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真咲ともか
2021年5月31日 20:01
「次の職場に行ってもあの人はまた戻ってくると思う。ここ以上にいい場所はないだろうから。」 「そうかもしれない。ただ、今は新しい道を選ぶその人を応援しよう。もし戻ってきたら、歓迎しよう。」 …胸が痛い会話。
2021年5月30日 06:59
「真咲さん、ちょっとこっち来てよ。」 利用者が怖い顔をして私の手を引っ張ってどこかに連れて行く。 何の話だろう?と身構える。 「この人は俺のばあちゃんで祖母なんだ!俺は孫なんだ!」単なる家族紹介だった(笑)
2021年5月29日 07:21
タンポポが咲いていた。「真咲さんにあげるよ。」 利用者がタンポポを摘み私に渡した。タンポポが特別な花になった瞬間だ。 「俺コーヒー煎れるの得意だよ。うちに遊びにおいでよ。」まるでデートの誘いみたいだ(笑)
2021年5月28日 20:15
「早急に車をテーマにした封筒を作ってほしい。真咲さん、得意でしょ?」 得意かは分からないが絵を描いたり物作りは好きである。 ありあわせの材料やペンで封筒を作った。所要時間15分。 これが今日の仕事の一つだ。
2021年5月27日 19:12
会議中に利用者の臭いの話題になった。 私は鼻がきかない為、よく分からないが半数以上の職員が臭いと連呼した。 福祉職員は鼻がきくと失禁等の早期発見ができる利点がある。鼻がきかない人は着脱支援時に有利である。
2021年5月26日 07:31
元利用者から手紙が届いた。 退職してから一年以上が経ちなんでもない日だというのに手紙が届いた。その方からの手紙は退職してから4通目になる。 たどたどしい文字の羅列に涙が込み上げる。 …私をどうか忘れないで。
2021年5月25日 19:27
仕事中、スマホホルダーを使っている。一旦外したことをすっかり忘れた私に利用者がスマホホルダーを届けてくれた。 「困っている人を放っておけないでしょ?」 利用者は無邪気に屈託のない笑顔で言った。優しいなぁ。
2021年5月24日 19:46
利用者が泣き私は散歩を指示され手を繋ぎながら歩いた。 涙を拭いてあげた。 それにしてもよく泣く。全力で泣く。私までもらい泣きだ。 しばらく散歩をした後その人は笑った。思い切り笑った。私達は笑いながら歩いた。
2021年5月23日 07:32
同僚♂「真咲さんは来週の木曜日空いていますか?」 私「はい、夜はいつでも空いていますよ。大丈夫です。」 同僚♂「じゃあその日にしましょう。」 会話だけならまるでデートの約束のよう。 えぇ、会議の予定ですよ。
2021年5月22日 08:01
緊急事態があり施設長や主任は指示が出せない状況にあった。 職員の休みも重なった。 「現場判断は任せる。」と言われ職員と利用者は困惑。 私は職員と利用者に作業を提案しそれが採用された。 …私、一番新人なんだが。
2021年5月21日 18:39
「この仕事はこうやってやるんですよ。」 「手伝ってもらってもいいですか?」 「俺仕事手伝いますよ。」 「その仕事は急ぎじゃないから手分けして明日やりましょう。一緒に定時に上がりましょう。」 同僚が毎日優しい。
2021年5月20日 20:01
「真咲さんが働く前に皆で行ったんだよ。」 利用者が昔の旅行のしおりを見せてくれた。それによると施設で水族館に行ったらしい。 …その水族館は私がここで働く前に仕事で行った場所でもある。 もう戻れない。二度と。
2021年5月19日 19:59
障害故に上手く言葉が浮かばず「薬取ってください。」が言えない利用者がいた。 発語練習をしてついに「薬」という単語が言えた。 その瞬間皆が拍手をしある利用者にいたってはガッツポーズさえした。平和な昼休みだ。
2021年5月18日 19:48
今日は生憎の雨。湿度は高いし朝から気が滅入る。 そんな時に成り行きで利用者と尻相撲をすることになった。 次から次へと私に挑戦者が現れる。 皆がえいっ!と、お尻を突き出し周りで見ている人も笑った。 楽しかった。