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インド雑記 〜インドの結婚適齢期〜

のんびり書いている南インド旅行の思い出いろいろ。
今回はインドの結婚事情について書いてみます。
あくまで私の見聞きした範囲の内容です。
私が誤解していたり、間違った情報を得ていることもあるかも知れません。
ご承知の上、お楽しみください。

インドの人口は14億5千人余り。
中国の人口と抜きつ抜かれつも世界1位を誇っています。
その膨大な人口を生み出している仕組みは、結婚の方法にあるのだなぁと旅する中で学びました。

まず、インドの人は初めましての挨拶で
「結婚しているの?」
「子どもはいるの?」
と悪気なく聞いてきます。
その根底にあるのは、
「結婚していて当たり前」
「子どもがいて当たり前」
という考えがあるようです。
よって、日本のように世界有数の少子高齢国家であり、結婚するかしないかは個人の自由度の高い国からくると、ギャップに驚いてしまいます。
25歳を過ぎている方が「結婚していないよ」と答えれば、
インドの人は概ね「なぜ?」驚きます。
30歳を超えて結婚していなければ、奇妙な顔で相手を見てきます。
「結婚しているよ」と答えた場合は、次に「子どもはいるの?」と聞かれます。「いるよ」と答えれば、「いいね!」となって話も盛り上がりますが、
「いないよ」と答えると、気まずい空気になります。
インドの人は、あくまで悪気なく聞いてきます。
その話はしたくない、と伝えれば詮索しないかと思いますが、
初見で会う人は天気の話と同じノリで結婚や子どもの有無を聞いてきます。
結婚も子どもを持つことも、「良いこと」または「必須事項」という感覚なのだろうと私には思われたのでした。
だから、「今日は天気がいいね」と話すノリで、
「結婚しているの?」「子どもはいるの?」と聞いてくるのかなぁと思います。
では、離婚しないのかといえば、離婚をする人はするようです。

さて、なぜインドの人は結婚や子どもの有無を赤の他人にも当たり前のようにきいてくるのか。
それは、インドの人の結婚は「お見合い結婚」であり、
親が結婚適齢期になる娘や息子の結婚相手を決めてくるので、
インドの結婚適齢期と考えられてりる24、25歳くらいにはインドの男女は結婚するから、と考えられます。
だから、30歳くらいまでには結婚していて当たり前なので、挨拶がわりに
「結婚しているの?」と聞いてくるのだと思います。
結婚相手は、カースト制度は廃止されたと言われていますが、同じ階級の家同士で婚約するそうです。
結婚したら子どもをもつ。
子どもは2〜3人くらい育てることが当たり前、とのこと。
実際、インドで家族連れを見かけると、2〜3人の子どもを連れている家族が多かったです。
結婚しても子どもを授からない場合、病院に行くより先に信仰している寺院に行って祈祷してもらうようです。
子授けの祈祷をしても授からないと、病院に行って診察してもらうようです。
私の出会った50代の男性インド人は、「19歳の時に13歳の女の子と結婚した」
と話していました。
インドの旅ではインドの風習には前向きに向き合おうと考えていましたが、
「19歳の時に13歳の女の子と結婚した」という話題には、ショックを受けてしまう自分がいました。
昔話とはいえ児童婚の話題と遭遇するという覚悟がなかったので、
「へ…へぇ〜。。。」
という返事をするので精一杯でした。
その方は、幸せな結婚生活をしてきた、3人いる子どもたちを大学まで進学させられた、という自負があるようでしたし、見せてもらった家族写真も幸せいっぱいな写真でしたが、今から30年ほど前までは女の子が13歳くらいで結婚することもインドでは普通のことだったのかと、衝撃を受けました。
その方は、13歳の妻となかなか子どもが授からなかったと話していましたが、
「そりゃそうでしょ!虐待でしょ!」
と心の中で叫んでいる自分がいました。
妻が20歳の時に息子が産まれとてもも嬉しかった、とのこと。
結婚後の7年間は、寺院で祈祷することから始まり最後は病院に行った、と。
医師が「妻の体が妊娠に耐えられるようになるまで待ちなさい」と話した
と聞いた時に、私はまたしても心の中で
「お医者さんのいう通りだよ!!」とツッコミを入れてしまいました。
なんというか…この話題が私にとって今回のインド旅の中でショックが激しかったです。
現在のインドの結婚適齢期は24、25歳であり、女性の大学進学もカーストの上位であれば当たり前のようですので、児童婚は過去の話になっていてほしいと思います。

最後は話が逸れてしまいましたが、インドの人口はお見合い結婚からの2〜3人の子どもを持つこと、が支えているのだなと考えさせられた次第です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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