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カルチャーに関する記事たち

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#読書感想文

【閲覧禁止】大正時代の発禁本がとんでもなかった【風俗壊乱】

【閲覧禁止】大正時代の発禁本がとんでもなかった【風俗壊乱】

闇に葬り去られた書籍たち

発禁本。公権力によって発売、頒布が禁止された図書。
現在の日本では、憲法第21条によって表現の自由が保障されており、検閲も禁止されています。

しかし、日本でも明治期から戦中にかけて、政府は検閲を通じて表現を制限し、国家のイデオロギーや社会秩序を維持しようとしました。

発禁となる基準は大きく二つ。「安寧秩序紊乱(ぶんらん)」・「風俗壊乱」という観点から、あらゆる出版物

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人生が変わる哲学書 浅田彰『構造と力』の正しい読み方

人生が変わる哲学書 浅田彰『構造と力』の正しい読み方

四ツ谷:『構造と力』って知ってる?

高端:なんそれ?

北山:浅田彰が書いた哲学書ね。1980年代のニューアカデミズムブームを牽引した本で、おもに構造主義とポスト構造主義について書いてる。ニューアカデミズムの定義はけっこう難しいけど、①歴史学・人類学など人文社会系の学問を横断していること ②論文の形式に限定せずエッセイ的な表現をしていること などがあるらしい。とにかく凄いブームだったんだ。

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【衝撃】発禁になった100年前のセックスハウツー本を読んでみた【トンデモ本】

【衝撃】発禁になった100年前のセックスハウツー本を読んでみた【トンデモ本】

突然ですが、セックスの知識ってどこで身に付けましたか?
自分がうまくできているかわからない。誰かに正しいやり方をこっそり教えてほしい。
そんな悩みはいつの時代にもあったようです。

というわけで、今回は100年前のセックスハウツー本をご紹介したいと思います。
極論、セックス自体は100年前から何にも変わっていません。
昭和初期の本にもきっと学ぶことがあるはず。みんなで読んで素敵な性生活を送りましょ

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