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教師の眼差し#1|教師は「話す」よりも「聞く」
1 教師は話しすぎる一年間の育休から学校現場に戻って一ヶ月が過ぎた。改めて感じるのは、「教師は話しすぎる」ということ。生徒の話を聞くことよりも、教師自身が話すことの方が、圧倒的に多い。そして、それが当たり前のことになっているように見える。
中学校の現場で象徴的なのは、部活動の「ミーティング」のシーンだ。ミーティングと言うからには、「話し合い」がなされるのかと思いきや、そんなことは(僕の見る限り
【資本主義の外側で生きる】#3 図書館は生活文化の拠点
【資本主義の外側で生きる】#3 図書館は生活文化の拠点
育休期間における変化の一つは、地域の図書館に子どもの絵本を借りに行くようになったこと。そこで気づくことが、また多い。
まず、図書館のおばさん(スタッフ)とのやり取り、対人関係。コンビニのレジでの機能的で無表情なやり取りとは明らかに違う温もりがある。子どもに向ける優しい眼差しを感じるし、カウンターで雑談することが自然にできる。図書館は、地域
【気付き】花粉症、治った。浮いた医療費で寄付しよう。
【気付き】花粉症、治った。浮いた医療費で寄付しよう。
食生活を「腸内細菌シフト」にし続けた結果なのか、花粉症が概ね治ったようだ。外出先でくしゃみが止まらない人、目を痒そうにしている人を見かけて、自分の症状の無さに気づいた。
そういえば、お寺のお坊さんは、修行を始めて食物繊維の多い精進料理を食べるようになると、アレルギー性疾患が治まるらしい。僕もそれと似たようなものか。
発症したのは、23歳の
【お父さんは学校の先生】#1 夜のおむつ外し
【お父さんは学校の先生】#1 夜のおむつ外し
これまでの育児に関する投稿はたくさんしてきたけど、最近、記事の内容が多様化してきて、分類整りするために、【お父さんは学校の先生】と題してシリーズにすることにした。
ちなみに、僕が記事を書くのは半分は誰かと分かち合えたらいいなという思いだけど、もう半分は趣味だ。「書くのは趣味」と言えば、芥川賞を受賞した井戸川射子さんの言葉を思い出す。彼女は僕と同じ1
万能メモアプリNotionに生成AIが・・・どうする学校現場?
【気付き】万能メモアプリNotionに生成AIが・・・どうする学校現場?
今朝、notionを立ち上げると、生成AI機能が搭載されていた。2023/02/23から全てのユーザーにリリースされたらしい。Chat GPTで話題になっている生成AIは、今後もどんどん裾野をひろげていくのだろう。
https://www.notion.so/ja-jp/blog/notion-ai-is-here-fo
危険を遠ざける社会ー安全が危険をつくる
【気付き】危険を遠ざける社会ー安全が危険をつくる
昨年末、娘の入院がした時、言葉にできない苦悩を体験した。でも、それがなければ僕は哲学者・西田幾多郎の「絶対矛盾的自己同一」の概念を理解することも、興味を持つこともなかったと思う。
絶対矛盾的自己同一。哲学らしい難解な表現だけど、このコンセプトは深い苦しみを経験した者にとってはすんなり受け入れられる。一見すると相反するような概念も、根底は共通する
マスクを外さない日本人に見るもの
【気付き】マスクを外さない日本人に視るもの
マスク着用について、3月13日からは屋内・屋外を問わずに個人の判断に委ねる方針を政府が示した。
すでに屋外ではマスク着用は原則不要とされているが、街に出ると、ほとんどの人がいまだにマスクを着用している。報道を見る限り、(合理的な理由がないのに)マスクを着用し続けようとする人がかなり多いようにも感じる。
僕が興味があるのは、なぜ日本人は外国と比べて、
トルコ・シリア地震に心寄せてー「心の会計」を使って寄付しませんか。
【お願い】トルコ・シリア地震に心寄せてー心の会計を使って寄付しませんか。
トルコ・シリア地震による死者が2万人を超えました。もちろん、この悲しみの深さは数字で置き換えるべきではありません。しかし、僕の脳は「2万人」と聞いた途端、直ちに東日本大震災の記憶にアクセスしていました。
東日本大震災の死者もまた、およそ2万人だったからです。2011年から日本を覆ったような悲しみを、今トルコ・シリアの人々
教師もインディペンデント・プロデューサーになる時代!
【気づき】教師もインディペンデント・プロデューサーになる時代!
色んなことが次々と重なって、新しいキャリア・ステージに入ってみようと思い立ちました。まさか、自分がベストセラー『LIFE SHIFT』で提唱された新しい人生ステージを地で行くことになるとは・・・。それは、インディペンデント・プロデューサー(独立生産者)というキャリア・ステージのことです。
構想している事業の内容(WHAT)は、次の
育児はブリコラージュを磨く機会?!
育児は、レヴィ=ストロースが1960年代に提唱した「ブリコラージュ」という思考法を磨く機会になり得るかも知れない・・・。
ブリコラージュとは、「日曜大工」などと解釈される概念で、あり合わせのもので、非予定調和的に課題解決する思考能力のことです。レヴィ=ストロースはこれを近代的思考(=明確な目標があって、プランと部品があって、直線的に課題解決する能力)に対比して提起したものと考えられています。