hikaru@樹木医ガーデナー

花壇デザイン、花壇制作・管理、緑地管理をしています、hikaruと申します😊令和3年度…

hikaru@樹木医ガーデナー

花壇デザイン、花壇制作・管理、緑地管理をしています、hikaruと申します😊令和3年度に樹木医を取得。楽しく植物について学べる場を作りたい。樹木医/グリーンアドバイザー/緑の安全管理士

最近の記事

花の名前を覚える

ここ数年は、別業務に手をかけなくてはならず、自分で花を選び、管理するといった植物との密接な関りが少なくなってしまっています。 そうなると、前はスッと出てきた花の名前が出てこなくなります。 ただでさえ、品種名や学名といった覚えるべきものが多くて苦労しているのに、せっかく覚えた名前がでてこなくて、え~っとなんだっけ?となるのはとてももどかしくなります。 今日も、宿根草図鑑を読みながら、ふと出てきた写真に写る花の名前を当てる訓練をしてみたところ、チョウジソウという和名はわかる、

    • つるバラの剪定

      春が待ち遠しい植物の1つに、バラがあります。 私はもともと、主張が激しく、派手な色をしたお花はそんなに好みではないため、バラななんとなく敬遠していたのですが、無数にある品種の中で、好みの色、形、香りなどがあり、今では好きな植物の1つになっています。 何より、冬の剪定で大きく手をかければかけるほど、咲いた時の喜びは計り知れません。 写真はつるバラの’ランブリングレクター’ 毎年たくさんの房咲(ふさざき)の花を咲かせてくれます。 地面と平行になる枝を増やすため、S字に誘引し

      • もう少し…

        球根の芽が顔を出していました。 新しく植えたもの、もう何年もそこにあるもの、それぞれですが、殺風景に見える花壇の地下ではすでに春が来ているのですね。 こうした芽吹きを見ると嬉しくなります。 なぜかと言えば、見事に花を咲かせたときの喜びを知っているからでしょうか。植物を育てていて、手をかけたもの、ことに対して、それに応えるように花を咲かせ、葉を茂らせるといった瞬間は、生きててよかったとまで思わせてくれるのです。 その瞬間に、すべてが報われるのです。 新緑、芽吹き、開花。

        • グラス類の管理(ススキとカレックス)

          急に春らしい気温になってきましたね。こうなると、3月に行う予定だった作業を、早めに行う必要がありそうです。 ガーデンにそのままにしていたススキ類を、地際から刈る作業です。 前年の葉や茎は、枯れたまま冬のガーデンを飾ってくれていました。 これから春を迎え、再び葉を芽吹かせるタイミングに合わせ、刈り取りを行います。 場所によっては芝刈り機できれいさっぱり刈っているくらい、ススキ類は思い切って刈っても問題ないようです。 しかし、カレックス類を同じ時期、同じように刈ってしまう

          花壇デザインのヒント

          写真フォルダを見返していたら、好きな色づかいを記録していました。 ユーフォルビアの輝くようなイエローとビオラの引き込まれるようなパープル。どちらも単体で存在するよりも、隣り合うことで互いを引き立てています。 ポイントはパープルかなと思います。花壇の全体や他の色をビシッと引き締めてくれる。デザインをするときに、何だかぼんやりするなというときは、引き締め役のパープルが有効になりそうですね。 色づかいや植物の隣り合う相性というのは、ねらってデザインすることもありますし、意図し

          花壇デザインのヒント

          純白の癒し

          開花が待ち遠しい大好きなお花が、じんわりと春を待っていました。 こちらは本日2月13日の様子。近くにも数か所、まとまって発芽していました。 春に見頃をむかえるオンファロデス(Omphalodes)。 写真は1年草のオンファロデス・リニフォリア(O.linifolia)。 毎年こぼれた種からきれいな純白の姿を見せてくれます。 ほったらかしで何年も咲いてくれるし、単体でもきれい、周囲のお花とも相性が良く、大好きです。 多年草のオンファロデス・カッパドキカ(O.cappado

          ソメイヨシノは実をつけない、は本当か?

          「ソメイヨシノは実をつけない」 そう思っていた時期が私にもありました。 実際は、ソメイヨシノもちゃんと受粉すれば実をつけます。 ただ、実をつけない(結実しない)と思われているのには、理由がありました。 ソメイヨシノをはじめ多くのサクラは、自家不和合性です。 様々な環境に適応できる、多様な性質を持った子孫を残すために、同じ遺伝子の花粉では受粉できない、という植物のしくみです。 ソメイヨシノは、接木(つぎき)により増殖されたクローンであるため、同じ遺伝子を持つソメイヨシノ同

          ソメイヨシノは実をつけない、は本当か?

          みんな同じ色を見ていると思っていた

          ガーデンデザインをするとき、寄せ植えをつくるときなど、花や葉の色をうまく組み合わせて、より美しく見えるように考えています。 2つ以上の色を組み合わせる「配色」をどう工夫するか、色がよりきれいに見えるよう「調和」したものを目指しています。 「配色」について、もっと知りたいと思い、色についての本を読んだところ、全く知らなかった事実を知りました。 それは、『みんがみんな、同じ色に見えているわけではない』ということ。 色の見え方には個人差や年齢差があったり、生まれつきや目の病気

          みんな同じ色を見ていると思っていた

          こだわりの強い公園ガーデナーの苦悩

          もうすぐ春が来ます。 公園のガーデンを担当する私は、春に備えてすでにお花たちを仕込んであります。ガーデンをデザインするにあたり、どんな花壇にするかというコンセプトに悩みますが、それはきれいなガーデンをつくる、という悩みよりも、ある答えのない問題に悩み、試行錯誤をしています。 最近ナチュラリスティックガーデンが人気ですね。宿根草やグラスを中心にした自然風のガーデンで、花だけではなく、葉、茎、枯れた姿まで楽しむことができます。また、メンテナンス(特に肥料や水やり)を最小限または

          こだわりの強い公園ガーデナーの苦悩

          ガーデニングにおける連作障害とは?

           同じ場所で同じ植物を作り続けると生育が悪くなったり、病害虫被害がひどく出る「連作障害」が起こることがあります。  ここで言う同じ植物とは、同じ科の植物です。 「今まで科を意識していなかった!」という方は、これを機に少し意識してみてください。ガーデニングをより楽しめると思います。  連作障害は、センチュウやその他の土壌病原菌による病害が主な原因とされていて、農作物(野菜)の栽培でその障害が顕著に現れますが、ガーデニングにも連作障害は起こります。 「いつもと変わらず花を育

          ガーデニングにおける連作障害とは?

          [植栽デザイン] 単植と混植

            皆さんはどちらがお好きですか?  あたり一面のチューリップ、ヒマワリ、シバザクラ、ネモフィラなどお花の絨毯が広がる景色?それとも色、形、大きさなど特徴の異なるお花が混ざり合い、複雑に存在しながらも互いに絶妙な調和を見せる景色?  前者を「単植」、後者を「混植」と呼び、植栽デザインの際、その景色や特徴を大きく分ける考え方(手法)です。  どちらも好き!という方もいるでしょう。今回はそんな「単植」と「混植」について、筆者の見解も含めながらお話します。 ~単植について~

          [植栽デザイン] 単植と混植

          木陰はなぜ涼しいの?植物の冷却効果についての知識のタネ。

           建物や構造物の日陰より、木陰のほうが涼しいと感じたことはありませんか?実はその理由には、植物たちが暑い夏を乗り切るためのしくみが関係していました。 ~蒸散と対流~ 木陰が涼しい理由として、「蒸散」と「対流」という2つの要因があります。  まず「蒸散」とは、植物が根から吸収した水を、茎を通って葉から蒸発させることを言います。植物は主に「光合成」と「蒸散」に水を使いますが、健全な樹木の場合、蒸散される水の量は光合成の約100倍にもなると言われています。  このように多くの

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          ポピー 'アメイジンググレイ'

          なんともいえないくすんだグレーのポピー。 自然風な花壇を演出するのに、クナウティアと合わせました。 風に揺れる姿が本当に癒されます。

          ポピー 'アメイジンググレイ'

          花壇デザインで失敗したこと

           私が花壇デザインのお仕事をしたとき、失敗したことがあります。それは肥料を入れすぎたことです。じっくりゆっくり育ってほしい宿根草が一気に大きくなってしまったのです。  花壇には宿根草が8割、1年草が2割という宿根草メインのデザインでした。宿根草は草花のみではなく、低木やグラス類も多く取り入れました。植え替えや手入れに頻繁に行くことができないからです。  普段は植物を植える前に土の状態を見て、堆肥や元肥、土壌改良剤を入れます。その時も非常にやせた砂質の土だったので、牛ふん堆

          花壇デザインで失敗したこと

          ナガミヒナゲシについての知識のタネ

          暖かくなってきたこの時期、よく見るオレンジの花。「ナガミヒナゲシ」という花ですが、どのようなイメージをお持ちでしょうか?遠くからでもよく目立つ色で、たくさん咲くのできれいに見えますよね。しかし、実は注意しなければならない植物として取り扱われています。今回はそんな「ナガミヒナゲシ」について、どんなところに注意しなければならないのか、ご紹介します。 ~特定外来生物に匹敵するレベル?~  外来植物(帰化植物)として日本全国に雑草化している「ナガミヒナゲシ」ですが、生態系に悪影響

          ナガミヒナゲシについての知識のタネ

          ディエルヴィラ `ハニービー´ 非常に丈夫で一定の大きさで暴れないし、虫も病気もつかなくてお気に入りの低木。黄金葉がキレイなので花壇のワンポイントにも最適。

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