藤本智士(Re:S)

編集者。1974年生。『Re:S』『のんびり』編集長。自著『魔法をかける編集』『アルバ…

藤本智士(Re:S)

編集者。1974年生。『Re:S』『のんびり』編集長。自著『魔法をかける編集』『アルバムのチカラ』等の他『ニッポンの嵐』『るろうにほん 熊本へ』(佐藤健)『かみきこうち』(神木隆之介)など編集。#みんなの銀行アンバサダー http://bit.ly/satoshifujimoto

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Re:Standardを旗印に 「編集」視点から、さまざまを考え、提案する 編集者の藤本智士のnoteです。

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やさしい花

6日ぶりに出た外の世界。 朝日の眩しさがやけに優しくて、いつもの道をただ自分の足で歩くというだけで、胸があつくなる。踏みしめる足元が、大きめな僕の体を丸ごと受け止めてくれる気がしたのは、落ち葉のクッションのおかげ。季節は冬。だけど今年はなんだかまだ秋色だ。 39度越えの高熱が3日間つづき、その後も38度前後を行ったりきたり。今朝になってようやく、37度以下まで落ち着いた。 仕事もプライベートも、いろんな予定をキャンセルさせてもらい、ありがたいと感謝しつつも、溜まる仕事のこ

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       地元、三重県伊賀市を盛り上げようと奮闘する友人Kくんに呼んでいただいて、伊賀で地域編集についての講演をさせてもらっていたときのこと。  編集の肝であるディレクション。つまり、座組の決定や、チームプレイの重要性について語ったことから、終盤の質疑応答でこんな問いをもらった。 「チームプレイが大事なことはわかったんですが、そもそもチームを組みたくなるような仲間と出会えなくて、1人でやるしかない状況なのですが、仲間に出会うにはどうすればいいでしょうか?」  最近、地方に行くと

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         買い物は社会に対する投票だ。Z世代の消費の特徴として言われることが多いこの言葉を体感した。昨夜。  昨年からプロデュースのお手伝いをさせていただいている『秋田巡吟醸』というお酒がある。  秋田県内28蔵が参加してくださり、各蔵の蔵人たちがまさに丹精込めて醸してくれた合計14,784本のお酒が、購入予約締切日、数日前だというのに、まだ3,342本も残っていた。ここ12年ほどの間で、秋田県内各所の酒蔵をまわり、秋田の蔵人たちの矜持を感じてきた僕は、みなさんが心血注いで醸して

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        • 旅慣れるとは、観光客ではなく、旅人でいられるようになること。

          にこらす  なんだか風が抜けていくような気持ちのいい打ち合わせが2本続いて、あ、やっぱ仙台好きだな、と思う。15年くらい前に初めて仙台にやってきた頃は、正直、そんなに好きな町ではなかった。その理由は小さな東京みたいだと思ったからだ。いや、過去形にしたけれど、ある意味でいまもそれは変わらないかもしれない。大阪にも福岡にも名古屋にも札幌にも同じく感じる地方都市の顔。誤解されると嫌なので書くけれど、東京が嫌いなんじゃない。東京は東京だからこそいいのであって、東京が東京以外にある必

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          矛盾を排除しない。

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           苦楽園と呼ばれる町に住んでいる。僕がこの町をとても気に入っているのは、環境的なこともおおいにあるのだけれど、それ以上に好きなのが名前だ。楽園でも苦園でもなく、苦楽園。暮らして15年くらいになるけれど、まさにこの町でさまざまな苦楽を重ねてきた。  こういった相反する概念が共にある言葉に、僕はリアルとロマンをみるけれど、科学的な明晰さを求める現代社会において、それらはすぐに矛盾という言葉とともに槍玉にあげられる。  けれどみんな知っているはずだ。矛盾と呼ばれるものの多くが、

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          感じなくてもいい不安

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          僕たちは少しばかりいろんなことに恐怖を覚えすぎていないだろうか。 ふと、そんなことを思ったのは、またしても南海トラフという言葉をX(旧Twitter)のトレンドで目にしたからだ。 予測できる事態に対して、きちんと対策を練ったり、行動することは大事だけれど、ここで大事なのはあくまでも防災意識であって、南海トラフそのものではないように思う。けれど、僕たちはまだ見ぬ「南海トラフ」というものへの恐怖に、地震や自然災害そのものの恐怖を都合よくすり替えていないだろうかと思った。 そ

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           苦楽園と呼ばれる町に住んでいる。僕がこの町をとても気に入っているのは、環境的なこともおおいにあるのだけれど、それ以上に好きなのが名前だ。楽園でも苦園でもなく、苦楽園。暮らして15年くらいになるけれど、まさにこの町でさまざまな苦楽を重ねてきた。  こういった相反する概念が共にある言葉に、僕はリアルとロマンをみるけれど、科学的な明晰さを求める現代社会において、それらはすぐに矛盾という言葉とともに槍玉にあげられる。  けれどみんな知っているはずだ。矛盾と呼ばれるものの多くが、

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          53.宮大工のような写真屋さん

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          52.かげやまスタジオ

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          言葉づかいに出る企業文化

           最近、某会社のパーパスづくりのお手伝いをしている。50周年を迎えるその会社は、産業廃棄物を処理する会社で、僕はここ最近、編集者がいま取り組むべきテーマは「ごみ」だと確信していることもあって、自身の勉強を含めてお仕事させていただいている。  どうしても3K的な汚れ作業のイメージがつきまとう「産廃業者」さんだけれど、おつきあいさせていただいている幾つかの産廃さんはみな、若い女性の新入社員も多く、その動機はみな、仕事の内容の重要性を理解し、サステイナブルな社会の実現にむけた実際

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          境界を曖昧にする

           あいもかわらず今日もまた、SNSでは「0」か「1」かの戦いが繰り広げられている。  最近は、なんとなく白黒ハッキリではなくグレーに。とか、グラデーションを意識する。とか、曖昧さの重要性について語る人が増えているように思うけれど、それは現実の裏返しなのだろうか。  僕は編集者をしているので、この白黒ハッキリ問題というのは、常に意識せざるを得ない問題で、20年間ほどずっとこの「白黒」に抗って生きてきたように思う。編集の仕事は「尺」つまりページ数や文字数と、伝えたいこととの折

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          51.「尺」からの解放

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          リノベが本当に正解なのか?

           『55平米の小さな一軒家を2000万円予算で建てる』 これが今回のトークイベントの答えだった。  そのトークイベントのタイトルは 『Hello New Economy! Talk リノベか新築か、買うか借りるか、それが問題だ』  Hello New Economy! という冠のもと、過去2回のトークを続けてきたこのイベント。1回目はファッション=衣。2回目はパン(発酵)=食。と来たものの、途中コロナ禍を挟み、満を持しての「住」をテーマにしたトーク。ゲストにお呼びしたのは

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          50.フィルムカメラでのこしていく

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          旅と編集とアウトプット

           ここのところ何かがまた弾けたように旅を続けている。直近の二週間ほどを見返すだけでも、奈良→神奈川→三重→東京→宮城→福島と、なかなかの移動。昨夜ようやく自宅に戻ったのに、明日僕は高知にいる。  我ながらやれやれ、だ。  僕はそんな旅の体験をアウトプットするまでのスピードがとても早いと言われるのだけれど(その日のうちどころか、大抵その場でアップする)、その理由は早く出さないと、次のインプットがやってくるからだ。  各地の旅で得たインプットの一つひとつが日々の糧となってい

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          49.いとうが押したスイッチ

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          名刺を持たないようにした。

           一年前くらいから「そろそろまた名刺追加発注しなきゃなあ〜」なんて思いつつ、忙しさにかまけて先送りにしてたら、いよいよ名刺の残りが0になり、さすがに「あ、やべ!」と思って探しまわったら、引き出しの奥にぺろっと2枚だけ出てきて、とりあえずこの2枚でなんとか乗り切るかと思って、もう半年以上経つ。  このまま僕はしばらく名刺を持たないことにしようと思う。  というのも、いまのところ名刺を持っていないことで起こる不具合はないし、それどころかメリットばかり感じている。だから今回はそ

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