かなっぺ

東北地方にて農業で富を得て、教育で未来に希望を残すべく活動している人 日々の活動や考え…

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東北地方にて農業で富を得て、教育で未来に希望を残すべく活動している人 日々の活動や考えたこと、経験したことなどをまったりと、ときに熱く徒然なるままに書いていきます

記事一覧

2024年度も無事稲刈りが終わりました〜農業エトセトラ〜

今年は初めてササニシキの栽培を行いました。 ササニシキの栽培農家は、1993年の大冷害で大きな被害を受けました。 当時、稲作をしていた祖父はそれ以来ササニシキの栽培を…

かなっぺ
6日前
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インド雑記 〜占い大国インド〜

月1回ののんびりペースで記事を書いています。 今回はインドの占いについて。 インドの方の額に赤い印が施されているイメージがあります。 ヒンドゥー教の「祝福」の印で…

かなっぺ
1か月前

インド雑記 〜南インドの米づくり〜

月1回投稿の「インド雑記」ですが、今回は私の生業でもある農業についてインドで考えたことをまとめます。 1993年に東北地方を襲った大冷害の時、あまりに米が収穫できな…

かなっぺ
2か月前
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インド雑記 〜多言語国家インド〜

2023年12月に初訪問した南インドの旅日記。 何だかんだと日々の雑事に追われて、月に1回記事にするのが精一杯となっています。 それでも、日々たくさんアップされる記事の…

かなっぺ
3か月前
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インド雑記 〜トランスジェンダーへの目線〜

この旅行記を書くこと、noteへ記事を上げること、随分ご無沙汰してしまいました。 「インド雑記」では、2023年12月に旅をした南インドで考えたことを書き連ねてきましたが…

かなっぺ
4か月前
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インド雑記 〜インドの結婚適齢期〜

のんびり書いている南インド旅行の思い出いろいろ。 今回はインドの結婚事情について書いてみます。 あくまで私の見聞きした範囲の内容です。 私が誤解していたり、間違っ…

かなっぺ
6か月前
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インド雑記 〜インドでゴミを拾う〜

前回の投稿で、「なぜインドを旅してきたのか」その動機について書きました。 今回は、インド滞在中に私の行動がインド人にびっくりされたことを記事にします。 インドは…

かなっぺ
7か月前
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インド雑記 〜インドに呼ばれる〜

2023年12月中旬、インドの南東部タミル・ナードゥ州にあるヒンズー教寺院を巡る一人旅に出かけました。 きっかけは以下に記していますが、私がインドに行った理由であって…

かなっぺ
7か月前
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あれから14年

令和6年能登半島地震で亡くなられた方々に謹んでお悔やみを申し上げます。 また、被害に遭われた方々の心の安まる日が1日でも早く訪れることを心より願っています。 人命…

かなっぺ
8か月前
4

食糧安全保障 〜農業エトセトラ〜

何のために仕事をしているのか。 教会を作っている大工に質問した話、というのが有名かも知れません。 一人目の大工は、お金のため 二人目の大工は、自分の仕事だから 三人…

かなっぺ
10か月前
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ビザ申請から始まるインド旅 〜農業エトセトラ〜

インドへ入国するにはビザの申請が必要です。 インドの入国には観光目的であってもビザを取得する必要があります。 このビザ申請を個人で行ったのですが、 「インド旅はビ…

かなっぺ
10か月前
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補助金なしで農業をするには 〜農業エトセトラ〜

以前、農業に補助金を投入することについて、 「企業で働いているものには補助金がないのに、 農家だけが補助金を注入されるなんて甘やかしている」 といったような内容の…

かなっぺ
10か月前

インドで私も考えたい 〜農業エトセトラ〜

前回投稿が「コンフォートゾーンから飛び出す」というお話でしたが、 「コンフォートゾーンから飛び出す」一環として(?)、 12月に南インドを訪ねることにしました。 前…

かなっぺ
10か月前
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コンフォートゾーンから飛び出す 〜農業エトセトラ〜

来年の稲の作付けは、今まで作付けを控えていた品種に決定! 不安はあれど、 「自分の食べたい品種を育てること」 「近未来に直販をするにあたって消費者に提案したい品種…

かなっぺ
11か月前
2

田園風景と農地の未来 〜農業エトセトラ〜

以前の投稿でも、農作業をしている自分自身が風景の一部になっている事について触れました。 特に都市部にお住まいの方々が田舎に来ると、農村の風景について言及されるこ…

かなっぺ
11か月前

一生食べ飽きない食材 〜農業エトセトラ〜

人間が一生食べても食べ飽きない食材は何だろうか…? どんなに美味しい食べ物でも、連日食べていたら大半の食べ物は食べ飽きてくるのではないでしょうか。 同じ味付け、同…

かなっぺ
11か月前
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2024年度も無事稲刈りが終わりました〜農業エトセトラ〜

2024年度も無事稲刈りが終わりました〜農業エトセトラ〜

今年は初めてササニシキの栽培を行いました。
ササニシキの栽培農家は、1993年の大冷害で大きな被害を受けました。
当時、稲作をしていた祖父はそれ以来ササニシキの栽培を止めました。
ササニシキに代わる品種を栽培し続けて、いまに至ります。

祖父から代替わりして米づくり始めたわたしも、大冷害の記憶とササニシキの栽培の難しさを周囲から聞いてきたので、今までササニシキの栽培をしたことはありませんでした。

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インド雑記 〜占い大国インド〜

インド雑記 〜占い大国インド〜

月1回ののんびりペースで記事を書いています。
今回はインドの占いについて。

インドの方の額に赤い印が施されているイメージがあります。
ヒンドゥー教の「祝福」の印である装飾なのだそう。
毎朝の祈りを行った印でもあるらしい。
男性の額にするのを「ティカ」、既婚女性の額にするのを「ビンディー」と区別して呼ぶようです。

私がインドへ行くきっかけもインドの占いでした。
占いにより受けた方が良いと言われた

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インド雑記 〜南インドの米づくり〜

インド雑記 〜南インドの米づくり〜

月1回投稿の「インド雑記」ですが、今回は私の生業でもある農業についてインドで考えたことをまとめます。
1993年に東北地方を襲った大冷害の時、あまりに米が収穫できなかったために東南アジアからインディカ米が大量に輸入され、日本の食卓にのぼりました。その時、外国米を食べ慣れない当時の日本では、「美味しくない!」という声が多く聞かれたように記憶しています。インド料理はじめ、東南アジア料理などインディカ米

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インド雑記 〜多言語国家インド〜

インド雑記 〜多言語国家インド〜

2023年12月に初訪問した南インドの旅日記。
何だかんだと日々の雑事に追われて、月に1回記事にするのが精一杯となっています。
それでも、日々たくさんアップされる記事の中から見つけて読んでくださる皆様、本当にありがとうございます。
今日は、インドの言語について感じたことを記事にします。

インドに渡るまで、インドの言語についてイメージしていたことがいくつかありました。
インドは英語が共通語である

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インド雑記 〜トランスジェンダーへの目線〜

インド雑記 〜トランスジェンダーへの目線〜

この旅行記を書くこと、noteへ記事を上げること、随分ご無沙汰してしまいました。
「インド雑記」では、2023年12月に旅をした南インドで考えたことを書き連ねてきましたが、今回はインドで出会ったトランスジェンダーの方々について書きたいと思います。
以下、私と一緒に旅をしていたガイドの目線で知ったことを書くので、実態と異なる部分もあると思います。
何卒ご容赦ください。

今から20年ほど前にタイのバ

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インド雑記 〜インドの結婚適齢期〜

インド雑記 〜インドの結婚適齢期〜

のんびり書いている南インド旅行の思い出いろいろ。
今回はインドの結婚事情について書いてみます。
あくまで私の見聞きした範囲の内容です。
私が誤解していたり、間違った情報を得ていることもあるかも知れません。
ご承知の上、お楽しみください。

インドの人口は14億5千人余り。
中国の人口と抜きつ抜かれつも世界1位を誇っています。
その膨大な人口を生み出している仕組みは、結婚の方法にあるのだなぁと旅する

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インド雑記 〜インドでゴミを拾う〜

インド雑記 〜インドでゴミを拾う〜

前回の投稿で、「なぜインドを旅してきたのか」その動機について書きました。
今回は、インド滞在中に私の行動がインド人にびっくりされたことを記事にします。

インドは14億人以上の人々が暮らす国です。
人が暮らせば排出物としてのゴミも出ます。
インドは道を歩けばゴミが落ちています。
ゴミの種類は、人が捨てたものから家畜の糞尿まで様々です。
インドに行くなら、足元に気をつけて歩くことを強くお勧めします。

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インド雑記 〜インドに呼ばれる〜

インド雑記 〜インドに呼ばれる〜

2023年12月中旬、インドの南東部タミル・ナードゥ州にあるヒンズー教寺院を巡る一人旅に出かけました。
きっかけは以下に記していますが、私がインドに行った理由であって、私の渡航動機を読者の方にお薦めするもではありません。
よって、「こんな動機でインドに行く人もいるのだな」くらいの気持ちでお読みくださいね〜
(インドに入国するにはビザの発給を受ける必要がありますが、そのドタバタについては昨年記事にし

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あれから14年

あれから14年

令和6年能登半島地震で亡くなられた方々に謹んでお悔やみを申し上げます。
また、被害に遭われた方々の心の安まる日が1日でも早く訪れることを心より願っています。
人命救助に携わっていらっしゃる方々、自ら被災しながらも業務に当たっていらっしゃる方々、ありがとうございます。

3月11日が今年も近づいてきました。
ニュースでは例年、
「あの日を忘れないように」
とか、
「あの日を今一度思い出して」
とかい

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食糧安全保障 〜農業エトセトラ〜

食糧安全保障 〜農業エトセトラ〜

何のために仕事をしているのか。
教会を作っている大工に質問した話、というのが有名かも知れません。
一人目の大工は、お金のため
二人目の大工は、自分の仕事だから
三人目は、他者のため(神のため)
話の筋だては違ったかも知れませんが、こんな感じの話であったかと思います。
自分の仕事の先に何があるのか、というのを考える時、農業に携わる私の仕事の先には、「食糧安全保障のため」というのがあると自覚しています

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ビザ申請から始まるインド旅 〜農業エトセトラ〜

ビザ申請から始まるインド旅 〜農業エトセトラ〜

インドへ入国するにはビザの申請が必要です。
インドの入国には観光目的であってもビザを取得する必要があります。
このビザ申請を個人で行ったのですが、
「インド旅はビザ申請の時から始まっている!」
と思えるほど、煩雑でした。
旅慣れている方にとっては簡単なのかもしれませんが、海外旅行は数年に1回程度の私にとっては、なかなか骨の折れる作業でした。
これからインドへ行かれる方で、個人でビザを申請する方もい

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補助金なしで農業をするには 〜農業エトセトラ〜

補助金なしで農業をするには 〜農業エトセトラ〜

以前、農業に補助金を投入することについて、
「企業で働いているものには補助金がないのに、
農家だけが補助金を注入されるなんて甘やかしている」
といったような内容の批判を目にしたことがあります。
農家って甘やかされているのかな?と、農業以外の仕事に従事する方の意見を目にしてハッとさせられたことがあります。

一方で、補助金なしで経営することを目指すと、補助金で価格が抑制できている部分の経費も商品価格

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インドで私も考えたい 〜農業エトセトラ〜

インドで私も考えたい 〜農業エトセトラ〜

前回投稿が「コンフォートゾーンから飛び出す」というお話でしたが、
「コンフォートゾーンから飛び出す」一環として(?)、
12月に南インドを訪ねることにしました。

前回の海外旅行はハワイへ行きましたが、今回はインドへ。
なぜインドと問われれば、「縁ができたから」という他ないです。
南インドは農業が特に盛んとのことなので、どのような農村風景が広がっているのか大変楽しみです。

2023年に「世界一の

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コンフォートゾーンから飛び出す 〜農業エトセトラ〜

コンフォートゾーンから飛び出す 〜農業エトセトラ〜

来年の稲の作付けは、今まで作付けを控えていた品種に決定!
不安はあれど、
「自分の食べたい品種を育てること」
「近未来に直販をするにあたって消費者に提案したい品種を育てること」
が、農家を志したきっかけだよね、と覚悟を決めました。

寒さに弱い、酷暑に弱い、倒伏しやすい、と難易度高めのお米なのですが、
根強いファンが多い品種でもあり、飲食業界での人気も高い。
これまでは、稲作の勉強として育てるのが

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田園風景と農地の未来 〜農業エトセトラ〜

田園風景と農地の未来 〜農業エトセトラ〜

以前の投稿でも、農作業をしている自分自身が風景の一部になっている事について触れました。
特に都市部にお住まいの方々が田舎に来ると、農村の風景について言及されることが多いかな、と思います。
私が他地域の農村を通りかかったときなどは、
「よく管理された畦だな」
「あの機械は何の作業をしているのかな」
「何を作付けしているのかな」
といったようなことに目が向きがちです。
職歴のせいで、ホテルや観光バスや

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一生食べ飽きない食材 〜農業エトセトラ〜

一生食べ飽きない食材 〜農業エトセトラ〜

人間が一生食べても食べ飽きない食材は何だろうか…?
どんなに美味しい食べ物でも、連日食べていたら大半の食べ物は食べ飽きてくるのではないでしょうか。
同じ味付け、同じ量、同じ時間に同じものを食べ続ける…
俳優さんのどなたかが、激しい減量に際して「毎食同じものを食べ続ける」ということをして痩せた、という話をしていたのを耳にしたことがあります。

日本ほど色々な食べ物を食べられる国はない、と聞いたことが

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