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2020.04.04 淡々東京ぐらし#5 草色と青丹色のあいだ

郵便物を受け取りに、何回か起きたのは覚えている。気づいたら夜の8時だった。

左目の奥がずきずきして、頭が重い。

たぶん、リモート研修で、三日間ずっとパソコンの画面を凝視していたからだ。学生時代に論文をパソコンで書いていたときはこんな頭痛に見舞われることはなかったのに。きっと、思った以上に緊張していたし、覚えることも多かったからだろう。

買っておいた鎮痛薬を2錠、口に放り込んで水で流し込み、また横になった。

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また起きたら夜の10時を過ぎていた。母と少し電話して、東京と富山のそれぞれのようすや、家族の近況を話した。

「このウイルスは、人が2人以上集まってやるあらゆる活動を妨げるね」と母が言っていた。本当にそうだと思った。

いろいろなことが普段通りにできなくなる中、人が正気を保っていられるのに必要な条件は何だろうと、毎日なんとなく考えている。

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ともあれ、貴重な休みのうち一日を棒に振ってしまったので、明日こそは買い物に行こうと思う。自分のために、美味しいものを作ろう。

今朝届いた座椅子にさっそく座って、NHKよるドラ「いいね!光源氏くん」を見ている。おもしろいので毎回見ようと思う。光源氏くんがうちに来たら、「この座椅子は草色か、青丹色の間だな。よい色じゃ」とか言ってくれそうだ。

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