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笹の葉捨てずにとっておく

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この葉っぱは嫌いだし食べないで捨てておこう。でも、そういう葉っぱにこそ自分に必要な栄養があったりするから。内側の自分と向き合うエッセイ。
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写真を嫌がる理由

写真を嫌がる理由

初めて携帯を持つことができたのは、中学3年生の時でした。携帯って聞くとiPhoneやAndroidを思い浮かべる人がほとんどじゃないですか?当時の僕が持っていたのはいわゆるキッズ携帯です。少しいい家庭の小学生が防犯ブザーとして持っていたあれ。十字キーと4つのボタンしかない、本当に純粋な連絡手段としての携帯を、夕方の塾終わりにだけ親に使わせてもらっていました。

高校に入学するときに初めてAndro

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22歳になりました

22歳になりました

もう誕生日から一週間ほど経ちましたが、22歳になりました。スケジュールとか体調とか一切関係なく、なんとなく書けるタイミングっていうのがあって、それがやっときた感じです。ちょうど大学の補講日(休み)が誕生日と重なってたんですけど、気持ちと行動の波長がなかなか合わずに一週間くらいダラダラしてました。

21歳のときのnoteを読み返したら、祝われることに怯えていました。でも怯えているわりには、メッセー

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夜に駆ける

夜に駆ける

夜の10㎞ランニングを再開した。温泉の鏡に映った自分の全身に曲線が多くて、どこか情けなかった。去年の健康診断の時よりも1㎏増えていた。現状のままではダサい自分が加速していくかもしれない。そんな自分を許せるほどの余裕はなかった。

ランニングの前に準備運動と軽い筋トレで心と体を整える。腕立て伏せも腹筋も、すべてが苦しい。ここまで弱っていたのかと悲しくなるし、こんなにできなくなったのかと辛くなる。でも

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二重否定と肯定と

二重否定と肯定と

 自分の意思を伝える時、できるだけ素直な言葉をすっと口から発するように心がけている。でも、素直な感情を載せた言葉が必ずしもそのままの意味で相手に伝わるとは限らない。相手を傷つけないように、必要以上の優しさのようなものによって。僕の言葉は防護カバーをかぶせられたようになってしまっているのかもしれない。中の言葉が見えにくいぐらい丁寧に包装されて。

 肯定的な表現を用いることが苦手だ。それは「好きです

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あけこ

あけこ

いやもう10日経ったけど、なんて言わないでください。このnote上では3回目の新年の挨拶ですが、正直ネタ切れな部分はあります。今年の目標も表明しなくていいし、だってつまらないものですから。

とは言いつつ、何か書くことはないかなとネタを探していたら10日経っていました。240時間もあったとは思えない。秒針の進む速さって本当にいつも同じ間隔ですか?人間のように気まぐれな時もあると思うんだけどな。

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2023

2023

今年の出来事を思い出して新年迎えよう。

 1月 成人式行けない&同窓会嫌いになる
 2月 普通自動車第一種免許取得
 3月 親友とバンクシー展
 4月 愛媛へと舞台を移す
 5月 大学生活になんとなく絶望
 6月 大好きな先輩からの突然すぎる連絡
 7月 ダウ90000&蓮見翔にどハマり
 8月 筋トレ&ランニングを始める
 9月 過去のモヤモヤを払拭、気分転換
10月 野菜を積極的に食べ始める

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素数

素数

生きづらいなぁ、の毎日を綴り続けている。皆のようなスピードで物事を理解することができない。自分の考えを言葉に変換して端的に説明することも苦手。不器用で、人見知りで、要領が悪い。

人に頼ることも苦手だから、自分一人で抱え込む。でも限度があるからいつかは倒れてしまう。落とした荷物を拾いあげる度にそんな自分が嫌になる。今までいろいろ諦めてきたはずなのに。

人の五倍頑張ってようやく凡人レベルかな。頑張

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先輩≧友達

先輩≧友達

 友達というものは、同じ年齢の人にしか現れない関係性だと思っていた。自分よりも年齢が上や下であると、いくら仲が良くても先輩後輩という関係性に帰属すると思っていたからだ。でも、もしかしたらそうではないこともあるかもしれない。イレギュラーなことが。

 急に電話がかかってくる。何か怒られることでもしたかなと脳内記憶さかのぼりツアーに出かけていたときに、ずっとLINEを無視してる状態になっていることに気

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言うてな

言うてな

 スマホのメモを整理していると、いつ書いたのかわからない映画の感想文が出てきた。メモの容量を減らさないといけないので、変なタイミングですがせっかくなのでここに残しておこうと思います。

1.「社会に出るってことは、お風呂に入るってことなの。」

広告代理店でバリバリ働く絹の両親・早智子(戸田恵子)と芳明(岩松了)が、就職もせずフリーターのまま同棲生活を続ける絹(有村架純)と麦(菅田将暉)に言い放っ

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僕が見つけたいもの

僕が見つけたいもの

この世で一番綺麗なものってなんだろう。
世界遺産、女優、夜景...上げるとキリがない。
勿論、感性は人それぞれだ。
僕が一番綺麗だと思うものは“月”である。

「広瀬すずが一番だ!」
「いやいや橋本環奈でしょ」
「結婚したけど石原さとみじゃない?」
「吉高由里子も個性的だよね」

たぶん、芸能人で考えるとキリがない。
皆美しい。けれど、好みは人それぞれだし。
まあ、芸能人はもう一般人ではないと思う

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だが、情熱はある

だが、情熱はある

「だが、情熱はある」が最終回を迎えた。
若林正恭さんと山里亮太さんの2人の物語。

しかし断っておくが、
友情物語でもないし、
サクセスストーリーでもない、
そしてほとんどの人において、
全く参考にならない、
だが、情熱はある

水卜アナのナレーションで始まるこのドラマ。
ずっと続けばいいのにな、と思っていた。

2人の生々しい感情。
妬み、嫉み、辛み、恨み...
生きづらくてもそれでも踏ん張って

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誕生日

誕生日

21歳になった。なったというけれど、誕生日がやってきただけ。祝われることに、いつも戸惑いを覚える。

「誕生日 なぜ祝う」

いつかは忘れたけど、調べた記憶がある。それっぽい答えはあった。でも、どれもしっくりはこなかった。

おめでとう、と連絡をくれた人もいる。わざわざ電話をくれた人もいた。ありがとう、とラリーを返す。嬉しいけれど、拳銃を向けられているのかも。

「こちらの誕生日の時に、ちゃんとお

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瓢箪みたいに流れていたい

瓢箪みたいに流れていたい

年が明ける度に、年越しへのワクワク感が薄くなっていった。そういう点ではziplocの技術には感心してしまう。ziplocほど鮮度を保つことのできる商品はないだろう。ぼくのワクワク感も入れておくべきだったな。

初詣に行かなかった。人生初かもしれない。言い訳をするなら、願ったことを三ヶ日すぎると忘れてしまうから。他の参拝者は願いを一年中覚えていられるのか気になってしまう。神様もハードワークだろう。次

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再会

再会

友人AのLINEの文面が変わった。きっと何かいいことがあったのだろう。でも深追いはしない、ぼくには関係のないことだから。

一年半ぶりに友人Bの家に遊びに行った。あの頃と同じ散らかり具合の部屋。お酒とゲームが増えてたぐらいで、友人Bはいつもの友人Bだった。

友人C(友人?)から「部活の5人で集まろ」とLINE。卒業から全員で集まれていないから連絡してくれたのだろう。正直、気乗りしない。やんわり断

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