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こだわりの強い公園ガーデナーの苦悩
もうすぐ春が来ます。
公園のガーデンを担当する私は、春に備えてすでにお花たちを仕込んであります。ガーデンをデザインするにあたり、どんな花壇にするかというコンセプトに悩みますが、それはきれいなガーデンをつくる、という悩みよりも、ある答えのない問題に悩み、試行錯誤をしています。
最近ナチュラリスティックガーデンが人気ですね。宿根草やグラスを中心にした自然風のガーデンで、花だけではなく、葉、茎、枯れた
木陰はなぜ涼しいの?植物の冷却効果についての知識のタネ。
建物や構造物の日陰より、木陰のほうが涼しいと感じたことはありませんか?実はその理由には、植物たちが暑い夏を乗り切るためのしくみが関係していました。
~蒸散と対流~ 木陰が涼しい理由として、「蒸散」と「対流」という2つの要因があります。
まず「蒸散」とは、植物が根から吸収した水を、茎を通って葉から蒸発させることを言います。植物は主に「光合成」と「蒸散」に水を使いますが、健全な樹木の場合、蒸散
花壇デザインで失敗したこと
私が花壇デザインのお仕事をしたとき、失敗したことがあります。それは肥料を入れすぎたことです。じっくりゆっくり育ってほしい宿根草が一気に大きくなってしまったのです。
花壇には宿根草が8割、1年草が2割という宿根草メインのデザインでした。宿根草は草花のみではなく、低木やグラス類も多く取り入れました。植え替えや手入れに頻繁に行くことができないからです。
普段は植物を植える前に土の状態を見て、堆
ナガミヒナゲシについての知識のタネ
暖かくなってきたこの時期、よく見るオレンジの花。「ナガミヒナゲシ」という花ですが、どのようなイメージをお持ちでしょうか?遠くからでもよく目立つ色で、たくさん咲くのできれいに見えますよね。しかし、実は注意しなければならない植物として取り扱われています。今回はそんな「ナガミヒナゲシ」について、どんなところに注意しなければならないのか、ご紹介します。
~特定外来生物に匹敵するレベル?~
外来植物(
ディエルヴィラ `ハニービー´
非常に丈夫で一定の大きさで暴れないし、虫も病気もつかなくてお気に入りの低木。黄金葉がキレイなので花壇のワンポイントにも最適。