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エセ・エッセイ集

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これまでのエセ・エッセイをまとめました。
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記事一覧

メモリアルジャーニーのすすめ~第二部:20年前への旅編~【エセ・エッセイ023】

メモリアルジャーニーのすすめ~第二部:20年前への旅編~【エセ・エッセイ023】

10年前に住んでいた街を離れ、時間をさらに巻き戻していく。
今度は20年前。大学生の頃に一人暮らしをしていた街へ。

何を隠そう私と旦那はこの街で出会っているため(大学の先輩・後輩だった)夫婦二人ともに思い出深い地だ…と思っていたのだが、駅に降り立ってみて驚いた。変わりすぎである。いや、街が変わったのか自分の記憶が定かでない(あるいはその両方)のかはわからないが、景色に見覚えがなさすぎて『タイムス

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メモリアルジャーニーのすすめ~第一部:10年前への旅編~【エセ・エッセイ022】

メモリアルジャーニーのすすめ~第一部:10年前への旅編~【エセ・エッセイ022】

2024年4月。
結婚20周年の記念に、夫婦ふたりで『メモリアルジャーニー』をすることにした。過去に住んでいた街を訪れ、記憶を辿っていく旅である。
ちょうど10年ずつくらいで住む場所が変わっていたので区切りもよく、二部構成の旅となった。

まずは第一部、10年前に現住所に越してくるまで住んでいた街へ向かう。
まっすぐ家まで行ってしまうのもなんなので、よく散歩していた一駅向こうの街からブラブラ歩いて

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自分を幸せにする要素はひとつじゃない【エセ・エッセイ021】

自分を幸せにする要素はひとつじゃない【エセ・エッセイ021】

先日出会った皆川公美子さんのこの記事で、自分の資質がどうやら「アーティストタイプ」なのだと知った。この資質は別にいわゆるアートを職業にしているかということに限らず、”「自分の中から表現を出すということそのもの」に大きな熱がある”タイプのことを指すそうだ。

他にも事業家タイプとサポータータイプがあるらしい。
HSP向けの記事ではあるが、そうでなくても当てはまると感じる人もいるんじゃないかと思う。よ

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人生の大筋ってやつを意識して【エセ・エッセイ020】

人生の大筋ってやつを意識して【エセ・エッセイ020】

先日受けたコーチングで自分の今後について「中長期的な目標を立てたい」というお題目を持ち込んだのだが、その目標のイメージを言葉にして説明したとき、我ながらうまいこと言うなあと思った。

私はどうも、『人生の本筋』を確認したかったようなのである。

連載されているマンガやアニメでは、一部例外もあるかもしれないが大抵『本筋』と『個別エピソード』の概念が存在している。例えば、ワンピースで言えば「ひとつなぎ

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大人なんですから。【エセ・エッセイ019】

ちょっと前から書いている番外編の記事(つまり仕事関係)がちっとも進まないので、閑話休題とばかりに先日行ったイベントで感じた年齢にまつわることなど。

これまでXなんかで特に言及も隠しもしてないつもりだったが、私は年齢でいうと40を超えている。

この40という数字をこれまでまったく意識してこなかったというと嘘になるし、正直この大台に乗った時はそれなりに衝撃も受けた。自分のイメージにある40歳はもっ

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YOU&Iのバランスをとるのだ【エセ・エッセイ018】

YOU&Iのバランスをとるのだ【エセ・エッセイ018】

先日、モヤモヤを花束みたいにしておとなの新路相談室にバサッと持ち込んだのだが、これ間違いなく今出会うべきタイミングで出会ったわ!って人とお話出来たことで腹落ちして花束パーッと散らせたのでその話をしたい。

ちなみにこの時いただいたアドバイスを基に、今後このエセ・エッセイはときどき音声でも配信しようと思う。音声で聞きたいって人はそちらをお待ちいただければ幸い。

音声録りました!
ボーナストラックと

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やめようと思ったのをやっぱやめた話【エセ・エッセイ017】

やめようと思ったのをやっぱやめた話【エセ・エッセイ017】

不肖ながら、わたくし、オリジナルサービスなんてのをやっておりまして。
でも一旦やめようかな、なんて思ったんでございます。
そしてまた一転、やっぱりやめるのやめたんでございます。某CMか。
それがつい先日のお話。

この『じぶんミーティングサポート(旧:じぶん会議サポート)』なるオリジナルサービスを思いついたのは2年前。

『売れる!スモールビジネスの成功戦略』という本をきっかけに『スモールビジネス

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価値観キーワードの変容が意味するもの【エセ・エッセイ016】

価値観キーワードの変容が意味するもの【エセ・エッセイ016】

自分の価値観を探るワークの中に『わたしの大切なもの』というのがある。
私がキャリアの師と仰ぐ方に教えてもらったものだ。

このワークは『愛情・コミュニケーション・地位・自由・ライフスタイル』など全部で72個もの様々なキーワードから自分が大切だと思うものをピックアップしていくもの。ここまではよくある価値観ワークなのだが、ここからが師オリジナルで、最終的にキーワードを5つまで絞り、それで文章を作ってみ

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私でありながらすでに私でない人の物語を。【エセ・エッセイ015】

私でありながらすでに私でない人の物語を。【エセ・エッセイ015】

過去の体験を記していくとき、そのときなにをという思いはあれどすでに今の私はそのときの私ではない。記された私はすでに過ぎ去った私である。

だからこそ物語たりえる。

その時どきの体験が「今を生きる」なのだとして、「生きた」時間はその次の瞬間から物語となって紡ぐことが可能になる。

そこでの私は「登場人物」なのであって、経歴はキャラクタープロフィールなのであって、私自身とはすでに乖離した存在である。

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夏の思い出は線香の香りとともに【詩/エセ・エッセイ014】

夏の思い出は線香の香りとともに【詩/エセ・エッセイ014】

散歩の途中で立ち寄った公園で

甘さのどぎついホットレモネードと、

酸っぱいマヨネーズのチキンバーガーを食べながら

ヒタヒタと葉の落ちる音と流れる水の音、鳥の鳴き声、遠くに子供の声

色んな音がするなあと思っていたら、座禅を組んだあの夏を思いだした

線香のほそい匂い、雨の音の日のうっそりとした湿り気と、

晴れた日は鳥の声と風のざわめき、庭先の人の声

初めて自分の周りの音に深く耳を澄ませた

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ホンネで生きるってことは自分を守ることだ。~ドラマ「転職の魔王様」第一話感想~【エセ・エッセイ013】

ホンネで生きるってことは自分を守ることだ。~ドラマ「転職の魔王様」第一話感想~【エセ・エッセイ013】

界隈で話題のドラマ「転職の魔王様」を遅ればせながら視聴して、前回書いた記事を思い出し、1話の後半でだくだく涙が出たので記事にしてみようと思う。しかし最近、ほんとうに涙腺が弱くなっていて困る。
※この記事はドラマのネタバレを含みます

前回書いた記事↓

だくだく涙ポイント1:わかるよォ~!(涙)

主人公のヒツジタニさんが働いていた会社で上司からパワハラを受けている回想シーン。自分の企画が通って周

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「いい仕事」をするということ。~西村佳哲『自分をいかして生きる』からのフロート思考2~【エセ・エッセイ012】

「いい仕事」をするということ。~西村佳哲『自分をいかして生きる』からのフロート思考2~【エセ・エッセイ012】

ここ数年、記念日や誕生日を祝うときは色んなホテルのビュッフェに行くのが楽しみになっている。美味しいものを食べたいが、あまりたくさんは食べられないという悲しい食いしん坊な自分にとって、少しずつたくさんの美味しいものが味わえるビュッフェスタイルはまさに至高のシステムだと思う。

しかも、さすがはホテルのシェフが作る料理は前菜からデザートまで最高で、目でも楽しいし味については言うまでもないものばかり。珍

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「働く」とは自分が自分として機能すること~西村佳哲『自分をいかして生きる』からのフロート思考1~【エセ・エッセイ011】

「働く」とは自分が自分として機能すること~西村佳哲『自分をいかして生きる』からのフロート思考1~【エセ・エッセイ011】

自分をまるごと活かしたい、と切実に思っていた時期が私にはありまして。たぶん以前の勤め先で「自分を生きれない」と強く思ったことの反動なんだと思うんだけれど。

まあ今も継続してその思いはずっとあって、ただ以前よりは渇望感が薄れてきている感じがある。
たぶん理由のひとつは、昨年いろいろ試したから。
(試したことと得た気づきはこの記事に詳しいよ!)↓

有難いことにその後も縁やタイミングに恵まれ、思って

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nasuのジレンマ【エセ・エッセイ010】

nasuのジレンマ【エセ・エッセイ010】

自然公園とかが問答無用で好きなんである。
だが、虫が。大の、大の、特大の、超特大の、苦手なんである。

自分のことを繊細さん(HSP気質の人のこと)と自覚して、自然の多いところで過ごすと自分のストレス軽減効果が高いと知ってからこっち、以前はなんか緑が多いとこ好きかも?ぐらいに思ってたのが格段に行く頻度が上がった。

確かに、木々が生い茂りさわさわと風に揺れ、鳥の声がそこかしこから聞こえ、おまけに水

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