009年からのはじまりの一つの帰結点なのかもしれないと思っている。

 2009年ってのは僕が雑誌Re:Sをやめた年で、そのとき僕がはじめたのがtwitterだった。2009年まで振り返ったってのは、

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やりたいことはやりたいうちに。

やりたいことはやりたいうちに。

去年かその前から思い描いていた「やりたいこと」がうまくいかなくて、今年の春頃にちょっと諦めたら、あんなにやりたかったことがすぐ「やらなくてもいいこと」になっていってしまうことに気づいて怖くなった2018年。

やりたいことはやりたいうちに、伝えたいことは伝えたいうちに、残したい言葉は心が揺れているうちに、叶えて伝えて残して、自然消滅させてはいけない。

残すために書く、ということが自分に必要なの

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いくつかの可能性

姉はわたしと違ってちゃんと社会に適応している。
大学を卒業してからはずっと会社勤めをしていて、マーケティングのようなことをしているらしいが、何度仕事内容を聞いても覚えられないのでよく知らない。

姉曰く、会社の大きな会議で、発表者が答えに窮するような質問をするのは女性が多いらしい。
これは何も発表や会議の進行を邪魔しているということではなく、疑問に思ったことや、放っておくと部署全体が困るようなこと

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