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詩歌以外(エッセイなど)

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#コロナ

2020.04.19 淡々東京ぐらし#15 世界が変わる前の世界を見ている/あれケチャップだったんだ

2020.04.19 淡々東京ぐらし#15 世界が変わる前の世界を見ている/あれケチャップだったんだ

いつ頃からと正確にカウントしているわけではないが、半年ぶりくらいに短歌をつくった。つくったはいいけど、推敲してもなかなかこれと決まらずにいる。一首だけでは力が足りないので、ちょっと連作に組み込んでみて様子をみようと思う。文脈があれば案外活きるタイプの子かもしれない。

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テレビはだいたいNHK総合かEテレを見ている。元気じゃなくても見ていられるし、知的好奇心を刺激されるものが多い。

昨日

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2020.04.15 淡々東京ぐらし#14 ファンクを歌うジーザスあるいはサバ水煮缶のアクアパッツァ風

2020.04.15 淡々東京ぐらし#14 ファンクを歌うジーザスあるいはサバ水煮缶のアクアパッツァ風

入社してまる2週間が過ぎた。リモートワークでずっと家にいるので、ただでさえ運動不足なのが余計に気になる。昨日は10分間のエアロビクスをやったが、今日は10分間のエアロビクスに加えて5分間の筋トレ、それから肩周りのストレッチをやった。

5分間の筋トレの負荷が思った以上にすごくて、脚がガクガクになった。「地獄の5分」は伊達じゃなかった。

普段おろそかにしてしまう肩回りのストレッチも、3分間かけてじ

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2020.04.14 淡々東京ぐらし#13 筋肉に気づき珈琲を淹れる

2020.04.14 淡々東京ぐらし#13 筋肉に気づき珈琲を淹れる

入社から10日目、すなわちリモートワーク開始から10日目になった。

晴れたので、今日も昼休みに散歩に出かけた。ツツジの植え込みを眺め、小さな神社を見つけたのでお参りをした。まだ新しい、つるつるの獅子狛犬の写真を撮った。

身体を動かし足りなくて、研修中の10分間の休憩時間にはエアロビクスをやった。YouTubeで検索すると、お手本動画が山ほど出てくる。飛び跳ねる動作がないので集合住宅でも大丈夫、

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2020.04.13 淡々東京ぐらし#12 カレン・カーペンターとパーカーの首周り

2020.04.13 淡々東京ぐらし#12 カレン・カーペンターとパーカーの首周り

起きたら雨は止んでいなかった。なんということだ。家の中にひねもす籠りきりのリモートワークで気づまりだというのに、散歩に出たそばからずぶぬれではないか。

カーペンターズのヒット曲、Rainy Days and Mondaysは「雨の日と月曜日はいつも憂鬱」と歌うが、今回は雨の日かつ月曜日だ。憂鬱が二倍がけになってやってくる。

ひさしぶりにカレンの歌声を聞いたら、あまりに豊かな中低音と伸びやかな歌

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2020.04.09. 淡々東京ぐらし#10 ピザ用チーズは惜しみなく降り注ぐ

2020.04.09. 淡々東京ぐらし#10 ピザ用チーズは惜しみなく降り注ぐ

入社して7日目、すなわちリモートワーク7日目。きょうは朝のうちに散歩に出かけた。昨日とは違う道を歩いてみると、いまにも崩れてきそうな古い家屋のベランダで洗濯物を干している人がいたり、ゆっくりとした動作で車を洗っているおじいさんがいたりして、そうだよなあこんないい天気なんだしと心の中で頷いた。

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社内のチャットツールの雑談チャンネルに、自炊の写真がたくさん上がっている。弊社は自炊習慣のある

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2020.04.08 淡々東京ぐらし#9 そこのけそこのけ賞味期限が通る

2020.04.08 淡々東京ぐらし#9 そこのけそこのけ賞味期限が通る

入社と同時にリモートワークが始まって丸一週間が経った。一日中ずっと仕事をしていると、昼休みの使い方次第で身体や心の調子が変わる。

社内のビデオ通話ツールで話しながら昼ごはんを食べると、雑談への飢えが少しばかり解消される。ここ二日はそうしてきたが、今日の昼休みはまた過ごし方が違った。

まず、朝のうちにお米をといでセットしておいたので、炊きたてのご飯をよそってラップでくるみ、冷凍庫に放り込む。次に

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2020.04.06 淡々東京ぐらし#7 日の光、人の名残り

2020.04.06 淡々東京ぐらし#7 日の光、人の名残り

朝、無音で黙々とラジオ体操第一をやっている。私は真剣である。

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リモートワークの昼休み、郵便物をポストに投函しに行きがてら、少しだけ近所を散歩した。空はよく晴れて、日差しが歩道を惜しみなく温めていた。数は少ないけれど桜の木も植わっている。満開だ。眺めている人はいない。

通りに面した、間口の狭い寿司屋が、休業の貼り紙を出している。カラオケ喫茶も、「コロナの影響でカラオケお休みします」と、

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2020.04.04 淡々東京ぐらし#5 草色と青丹色のあいだ

2020.04.04 淡々東京ぐらし#5 草色と青丹色のあいだ

郵便物を受け取りに、何回か起きたのは覚えている。気づいたら夜の8時だった。

左目の奥がずきずきして、頭が重い。

たぶん、リモート研修で、三日間ずっとパソコンの画面を凝視していたからだ。学生時代に論文をパソコンで書いていたときはこんな頭痛に見舞われることはなかったのに。きっと、思った以上に緊張していたし、覚えることも多かったからだろう。

買っておいた鎮痛薬を2錠、口に放り込んで水で流し込み、ま

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2020.04.03 淡々東京ぐらし#4 汲めども尽きぬ電気の泉

2020.04.03 淡々東京ぐらし#4 汲めども尽きぬ電気の泉

汲めども尽きず、は確か能の『猩々』か何かで出てくる、無限にお酒が湧いてくる酒壺だったと思うけど、わたしはお酒を飲まないので、要らない。もし猩々に出くわして、丁寧に道案内とかしてあげて、お礼にうっかりその酒壺を貰ってしまったら、申し訳ないけどメルカリで売ると思う。

代わりに、無限にお湯が湧いてくる電気ケトルがほしい。毎日、ティーバッグの緑茶や紅茶、粉末のインスタントコーヒーや紅茶飲料をとっかえひっ

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2020.04.02 淡々東京ぐらし#3 リモートひるめしにパスタは向かぬ、しかし。

2020.04.02 淡々東京ぐらし#3 リモートひるめしにパスタは向かぬ、しかし。

なぜかというと、1時間の休憩時間で作って食べて洗い物をするには、ちょっと慌だしいからだ。

入社した。

入社したその日から、新入社員研修がリモートワークで始まった。東京都でCOVID-19が感染拡大しており、都知事からの要請も鑑みてのことだ。

ビデオ会議の画面に映っている人たちも、会社も、商売も、社会も、まさかみんなみんな架空の存在なんじゃないかと不安になってしまう。自分が受けているのは架空の

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2020.03.29 淡々東京ぐらし #2[2020.03.30追記]

2020.03.29 淡々東京ぐらし #2[2020.03.30追記]

書いているうちに日付が変わってしまったけれど、そのままにしておく。

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元来、出不精なので、この土日も例によって家で巣ごもりをしていた。いや、出不精以外の東京暮らしの人々も、おおかた巣ごもりだったと思う。

ここ数日、東京都のCOVID-19感染者が増え続けているので、都知事から都民に外出自粛要請が出されたのだった。

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食料品の買い出しくらいなら、必要な外出だから出かけてもいいら

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2020.03.25 淡々東京ぐらし #1

2020.03.25 淡々東京ぐらし #1

予定通りいけば4月1日から会社員になる。なるはずなのだが、疫病が今後どうなっていくか、まったくわからない。

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東京五輪が一年延期されることになった。まださらに一年、五輪がらみの政治的いざこざとプロモーションに付き合わされると思うとうんざりする。

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学生時代以来の大量の積ん読を新居に持ってきたので、しばらくは新しく本を買わなくてもよさそうだ。これでもだいぶ売ったり寄付したりしてい

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