#経済学
人的資本家が所得格差を広げる?
今日は最近のマクロ経済学研究で注目されつつある「人的資本家」という概念について解説し、それによって所得格差が広がっているのか考えていきたいと思います。(一般向けに平たく書いておりますが、最後の章だけ研究者向けに書きました)
人的資本家とはおそらく多くの方が「資本家(Capitalist)」という言葉を一度は耳にしたことがあると思います。端的にいうと、企業に資金を提供している株主です。同じく「人的
データ・ビジネスの最前線に迫る!!(渡辺努・辻中仁士編著『入門オルタナティブデータ』、「はしがき」公開)
渡辺努・辻中仁士 [編著] 『入門オルタナティブデータ ―― 経済の今を読み解く』が発売になりました!(2022年2月18日。電子版も配信中です)
コロナ禍を通じて、携帯電話の位置情報に基づいた「人流」や、クレジットカード取引履歴に基づく足元の「消費動向」などなど、新しいタイプのデータを目にする機会がグッと増えました。これまで、人々の社会・経済活動の動向を捉えるデータとしては、政府が集めて公表す
「再現性危機」とは? どこが問題で、どんな対策が必要か?(経セミ2022年6・7月号付録)
『経済セミナー』2022年6・7月号、特集は【経済学と再現性問題】と題してお送りしてます!
「先行研究で得られた科学的な知見が、再現できないかもしれない」。
本特集では、近年、心理学において指摘された「再現性の危機」を契機に、その後さまざまな分野で注目を集めているこの問題にフォーカスしてます。
そして、「これのどこが問題なのだろうか?」という点からじっくりと確認したうえで、「なぜ生じてしまう
政策現場にコロナ分析を提供し続ける経済学者の軌跡!
この note では、仲田泰祐・藤井大輔『コロナ危機、経済学者の挑戦――感染症対策と社会活動の両立をめざして』の内容紹介と、仲田先生による、二人のプロジェクトへの想いが込められた本書の「はしがき」をお届けします。
なお本書は、2023年度・第66回 日経・経済図書文化賞の「総評」(審査委員長である吉川洋先生ご執筆)にて、「本書は、経済学がどのように社会貢献できるかを示す貴重な記録だ」との評価をい