遠山エイコ

誰かの物語は自分の物語でもあるし逆もまた然り/ライターやPRのお手伝いしつつの二児の母…

遠山エイコ

誰かの物語は自分の物語でもあるし逆もまた然り/ライターやPRのお手伝いしつつの二児の母/note【紅茶のある風景】コンテスト入選/音楽文2021年8月 月間最優秀賞/note【推し短歌】入選

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    空が青い。推しが尊い。今日も地球は回ってる。 推しへの偏愛を叫んでいるうちに「ここには人生に必要なことがだいたい詰まっているのでは…」と気が付いたのでマガジンにしました。

記事一覧

それもまた人生【これは日記】

って宮本浩次が歌ってたなぁ。 振り返ればそんな日々だったような気がしている。多かれ少なかれみんなそうかもしれない。 30代を終えて今月40を迎えるにあたり、今の気持ち…

16

おもしろかったPodcastと、ちょっとフェーズが変わった子育てについて【これは日記】

中1の息子が最近よく本を読んでいる。 相変わらずスマホゲームは息をするように開いているし動画やアニメも観ているけれど、ちらちら様子を見ていると、文字を読んでいる…

遠山エイコ
1か月前
22

観る者によって色を変えるキャラクターの魅力、そして「肯定」の物語【映画『街の上で』】

※このnoteは映画『街の上で』本編のネタバレを含む感想文です。 映画『街の上で』に出てくるキャラクターは皆、すごくリアリティがありながら、現実ではそうそうお目にか…

遠山エイコ
1か月前
24

King Gnuが巻き起こす「この風」に乗って、私は私を生きていく【KingGnu Dome Tour『THE GREATEST UNKNOWN』】

 2023年11月に発売された新アルバム『THE GREATEST UNKNOWN』を引っ提げたKing Gnuの5大ドームツアーが、3月23日に札幌で千秋楽を迎えた。私は2024年1月28日の東京ドーム…

遠山エイコ
5か月前
140

いなくなるということ【これは日記】

 これを書いているのは12/5、チバユウスケさんの訃報が飛び込んできた日の夕方だ。そのとき私は、前日推しが出演した音楽番組をスマホで見返していた。途中でSNSを覗くと…

遠山エイコ
9か月前
36

初めての文学フリマ【これは日記】

初めて文学フリマに行った。文フリは、言ってみれば「文学好きの集まる大人の文化祭」。初めて会場に行って体験して、こんなにもたくさんの大人たちが、生活と仕事の合間の…

遠山エイコ
10か月前
50

やっぱり現場は最高。初めてのBリーグ観戦記

W杯で沼落ちしてから約二ヶ月、ついに行って参りましたBリーグ観戦! 観戦したのは10/29、横浜ビー・コルセアーズ×広島ドラゴンフライズのGAME2。場所はビーコルのホーム…

遠山エイコ
10か月前
32

君は恒星【 #推し短歌 】

ニュートンのルールの外で瞬く君コートを宇宙に変えてみせて まばたきも置き去りにして飛ぶ君が携えるのは翼ではない 何光年分の心を燃やしたら届くだろうか君は恒星 *…

17

背中をさすってくれる歌【 #推し短歌 】

アイロンをかけながら聴く二十二時 背中さすってくれる歌あり いつのまに来たのだろうか手のひらにバトンを持ってふと振り返る 割り切れぬ今日を生きろと君が言う頬に張…

40

布教 #呑み書き 、こころのままに

わーい!家にひとりだ! というわけでスーパーカップのチョコを食べながら書いています! #呑みながら書きました  誤字脱字OKの祭りです! もうすぐバスケの天皇杯が始ま…

37

行方知れずの祈りばかりを【#推し短歌】

一音が駆け抜けめぐり沸き立つ血つま先しびれて存在証明 震わせた喉と鼓膜が繋がりてこれほどの幸福があろうか 嘆いても変わらぬ隔たりいとおしむ目と目が合った微睡みの…

52

運動音痴の私が人生で唯一憧れ続けたスポーツ、バスケットボールの話

幼少期から今の今まで、ずっと運動が苦手な人生だ。 とにかく体力がない。絶望的に足も遅い。 小学生の頃、マラソン大会のある冬の日が一年で一番嫌いな日だった。 中学で…

41

ここでしか摂取できない栄養がある。だから私はライブに行く【King Gnu Stadium Live Tour 2023 CLOSING CEREMONY】

前日まで台風や雨にヤキモキしながら迎えた6月3日。すっかり板についたぼっち参戦で、King Gnu Stadium Live Tour 2023 CLOSING CEREMONYに行ってきた。 前回の東京ドーム…

57

プレーンな私もたまには取り出せ【これは日記】

例えば自分がただの自分で、妻でも、母でもなかったら、ただ心が動くことに向かって良いよと言われたら、やりたいこと、あるなと思った。 そういう話をすると、じゃあ妻に…

26

ライブレポは「奇跡」の存在証明【King Gnu Live at TOKYO DOME】

ライブレポートというのは、何のために書くのだろう。 感動を忘れてしまわないために。 言いたいことがありすぎて、黙っていられないから。 素晴らしかったライブのあれこ…

26

自分で思っているよりずっと、わたしは人と話したいのかもしれない

人と話すのが苦手だ。別に言うほど口下手ではない。が。 ただ、人と話す、その前後も含めて、思うことが多すぎる。多すぎて、疲れる。 話し出す前には「なんて話しかけよ…

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それもまた人生【これは日記】

それもまた人生【これは日記】

って宮本浩次が歌ってたなぁ。
振り返ればそんな日々だったような気がしている。多かれ少なかれみんなそうかもしれない。
30代を終えて今月40を迎えるにあたり、今の気持ちは「それもまた人生」という『川の流れのように』の歌詞。
自分で決めてきたようで行き当たりばったりで、「なんとか自分なりにがんばる」以上のことはできなくて、日々悩みもするし落ち込みもするし全然明るくなんて生きられない。でも最近は何かある

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おもしろかったPodcastと、ちょっとフェーズが変わった子育てについて【これは日記】

おもしろかったPodcastと、ちょっとフェーズが変わった子育てについて【これは日記】

中1の息子が最近よく本を読んでいる。
相変わらずスマホゲームは息をするように開いているし動画やアニメも観ているけれど、ちらちら様子を見ていると、文字を読んでいる時間が相対的に増えているように感じる(漫画は前から好き)。
夏休みの読書感想文は任意らしいのだが「一応やろうかな」と言い、自分で本屋で『アルジャーノンに花束を』を買ってきて読んでいる。選書が大人びていて驚いた。
少し前からラノベにハマってい

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観る者によって色を変えるキャラクターの魅力、そして「肯定」の物語【映画『街の上で』】

観る者によって色を変えるキャラクターの魅力、そして「肯定」の物語【映画『街の上で』】

※このnoteは映画『街の上で』本編のネタバレを含む感想文です。

映画『街の上で』に出てくるキャラクターは皆、すごくリアリティがありながら、現実ではそうそうお目にかかれないような、絶妙な魅力を持つ人たちばかりだ。
中でも私が好きなのは、主人公・荒川青と、作中で青が出会う大学生・城定イハ。特にイハは、作品を繰り返し観ているうちに印象がガラリと変わった、私の『街の上で』体験を語る上で欠かせないキャラ

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King Gnuが巻き起こす「この風」に乗って、私は私を生きていく【KingGnu Dome Tour『THE GREATEST UNKNOWN』】

King Gnuが巻き起こす「この風」に乗って、私は私を生きていく【KingGnu Dome Tour『THE GREATEST UNKNOWN』】

 2023年11月に発売された新アルバム『THE GREATEST UNKNOWN』を引っ提げたKing Gnuの5大ドームツアーが、3月23日に札幌で千秋楽を迎えた。私は2024年1月28日の東京ドーム公演に現地参戦し、千秋楽の札幌公演を配信視聴した。
 前回ライブから約半年、今回はなんといっても新アルバムのツアーだから、これまでとはちょっと違う特別感があった。私が彼らのファンになったのは202

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いなくなるということ【これは日記】

いなくなるということ【これは日記】

 これを書いているのは12/5、チバユウスケさんの訃報が飛び込んできた日の夕方だ。そのとき私は、前日推しが出演した音楽番組をスマホで見返していた。途中でSNSを覗くと、スクロールするたびに、早すぎる別れを惜しむ、嘆く声が溢れてきた。

 私はTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTを通って来なかったから、チバさんについて多くは知らない。でも、熱心な、熱狂的なファンが今でもたくさんいるこ

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初めての文学フリマ【これは日記】

初めての文学フリマ【これは日記】

初めて文学フリマに行った。文フリは、言ってみれば「文学好きの集まる大人の文化祭」。初めて会場に行って体験して、こんなにもたくさんの大人たちが、生活と仕事の合間の時間を使って、自分の文章を人に届けるために熱量をもって活動してるんだと改めて知って、なんだか不思議な気持ちになった。本は本屋や図書館以外にもあるし、なんなら自分で作ることもできる。それを知ることができた初めての文学フリマだった。



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やっぱり現場は最高。初めてのBリーグ観戦記

やっぱり現場は最高。初めてのBリーグ観戦記

W杯で沼落ちしてから約二ヶ月、ついに行って参りましたBリーグ観戦!
観戦したのは10/29、横浜ビー・コルセアーズ×広島ドラゴンフライズのGAME2。場所はビーコルのホーム、横浜国際プールです。

ちなみに私のこじらせバスケ沼落ち譚はこちら。

W杯が終わって9月上旬にチケットを取り、そこからはYouTubeで天皇杯を観たり、10月から開幕したBリーグはバスケットLIVE(11月まで無料期間中!)

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君は恒星【 #推し短歌 】

君は恒星【 #推し短歌 】

ニュートンのルールの外で瞬く君コートを宇宙に変えてみせて

まばたきも置き去りにして飛ぶ君が携えるのは翼ではない

何光年分の心を燃やしたら届くだろうか君は恒星


#推し短歌 参加、第七弾。

なんかちょっともう、自分の理解の範疇を超えているなーって、不思議な気持ちで推しを見てしまう時ってありませんか。

一つ一つ紐解けばわかるんだけど、なんというか理屈ではなく、自分のような普通の人間の考え

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背中をさすってくれる歌【 #推し短歌 】

背中をさすってくれる歌【 #推し短歌 】

アイロンをかけながら聴く二十二時 背中さすってくれる歌あり

いつのまに来たのだろうか手のひらにバトンを持ってふと振り返る

割り切れぬ今日を生きろと君が言う頬に張りつく雨は過去なり


#推し短歌 参加、第六弾。どんどんいく。

音楽聴きながらアイロンかけてたら、推しの曲が流れて、そのままの気持ちでできた連作三首。
アイロンかけてたのは、小学校の給食当番のあれ。この行為をしてるの、なんだかす

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布教 #呑み書き 、こころのままに

布教 #呑み書き 、こころのままに

わーい!家にひとりだ!
というわけでスーパーカップのチョコを食べながら書いています! #呑みながら書きました  誤字脱字OKの祭りです!

もうすぐバスケの天皇杯が始まるので、それまでの間で10分くらいで書く気。テーマなんあないよ。最近楽しんですことを書く!ふふん。

直近は単価、伊那m、否、短歌。
最初に興味持ったのは、図書館でふらふらザッピングしてる時に、詩とか短歌の本を手に取って、読んでみたら

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行方知れずの祈りばかりを【#推し短歌】

行方知れずの祈りばかりを【#推し短歌】

一音が駆け抜けめぐり沸き立つ血つま先しびれて存在証明

震わせた喉と鼓膜が繋がりてこれほどの幸福があろうか

嘆いても変わらぬ隔たりいとおしむ目と目が合った微睡みの中

お裾分けくれたから今日も生きられる心の端っこ歌に乗っけて

140字詰め込んだとて届かない祈りを以て愛と為す

*
#推し短歌 の企画に参加します。
推しのことになるとやたら早口であれもこれも捲し立てがちな私。たった31音(程度

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運動音痴の私が人生で唯一憧れ続けたスポーツ、バスケットボールの話

運動音痴の私が人生で唯一憧れ続けたスポーツ、バスケットボールの話

幼少期から今の今まで、ずっと運動が苦手な人生だ。
とにかく体力がない。絶望的に足も遅い。
小学生の頃、マラソン大会のある冬の日が一年で一番嫌いな日だった。

中学ではソフトテニス部で、たとえばラケットが振れないとか、球が打てないというタイプの運動音痴ではなかったのだけど、やはり体力と足の速さの問題が立ちはだかった。鍛えて向上させようという気概はなし。根性がないのである。
なんとか辞めずに三年間続け

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ここでしか摂取できない栄養がある。だから私はライブに行く【King Gnu Stadium Live Tour 2023 CLOSING CEREMONY】

ここでしか摂取できない栄養がある。だから私はライブに行く【King Gnu Stadium Live Tour 2023 CLOSING CEREMONY】

前日まで台風や雨にヤキモキしながら迎えた6月3日。すっかり板についたぼっち参戦で、King Gnu Stadium Live Tour 2023 CLOSING CEREMONYに行ってきた。

前回の東京ドーム公演から約半年ぶりのKing Gnuライブ。前回のレポでも書いたけれど、自分がライブレポってものを書く意味は、今もやっぱりよくわからない。プロがレベルの高いレポートを、事細かに振り返った感

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プレーンな私もたまには取り出せ【これは日記】

プレーンな私もたまには取り出せ【これは日記】

例えば自分がただの自分で、妻でも、母でもなかったら、ただ心が動くことに向かって良いよと言われたら、やりたいこと、あるなと思った。

そういう話をすると、じゃあ妻にならなきゃよかったのかって、母になりたくなかったのかって、言う人がいるかもしれないけど、それはレイヤーの違う話じゃないですかって、思うわけ。

妻であり母である今の生活を肯定するのは前提として、ただの自分として、何に心が動くんだろう、何を

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ライブレポは「奇跡」の存在証明【King Gnu Live at TOKYO DOME】

ライブレポは「奇跡」の存在証明【King Gnu Live at TOKYO DOME】

ライブレポートというのは、何のために書くのだろう。
感動を忘れてしまわないために。
言いたいことがありすぎて、黙っていられないから。
素晴らしかったライブのあれこれを、誰かに伝えたいから。
想いを、本人たちに伝えたいから。
そのどれも、という人もいるだろうし、全く違う、という人もいるだろう。
私はどうだろう。
たぶん、そのどれも、だった。
でもわからなくなった。ある時、ライブレポートを書く意味を見

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自分で思っているよりずっと、わたしは人と話したいのかもしれない

自分で思っているよりずっと、わたしは人と話したいのかもしれない

人と話すのが苦手だ。別に言うほど口下手ではない。が。
ただ、人と話す、その前後も含めて、思うことが多すぎる。多すぎて、疲れる。

話し出す前には「なんて話しかけよう」「どのタイミングで話しかけよう」「こんなこと言っておかしくないかな」「いやおかしいって何の基準でおかしいねんそもそも何ならおかしくて何ならおかしくないねん」とか

話し出してからも「あー沈黙きた」「って焦って喋り出したらなんか逆にもっ

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