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エッセイ

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#言葉

写真(傾聴)に宿られ、写真自身(傾聴自身)が語る

森の底を歩き突然立ち止まる。
いや、立ち止まらされる。

まさに問題はここから始まる。
立ち止まったのか、立ち止まらされたのか。
アタシの意思なのか、モデルの意思なのか…
それとも他の何かの仕業なのか。

目の前にはモデルが在る。
立ち止まったまま凝視する。
胸が高鳴る。(これはアタシ自身)

そしてフィアインダーを覗く。
背景と光を確認する。
左右と天地のアングルを探る。
露光とシャッタースピー

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酔っぱらって書く・・・

最近ボトルの中のメッセージというnoteをフォローさせて頂きました。
Note主は、毎日、古今東西のビッグネイムの「言葉」を紹介しています。

朝一番でチェックして、なるほどなぁ〜、と紹介されたセンテンスと、そのセンテンスをチョイスする主のセンスに感心しています。
とはいっても、半日もたたないうちに「名言」は忘れてしまいます。
感心が続かず、忘れてしまうの老齢のせいかもしれませんが、そもそもnot

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「元気をだして、あの笑顔をみせて」といわれても・・・

♪チャンスは何度でも訪れてくれるはず、はやく元気を出してあの笑顔をみせて〜♪

これで元気が出るんだろうか?
出るよ、という人もいるんだろうけど、心底落ち込んでいたら無理な気がする。

これでもか、と励まし倒す究極の励ましソング「元気をだして」を歌う薬師丸ひろ子の声に耳を傾け、なんだかいいなぁ、と感じる自分は余裕で聴いてるからなんだろう、と思う。

もし苦しみのどん底に突き落とされた日であれば、ど

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オノレの言葉に酔いしれる

君さぁ、自分の言葉に陶酔してるんじゃない?
そう言われて、ボクは鏡を見る。
言われれば、確かにその通りだ。
自分のテキストを何度も読み直してニヤけているボクが映し出される。

傍から見れば気持ち悪いかもしれないな。
ナルシストかよ、と思われているかもしれない。
そうだね、確かに不気味かもね。

でもボクにとっては、生きることそのものだから。

ボクに降りかかる全ての「何故」に言葉で向き合う。
誰か

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noteに言葉を書くということ

フォローしているnoterさんが休止を宣言した。
テキスト中心のnoteで、虫好き、読書好きと趣味もあい、興味をそそる綴り方をするのでフォローさせて頂き、更新も楽しみしていた。
今回もそうだが、思索のネタをくれるから感謝もしていた。
それが、張り詰めていた糸が切れてしまったので休止、と書かれていた。

結構、更新を意識していたのかな?
ワタシが彼女のnoteを訪れ始めたころ、「連続更新を試みている

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「寄り添うのが大切」っていうけどさ?

傾聴の学習をしている。
たとえば傷ついている人の話を聴いたりする…
そこで思い出す言葉がある。
「寄り添うことが大切です」って言葉。
傾聴の研修や学習会なんかでよく聞く。
ああそうなんだよな、寄り添うってのが大切なんだな、と覚える。
さて寄り添うんだよな、と考えてみる、、、ん?んんん?
具体的にどうするんだ?
寄って、は側によるってことで、
添う、も側に添う、、、??
位置としてそばにいればいいの

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人工呼吸器・車椅子ユーザーの海老原宏美さんの言葉

(障害者)当事者として生きていて思うのは、周りが思っているほど私は大変じゃないんですよ。大変なことも多いですけど、結構面白いんですね。目の前に障害が治る薬があったら飲みますかと言われたら、私は多分のまないと思うんです。障害と生きるって大変なことがありすぎて面白いんです。別に強がりではなくて、障害があることで、健常者にはない喜びを得られる機会がもの凄くたくさんあって、色んな人に出会えたり、指が動く、

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言葉を超える感覚

始めに言葉ありき、か?
言葉をなくしては存在しえない、か?
分かり合うのも伝えるのも思索するのも、、、
言葉をなくしては困難そうだ。
とはいえ、、、
ホントのことは言葉のむこうに「ただ在る」のかもしれない。

少し前に“「存在」を確認しあう作業が、傾聴の本質”というnoteを挙げた。これは高橋和巳という臨床心理士がクライアントから教えてもらったとこと。
この言葉を読んで、あ、それはこういうことだっ

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カメラはそいつとボクを結ぶ言葉

カメラはそいつとボクを結ぶ言葉

半日歩きまわった森から帰るときがきた。
もうかなり薄暗くなった森のなかをとぼとぼと歩く。
空を覆う背の高い樹々がさらに暗い。
左は下のほうに流れる小川を見下ろす小崖。
右は小高い森が切り崩された見上げる小崖。
落ち葉や、枯れ枝、草、土、石ころ、倒木あらゆるものが存在している。
そんななか右の崖の下、今が一番盛りのキノコが目に入った。
背丈1.5cmか2cmかの小さなキノコ数本。
倒木のうえに生きて

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青いインクの赤

インク壺にペン先をつけ青いインク昇らせ「赤」という字を書いてみる。
彼女は「綺麗な碧ね」と呟いた。
アカでしょ、とボクが微笑うと、うねるような濃淡が故郷の海の色に似てると言った。ボクはアカを想起して文字を書いたんだけど。
海の見える故郷がなく都会生まれのボクにとって何色のインクで書いても「赤」はアカだった。まさかその綺麗な青いインクは碧い波だったなんて、
彼女の言葉が遠くなり、一瞬、紙の上の「赤」

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