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高山京子
2024年7月9日 09:05
わたしは詩を書き始めてそれほど時間も経っていない浅学の者だが、いい詩集、というものについては、しばしば考える。それと同時に、読み手にとってのっぴきならない詩集、というものについても考える。田中淳一さんの詩集『生と死のあわいに迷子』は、間違いなくわたしにとって後者の詩集だった。わたしは、読みながら何度も、巻末に添えられた田中さんのプロフィールを確認した。一九五五年生まれとある。わたしは七五年の生まれ
バカボンの兄/旅とか詩とか日常とか
2024年7月7日 16:12
境界今日狂った人を見た雨の中横断歩道の向こう側赤信号の下傘もささず叫んでいたもうたくさんです!もうたくさんです!もうたくさんです!青になって突進してくる擦れ違いざま視線を投げると血走った眼でうすら笑いを浮かべた、そうかこれが理不尽な神々の原型、つぶやいてふと我に返る時記憶に侵食されている信号が点滅している2006年3月
2024年7月7日 16:19
思いのソドム私の中の死にたい私は私の中で死ねばいい私とともに死ぬのではなく私の中に一つでも信じるに足るものがあるなら自分を滅ぼすことはない皮膚で体を覆ったのは私ではない内臓を配置したのは私ではない心臓を動かしているのは私ではない肺でガス交換しているのは私ではない体中に血管を張り巡らせたのは私ではないホルモンを分泌しているのは私ではない目を横、鼻を縦にしたのは私ではな
もゆら
2024年7月7日 09:07
過去は過去だけど無理に忘れることはない過去があったから今があるのだし今はいつか過去になる過去も今も大切な物辛い過去があったから今こうやって笑っていられるあの日泣いたこと笑うことを忘れてしまった事それも経験笑う事を思い出せたのだから大切な出来事でこの日が来るためのもの無理に忘れることもないし無理に思い出すこともない心の隅の箱の中そっとしまっておけ
Kei
2024年6月9日 21:31
小牧幸助さま、宜しくお願い致しますいっそう勢い増した雨は鬱屈した心をかき消すように視界をぼかし全てを薄墨色に染め上げるかの道標たる街灯にその白きぼやけた光にロダンバックの一輪の白薔薇重ねた夜炎ではなく水のようにと、全てを洗い流せ、かの方に習え感傷より自己凝視なのだと分かった心算でいた夜そうか付け焼刃は消滅するのだ知った心算かくありたしと願った夜全ては虚無
李朱
2024年5月7日 09:35
あなた とまちあわせあまり に はやくついちゃってぷれぜんと の じゅんび もしてなくてどきどき そわそわおちつかなくてはなつみ しながらまっていてそしたらいっぱい に なっちゃってただ あなた のえがお が みたくて𖧷 ⁺.
山田 彩緒
2021年10月31日 21:43
2021年11月4日 21:38
2024年4月27日 06:37
2024年4月13日 07:13
無数の優しい鳥が奏でる音に包まれて我は静かに横たわり終息の地を夢見る嗚呼、鴉よ、海鳥よ、燕よ、鴎よ我を水底に咥えて投げ落として下さらぬか今夜の雨音より優しいその音に抱かれ眠りたい
2024年3月28日 12:37
死にたかった小学生時代。中学、高校時代、なんでこいつらのために死ななきゃいけない!段々とあいつらが阿呆に見えてきて負けるもんか!と意地張りの性格が現れた。凄いという言葉を聞いた時、ざまぁって思った。死んでたら存在すらも忘れられてだろうからね
Kemuri
2024年3月26日 07:00
海の光上先頭切って走りゆく白い帆立ち昇った水蒸気あなたの面影空を分ける飛行機雲貴方への道両足で立った水平線。線の向こうを光が跨いだ。
ちびひめ
2024年3月24日 16:09
産みの苦しみいつもいつも私は苦しむ苦しむことなく産むことはできない何度となく描いて消去して何時間もそれに費やすそれは苦しむことで産まれてくるが、産まれた時の喜びは大きい何度も何度も読み返す何度も何度も消去するそうして産まれたそれは我が子と等しくかわいい我が子と等しく素敵で我が子と等しくいとおしい作品たちに命があるとするならば私を全力で支えることだろう私を全力
2024年3月22日 07:00
葉の隙間から溢れた光は、他のどんな光よりも眩しいらしい。