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一日一記

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江草が毎日何かしら考えたことを書く日記みたいなプロジェクトです。 2023年2月から一時的にお休み中でしたが、10月13日より再開します。
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2022年6月の記事一覧

6月も終わりなので今月の振り返り

6月も終わりなので今月の振り返り

6月も終わりですね。
ということは、上半期は終わり、下半期に突入するわけです。

年始に立てた年間目標の半分、皆様終えてますでしょうか。
優秀な皆様におかれましては、当然順調な進捗でいらっしゃることと思います。

あ、江草にいたっては最初から目標を立ててないのでバッチリ大丈夫です。
その辺に関して自分を基本的に信じてないので。

さて、月末ということで今月のnoteを振り返ろう的な企画です。

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「書く」の核

「書く」の核

こうやって毎日文章を書く習慣を実践してみて思うのは、「何かに言及して書く」のと「全くイチから話題を提示して書く」のだと難しさがぜんぜん違うなということです。
もちろん後者の方が難しくて、印象的には100倍ぐらい大変です。

話題のニュースに意見を言うだとか、本を読んだ感想を述べるだとか、記事やツイートにツッコミを入れるだとかだと、正直言うとスラスラ書けます。

でも、自分でふとぼんやりと思いついた

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医療界DXとか集約化とかの雑感

医療界DXとか集約化とかの雑感

異業界の人と話すと、医療界もはやくDX進めてよとよく怒られます。

まだまだ電話でしか受診予約できなかったり、その上電話がつながらなかったりする施設もありますし、まあ気持ちはわかります。

江草はDXとかには素人なんですが、分不相応にも勝手に医療界でDXが進まない理由を考えてみますと、

利用者の多くが高齢のためデジタル派ではない

医療界上層部の多くが高齢のためデジタル派でない

人をまるごと対

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自己実現よりも自己表現

自己実現よりも自己表現

なんとなく世の中みんな自己実現とか、自己成長とかを目指してる気がします。
それはそれで良いことですし、江草自身も憧れがないわけではないのですが、自己実現よりもまずは自己表現が大事なんじゃないかなと最近思っているのです。

「○○になる!」とか「△△を達成する!」といった自己実現はどうしても外部要因が強いので、コントロール不能な部分が多いです。
ニーバーの祈りではないですけれど、どうしても自分ではど

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マシュマロ怖い

マシュマロ怖い

マジメな話ばかりだと疲れるのでたまにはゆるゆる更新も。

妻から「マシュマロをしてみたら」と勧められています。
なんでも「令は色んな人の抱えてるモヤモヤを言語化するの得意だからきっとウケるよ」と。

身に余るお褒めの言葉をいただき鼻が高くなる反面、「いやーマシュマロとか怖いなあ」とめっちゃビビってる自分もいます。
「でもマシュマロなら怖くない」と公式がおっしゃってくれてるにもかかわらず、めっちゃ怖

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医学部地域枠の「9年勤務義務」はなぜ過酷と言えるか

医学部地域枠の「9年勤務義務」はなぜ過酷と言えるか

昨日の「地域枠問題」テーマの続きです。

今日は地域枠の「9年勤務義務」がなぜ過酷と言えるかについて考えていきます。(そんなに地域枠制度に詳しくない素人の私見ですが、あしからず)

まず、先日のAbemaTVの「地域枠問題」特集でも「9年は長い」という反応が見られてましたけれど、実際には9年どころかその前に6年間の医学部生活があるわけですから、実質的に合計15年間の拘束でもあります。
とてもとても

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地域枠問題は「契約したのだから離脱は甘え」とかいうレベルの問題ではない

地域枠問題は「契約したのだから離脱は甘え」とかいうレベルの問題ではない

ABEMA TVで医学部地域枠問題を取りあげられていたそうで、ちょっと1.5倍速で視聴しました。(無料アーカイブのリンクを張っておきますが数日で見れなくなりそうです)

「地域枠」というものを初めて聞く視聴者もターゲットということで、だいたいは知ってた内容でしたが、地域枠問題の概要をうまくまとめてらっしゃってとても良かったです。

基本的に医師界隈でしか話題にならないトピックなだけに、非医療者の方

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御田寺圭『ただしさに殺されないために』読んだよ

御田寺圭『ただしさに殺されないために』読んだよ

御田寺圭『ただしさに殺されないために』読みました。

常に論争を呼ぶネット論客「白饅頭」として知られる著者の久々の新著です。

とりあえず他の積ん読本もあるし手を出さずにいたのですが、フォローしてる方々も次々に読まれてる様子なのと、特にデビット・ライス氏が辛辣な批判をされてるのを見て、やっぱどんなものか読んでみようかしらと思い立ったのでした。

「不快な思考実験」的ケーススタディ本読んだ率直な感想

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批判するだけなら誰でもできるという批判はよくあるけど、それを言うなら賛成するだけも誰でもできるし、そもそも自分も「批判だけすること」に対する批判だけしちゃってるじゃん。はい論破。

批判するだけなら誰でもできるという批判はよくあるけど、それを言うなら賛成するだけも誰でもできるし、そもそも自分も「批判だけすること」に対する批判だけしちゃってるじゃん。はい論破。

……というネタセリフを不意に思いつきまして。

これはこれで1つのネタとして完成してるので、Twitterに放流することも考えたのですが、これだけだとあまりにも口が悪くて下品な気もしましたので、補足的な解説をnoteに付記しておくことにしました。

言い回しはアレなのですが、江草が言いたい内容はそのままその通り、「批判だけするな」というよく聞く批判に対する批判です。

結局のところ、どちらもその賛

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私たちはひとりひとりがそれぞれの「特殊」を生きている

私たちはひとりひとりがそれぞれの「特殊」を生きている

たとえば、あなたが土日に街のオシャレなカフェの前を通りすがったら、ワイワイと会話をしている若い男女のペアがたくさんいる光景が見えたとします。
場合によっては「なんだなんだみんな幸せそうにしやがって」と思ってしまうかもしれません。「世の中幸せそうなカップルばっかりだ、それに引き換え自分は……」って思ってしまうかもしれません。

でも、あなたが見かけたその「カップル」は、ただの兄妹かもしれないし、長年

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読書家なのか、書籍コレクターなのか、それが問題だ

読書家なのか、書籍コレクターなのか、それが問題だ

寝かしつけに苦戦して疲れたので、今日は雑談的なお話でも。

このたびKindleまとめ買いセールをやってたためについついまとめ買いをしてしまいました。
読む時間がたいしてないのに衝動買いです。セールに完全にノせられました。

これまでの実績としても残念ながら「読了する本の数<買ってる本の数」でありまして、ゆえに積読中の本の量は単純増加を続けているわけであります。
こうなってくると読書家ではなく、書

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自己効力感が世界を広げる

自己効力感が世界を広げる

うちのプーちゃんがハイハイやつかまり立ちをするようになって活動的になってきました。
安全面で配慮することが急激に増えて親としてはうれしい悲鳴です。

面白いなあと思うのは、プーちゃんは自分ができることが増えた途端、今まで見向きもしなかった物にも手を伸ばすようになったことです。
いつも過ごしている部屋でこれまでもずっと視界にはとらえていたはずの引き出しやケーブル類に急に興味を持ち始めたのです。
手が

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「鍵をかける人」と「それを解く人」の非対称性

「鍵をかける人」と「それを解く人」の非対称性

Twitterで自著の批判がなされたことに対し、山口尚氏が丁寧に反論してるこのnoteを読みました。

批判の内容自体に対する丁寧な応答もさることながら、Twitter上で本の批判をするのはあまりにスペースがなさすぎて難しいという山口氏の意見が素晴らしく、ほんとその通りだなと思います。

Twitterというたかだか140字の短文の批判で、書籍という十万字単位で綴られた文章を一蹴することができるの

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「育休中は自己研鑽!」に潜むサラリーマンの悲哀と、育児文化改革の芽

「育休中は自己研鑽!」に潜むサラリーマンの悲哀と、育児文化改革の芽

昨日のこれの続きです。

育休中に自己研鑽や副業をしようとする人(特に男性)が出てくる理由として、パピートラック(マミートラック)問題を始めとした、キャリアへの不安があるのではないかという話をしました。

今日はそれとはまた別の視点でこの現象の背景を考えてみます。

多くのサラリーマンにとって育休は初めての自営体験育休はサラリーマンのための制度です。
サラリーマンは雇われですので、上司の指示や管理

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