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2021年6月の記事一覧

「こうして出逢ったのも、何かの御縁」

「こうして出逢ったのも、何かの御縁」

 私がまだ比較的純粋無垢な高校生であった頃、国語の先生方が生徒のために選んだ推薦図書のリストが配られたことがあった。
 純文学、エンタテインメント小説からノンフィクション、ルポルタージュ、科学書、人文学や社会学の入門書まで様々な書名が連なる中に、その妙に心踊らされるタイトルを私は見出した。

『夜は短し歩けよ乙女』

 これが私と、我らが主人公である黒髪の乙女と愛すべき先輩との、そして森見登美彦氏

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サイゼリヤの完全攻略マニュアル

サイゼリヤの完全攻略マニュアル

こんにちは、日伊通訳マッシ(@massi3112)

はじめに

サイゼリヤが大好きで行くといつもイタリアに帰った気分になる。イタリア流の食べ方を知ると更に美味しくなるだけではなく、カスタマイズして自分にピッタリの味を簡単に作れる。毎日サイゼリヤに行っても飽きない理由は調整できること。ツイッターで紹介したところ、たくさんの人に喜んで頂けて嬉しかった。そこで、この記事では僕が考えるイタリア流美味しい

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準備、実行、後始末_桜井章一

準備、実行、後始末_桜井章一

~1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書より~

◆著者東京下北沢に生まれる。大学時代に麻雀を始め、裏プロとしてデビュー。以来引退するまで二十年間無敗、「雀鬼」の異名を取る。引退後は「雀鬼流麻雀道場牌の音(ぱいのおと)」を開き、麻雀を通して人としての道を後進に指導する「雀鬼会」を始める。(雀鬼会オフィシャルサイトより抜粋)

◆相手に信頼される麻雀一般の麻雀というのは、迷惑をかけっこし

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壊しすぎないためには、まず何よりも作りすぎてはいけない。

壊しすぎないためには、まず何よりも作りすぎてはいけない。

 あらゆるものが過剰に捕獲採取され、過剰に生産され、過剰に消費されるから、修復される暇もなく、すべてが、後戻りできないほどに壊されていく。過剰にエネルギー放出させるために、これ以上ないほどまでに物質を細かく砕き、世界を破滅に導く爆発力を人類が手に入れる。
(中略)
壊しすぎないためには、まず何よりも作りすぎてはいけない。過剰な資源発掘と過剰な生産による過剰な生産物の多幸症的な洪水が、それをミミズや

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玉串杯のやつ

玉串杯のやつ

本当はnoteではなくクラウドファンディングサイトで話すつもりでしたが、審査期間が間に合わず、noteで広報することになりました。後日(多分明日明後日くらい)改めてクラウドファンディングサイトのリンクを貼ります。ほぼ同じ内容ですがよければ読んでください...。

Q&A形式ですのでサクサク読めると思います。後半は内情です...。

【なんで大会開こうと思ったの?】

僕が高校生の頃、竹書房で【麻雀

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強くても、強くなくても。【木曜朝のプレイリスト】

強くても、強くなくても。【木曜朝のプレイリスト】

女は強いとまずいらしい。
そう感じたのは幼稚園の時だ。

滑り台をめぐる戦いに勝って
男の子を泣かせたと怒られた。

(その時の相手の母親の「息子を侮辱された」と言わんばかりの顔は、今でも覚えている)

子供心に何かがおかしい
フェアじゃないと感じて

強いのをやめる代わりに
男の子になろうとした。

(立ちションも練習した。それなりの成果が出た)

あれから季節が巡り
「女は云々」に振り回された

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主体的に生きるためのコントロール思考と裁量権

主体的に生きるためのコントロール思考と裁量権

個人的な話になりますが、何十年も変わらなかった会社の古い体制が大きな変革期を迎えようとしている今、このnoteを書いている余裕が本当はないほどに最近は仕事に追われる日々が続いています。

そんな中で「今、私、毎日を完全に仕事にコントロールされてしまっている」と感じてきたので、久しぶりにこの本を読みかえしてみました。

コントロールするって、「他人を自分の思い通り支配する人」というちょっとネガティブ

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ボードゲームのメカニズム「ワーカープレースメント」をアブストラクトゲーム方面から再解釈してみる。

ボードゲームのメカニズム「ワーカープレースメント」をアブストラクトゲーム方面から再解釈してみる。

しばらくボードゲームの著作権関係のテーマが続きました。
今回は、おもむきを変えて書いていきます。

『ボードゲームメカニクス大全』2019年6月に発行された洋書『Building Blocks of Tabletop Game Design: An Encyclopedia of Mechanisms』。
この書籍をTableGames in the Worldの小野さんが翻訳して、2021年6月

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わすれておしまい

わすれておしまい

年を重ねるごとに、シンプルになっていく。

それまでは「あれもしたい」「これもしたい」という想いがたくさんあった。今は、ただ、日々を笑顔で過ごすことができればいい。コロナウィルスがやってきて、それがいかに難しいことかを思い知った。

危機に直面すると、目の前の「しあわせ」に気付かされる。壁を乗り越える度に、それらのかけがえのない「しあわせ」を忘れてゆき、「乗り越えた」という自信だけがごうまんにビカ

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