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#人生

教え

自分よりも年上だからといって
意見を言わずに
ただ従わなくていい
かつてのように
苦労を重ねて年をとった人も
今では少なくなったのだから
人のことを悪く言ったり
意地悪をしたり
偉ぶったり
そういう人は
大した苦労もせずに歳をとって
それをさも苦労してきたかのように
考えているものだ
昔の人は今では考えられないほどの苦労をして
そういう人ほどなんでもないことだと思っていた
そういう人の教えは道理に

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負け犬

人を信じるなんてばかげてる
「裏切り」とさえ今は名のつかない
当然のことのように
傷つけること
傷つけられること
親切にされて
笑顔を向けられて
信じるなんて
学習しないバカだけ
ほら、また傷ついてる
こちらが傷つけなければ
傷つけられる
泣いてるやつも
吠えてるやつも
笑ってるやつも
結局

卑屈になって
偉そうにして
疑って
自分に同情して
正当化して
傷つくよりも
傷つけるほうがいいって

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希望

望みは
いらなかった

望むことこそ
絶望だったから
わたしはやめたのだった

望むことは
傲慢なことだと
知っていたのに

望むとき
わたしは
わたしを
手放しているのだ

望むものを掴むとき
わたしは
わたしを
忘れているのだ

もういい
望まなくていい
そう思うと
わたしが
なにものだったか

思い出せる
そんな気がするのだ

2024.01.27

生きる力

他人から
いくら肯定されても
否定されても
身につかないものがある
他人にアドバイスをもらったり
本を読んだり
机の前で
どれだけ考えても
手に入らないものがある
自分の足で動いて
人に出会って
叩かれて
褒められて
信じて
裏切られて
また信じて
その中でアドバイスをもらい
それを実践したり
それでもうまくいかなかったり
本を読んだり
また考えたり
何度でも信じたり
疑うことを覚えたり
そうして

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あきらめ

お金ってさ
あきらめだよね
あきらめに
命かけた
誰かさんは
生きること
忘れて
それでも
生きてるって
思っててさ
その誰かさんに
飼われた
女の子は
人生をあきらめて
そいつと
付き合ったんだよ
あきらめで繋がった
それが愛じゃないってことは
ふたりとももう知ってる
それでも
あきらめるしかないんだよね
あきらめる方が
楽だと思った
けどあきらめたら
生きてることが辛かった
だからふたりは

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わたしたちの言葉を

人が好き
なのに人付き合いが苦手で
思い悩んでばかりいるうちに
見失ってしまったわたしを
忘れてしまいそうなあなたを
手繰り寄せるように
思い出して

抱きしめ合えない
わたしたちは
言葉で
戯れるように
たしかめ合ってきたよね

たがいの存在を
たしかなものにしたくて
言葉には
わたしたちだけの
曖昧で満ち足りた
特別な意味があった

だけど、その言葉は
外の世界では
意味をなさず
その孤独を

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夜を好きになろう

夜を好きになろう
今日一日を振り返って
がんばった自分をねぎらおう
生きることの醍醐味が
夜にはある
疲れてただ眠るだけではなく

夜があること
それは人生に晩年があるように
積み上げた自分が
自分であるための時間

夜を愛するひとになろう
夜にはあなたを想い
自分を想い
ひとを想う
そうして、明日に夢を抱き
しあわせな眠りにつく

ながい夜を
愛する準備はできた
冬を
楽しむ準備はできた
人生を

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想う

何をしてもうまくいかない日
変わらないあなたがやさしかった
決していじわるをしたりしない
自分にも他人にも厳しいあなたが
感じる孤独を思ったとき
正義とはなにかを知った
さまざまなひとと
出逢い
別れ
今、あなたとつながったこの場所で
ひとを、すきだ

想うこと
それはいちばん
みたされることだと知る
想われなくても
想いつづけられるひとでいたい
それはだれかのためじゃなくて
自分のほんとうの幸せ

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生きることは

生きることは
当たり前ではない
真っ暗な宇宙に浮かぶ
大きな石の上で
いのちが有ること
そのいのちの中に
自分がいること
すべて

生きていること
それはとても
不思議なこと
それを人は「有り難い」という
だから生きているあいだは
生きることに集中しなさい
全力で生きなさい
脇目も振らずに生きなさい
生きることは悦びなのです
今ここに生きられるということは
感謝でしかないのです
それがわからないよ

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ばかでいろ

どんなにやさしいと言われても
どんなにいい人だと言われても
じぶんでじぶんを
やさしいだとか
いい人だとか
おもうものはにせものだ
人は汚いものなのだ
人はずるいものなのだ
人は情けないものなのだ
だから、じぶんのこころを
過信するな
自分のこころの汚れたものを
見過ごすな
ただ賢くあれ
騙されず
奪われず
騙さず
奪わず
疑わず
こころの中をできるだけ
透過させておいて
勝負には勝たず
勝ちたい

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うつわ

苦労がそのひとを
どのように成長させるか
それは
そのひとの
うつわだ
大きければ
いいわけじゃない
うつくしければ
いいわけじゃない
小さくても
古ぼけていても
欠けていてもいい
毎日よく磨いてあるか
それがたいせつなのだ
毎日よく磨いたうつわで
苦労の水をうけとめれば
すきとおったきれいな水が
のめるじゃないか
そのすきとおったきれいな水をのみ
すきとおったきれいなこころが
うまれるのだから

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浮き上がれば沈む
沈めば浮き上がれやしない
しかしほんとうは
浮き上がりたいのではなくて
底上げをしたいのだ
だからずっと底にいて
悪い沈み方さえしなければいい
反省などなんの意味もなくて
思考力より判断力
切り捨てるべきは自意識
他者から見たわたし、なんて
どこにも存在しない
わたしが信じるわたしだけが
わたしだ
だから目を曇らせるな
今だけ見て進め
強さとは何か
疑わぬことだ
だからわたしは底

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生きる喜び

強さとは弱さと共にあり
強さとは生きる知恵により掴むものであり
生きる知恵とは立ちはだかる壁によって学ぶものであり
立ちはだかる壁とは自分にしか壊せないものである

助けとは
その人のそばにいることであり
生きる力を貸すことであり
借りた力はまた誰かにいつか貸すものであり
そうして還していくものである

生きているかぎり
誰かに助けられ
誰かを助けるものである
それが生きるということであり
喜びと

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覚悟

意地悪なひとが
意地悪をするのは
自分が好きになれないからなんだよ
だけど、自分を好きになれないのは
人に意地悪をしたりして
自分を裏切っているからなんだよ
自分を好きになるためには
誰も助けてはくれない
助けたくても助けられない
ただ、その人自身が
自分を裏切らないようにするしかない
自分しか自分を救えないんだ
自分を好きになるということは
自分を信じることだから
まずは自分が信じるに値する人間

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