君は恒星【 #推し短歌 】
ニュートンのルールの外で瞬く君コートを宇宙に変えてみせて
まばたきも置き去りにして飛ぶ君が携えるのは翼ではない
何光年分の心を燃やしたら届くだろうか君は恒星
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#推し短歌 参加、第七弾。
なんかちょっともう、自分の理解の範疇を超えているなーって、不思議な気持ちで推しを見てしまう時ってありませんか。
一つ一つ紐解けばわかるんだけど、なんというか理屈ではなく、自分のような普通の人間の考える自然の摂理からは、ちょっと考えられないな、っていう。
今回は、バスケットボール日本代表、Bリーグ横浜ビ・ーコルセアーズの河村勇輝選手について詠みました。
河村選手のプレーのすごさ、知れば知るほど頭が追い付かないんですよね。
自分より30センチ以上大きい選手を相手にしても、頑として負けない強固で粘り強いディフェンス。一瞬の隙をつくスティールからの速攻。周囲をみるみる置き去りにするドリブル。目が横についてるのかな? っていう視野の広さ。その体勢で? っていうところから決め切るゴール。
挙げればキリがない。
でもそんな、自然の摂理の外にいるような超人的な河村くんが、超人的な飛躍を見せるのは、魔法でも何でもない、翼を持っているわけでもない、紛れもない彼自身の努力によるもので、彼は誰よりも地に足が着いている。鍛え抜かれた彼自身の足で、世界に飛び立っていくのだなと、そう思ってできた歌、三首です。
外から見るとただ美しく光る星。でも外からは見えないところで、自分の内側でメラメラと闘志を滾らせる河村くんは、恒星だなぁと、思ったのです。
子供の就寝後にリビングで書くことの多い私ですが、本当はカフェなんかに籠って美味しいコーヒーを飲みながら執筆したいのです。いただいたサポートは、そんなときのカフェ代にさせていただきます。粛々と書く…!