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#自分

生きる

わたしなんかって
おもってた
バカでダメで
なんの役にも立たなくて
ブスでデブで
だれからも必要とされないって
自分をいじめて
追いこんでさ
それって
ひとがわたしを見て
嫌ったり見下したりしたのを
自分よりも信じてたんだよね
ひとの意見や言動に
影響されて一喜一憂して
みんなすごくて
自分はダメで
そんなふうに
流されて生きて
けど流されるまいって
必死で自分をつなぎとめようとしてた
あのとき守

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喜びを

がんばらなくていいんだって
誰かが言ってくれたらな
そのままでいいんだって
あなたに言ってくれたらな
生きることは喜びだって
みんながわかってくれたらな

がんばらなくていいんだよ
そのままでいいんだよ
生まれながらに
ひとは喜びなんだよ
しなくちゃいけないことなんて
なにもないんだよ

過剰にもとめ
もとめられる世の中で
どうか自分を見失わないで
喜びをかんじること
それだけはなくさないで

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日常の言葉

日常の言葉は意思だ
自分だ
美しくないなら
それは自分が美しくないのだろう
言葉が弱いなら
それは自分が弱いのだろう
思ったことは言葉にする
世の中の荒波に揉まれながら
自分をしっかりと繋ぎ止めておく方法
自分の気持ちもいいけれど
自分の意思を言葉にしよう
主体的に生きるために
自分以外に揉まれながら
自分の道を歩むために

2023.11.03

風船

自分に自信がないのは
自分を知らないということ
知るのは
嫌いなところじゃないのに
悪いところじゃないのに

自分のいいところを
自分だけの色を知って
それを自分の地面にする
そうじゃないと
違う誰かに憧れて
そうなれない自分が嫌いになって
さらに誰かに憧れて

幼い頃から
傷ついて
傷つけられて
大人になっても
生きていれば
避けられないこと
そのたびにわたしは
自分を否定するの?
立ち止まるの

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あのひとは

あのひとのいたみよりも
なんて声をかけたらいいかと
考えてしまう
声をかけたらかけたで
ちがっていたかもしれないと
気にしてしまう
自分の弱さ
ああ
わたしは
寝ても覚めても
自分のことばかり
それでもあのひとは
笑っている
いたみをひとりでかかえ
誰に腹を立てるでもなく
誰に愚痴を言うでもなく
ああ
あのひとは
寝ても覚めても
誰かのことばかり
それでもあのひとは
笑っている
ごめんなさいは

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いのちとたましい

わたしは
ここにいるのだった
わたしの明と暗
陰と陽
まわる
めぐる
明は他人に分け与え
暗は自分であつかうもの
こことはどこか
わたしのそとをめぐるわたしと
わたしのなかをめぐるわたし
両方あって
わたしという
不思議ないきもの

みんな
そこにいるのだった
それぞれの明と暗
陰と陽
みんなに同じようにあるのに
みんなそれぞれに違う
個々に意思を持ち
個々にめぐる
いのちというもの

ひとりでい

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愛の効用

人が集まると
他人と比べ合い
自分か相手のどちらかを
否定したくなるのだろう
長い付き合いをすると
互いに嫌なところが見えて
うんざりしてしまうのだろう
常に他人から否定される恐怖に怯え
なんとか自分を守り生きている
自由ではなくて
がんじがらめの自意識

自分軸で考えると
他人に完璧を求めるようになるのだろう
けれどもともと自分も他人も完璧以上の
無限の可能性を持って生まれてきたんだ
まだ生まれ

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わたしがいる

音が聞こえた
光が見えた
わたしが街に馴染んだというより
街がわたしに馴染んだようだ
わたしが世界に着地したというより
世界がわたしに着地したようだ
わたしが不在でも
わたしは生きていけたらしい
わたしが不在でも
わたしは語ることができたらしい
おかえりこころ
ただいまわたし
信号機ってこんなに明るかったっけ
曇り空ってこんなに切なかったっけ
見ているのに見ていない空
聞いているのに聞いていない声

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心と魂

お腹が減るのは肉体で
死んだらわたしたちは食べものをとらない

生きているときも死んだあとも
わたしたちはこの宇宙にある気がするけれど
考えてもわからない
きっと心でわかっているのだろう

魂をきれいにするために心はあって
心がきれいだから
ひとはひとを傷つける
心がうつくしいから
ひとはひとを助ける
心があるから、ひとを憎むのだし
心があるから、ひとを愛することができる

心を忘れたとき
ひとは

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負けたくない

負けたくない

女同士のマウンティングが
本当に嫌いだ

自分が相手よりも下に位置付けられることで
位置付けようとライバル視されることで
わたしの本当の価値まで低くなってしまったような
わたしだけが知っている、
わたしの努力も結果も奪われてしまうような
なんとも言えない
もやもや、むかむかする気持ち

仲良さげに近づいてくる癖に
そんな態度をとってくる子もいたりして
言いたくても言えない
言葉にしたくてもできない

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いいひと

いいひと

「いい子だね」
「いい人ですね」
それって褒め言葉だと思ってた
言われると素直に嬉しかったし
相手へのねぎらいと感謝の気持ちを込めて言っていた
けれどそれは時に呪いの言葉になると
近ごろ、やっとわかった

いいことは
したいからするのであって
ひとたび、いい子でいなきゃならないから
いい人と思われなければ価値がないからと
なにかいいことをした途端に
その人はいいひとではなくなる
それどころか、その

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