ばりそ@文フリ東京39出店

恋多き男子大学生。ことごとく破れる。 自分の恋愛をコンテンツ化できやしないかとnote…

ばりそ@文フリ東京39出店

恋多き男子大学生。ことごとく破れる。 自分の恋愛をコンテンツ化できやしないかとnoteを始めました。その他創作、趣味の話などもできれば。 x、Instagramのフォローもよろしくお願いします🙇

マガジン

  • 恋する青の鎖鋸

    大学入学後、4度フラれた。 恋焦がれて、恋拗らせた男子大学生の恋愛私小説です!

  • 音と紡ぐ自己

    自分が歌詞に共感した出来事を、曲と共に小説という形で抽出しようというシリーズです!

記事一覧

「大学で失恋しまくった話、私小説にしてます!」【文学フリマ大阪12 出店レポート】

前回の東京38に出店不能となった瞬間、今度こそ…!という勢いだけで参戦することにした文学フリマ大阪12。 が終わってから1週間以上も経ってしまいましたが、個人として…

【委託品】
文フリ大阪12直前ですが、急遽販売冊子が1つ加わることになりました!!

『ポスト・ムラカミの日本文学』改訂新版
¥2000 / B6(無線綴じ) / 136p
著・仲俣暁生/破船房

私が文学フリマに参加するきっかけとなった、大学の恩師の著書です!

【き-15】ばりとんくりそふぉん 文学フリマ大阪12 出店のお知らせ

文学フリマ大阪12 開催まで1週間を切ってしまいましたが、ブースの配置や新刊既刊の情報などが出揃いましたのでnoteでもお知らせしようと思います! 📕新刊『恋する青の鎖…

チェンソーを被るということ。

大学で表紙の撮影会。

【恋愛私小説】恋する青の鎖鋸2章①「猿公と重なる」

前回↓ はじめから↓  二〇二二年一月二十二日。  定期演奏会を一ヶ月前に控えた冬休みの日、俺たちは日光の温泉宿に来ていた。 ※ 「温泉行きてぇーな」  サーク…

恋もスーツも着こなせなかった。【就活恋愛論】

週1投稿を心がけていた自分はどこへやら、前回投稿から2ヶ月程更新が遅れてしまった今日この頃。 そんな私は現在、単位が足りているので、週1でしか大学に通っていません…

この度Instagramの方でも創作活動を描ければと思い、アカウントを開設しました!

歌と言葉と写真を気軽に融合できるのインスタじゃん!と今更気づいた次第です🐢🐌

気ままに創作する日常を投稿できればと思いますので、Xの方と合わせてぜひフォローしてみてください🙇

【恋愛私小説】恋する青の鎖鋸1章⑦「好意破れてなお続く」

前回↓ はじめから↓  二〇二二年二月二八日。  今日は吹奏楽団の定期演奏会だ。コンクールに参加しない我々にとって、この演奏会は一年の集大成を示す場でもある。 …

【お詫びとご報告】

先日ご報告した文学フリマ東京38出店の件ですが、私の手続きの不備により、出店不能となってしまいました😭

代わりに9/8開催の【文学フリマ大阪12】に出店することにしたので、東京38で出品予定だった新刊はこちらで販売しますので、改めてよろしくお願いします!!

【恋愛私小説】恋する青の鎖鋸1章⑥「誰かを好きになることって凄く尊いこと」

前回↓ はじめから↓  十二月。乾いた冬の冷気が肌に刺さる。  十一月では毎週のように会っていたコノミとも、サークルがテスト期間の日は活動を行っていなかったため…

【恋愛私小説】恋する青の鎖鋸1章⑤「この慕情を鎮める術を」

前回↓ はじめから↓  それから数日後。 『この前のアフタヌーンティーのお返しで連れていきたい所あるんだけど』  そのメッセージと共に、ある喫茶店のウェブサイト…

恋の調べ【ショートショート】

「今日も吹いてる」  部室に向かう途中の廊下を歩いていても彼のクラリネットだと分かるのは、毎朝誰よりも早く彼が部室に来て練習しているのを知っているからだ。  ど…

【ご報告】

先日申し込んだ文学フリマ東京38への出店ですが、まさかまさかの当選との事!

「鎖鋸」の続きを再び冊子として仕上げて文フリという大舞台でお披露目できるよう頑張りますので、今後とも何卒よろしくお願いいたします🙇‍♂️

【恋愛私小説】恋する青の鎖鋸1章④「でしゃばりで身勝手な胸騒ぎ」

前回↓ はじめから↓  大学のイチョウ並木が少しずつ色付きはじめた十一月。  学園祭を間近に控えた学内は、少しだけ浮足立っていた。観客を呼ばずに、動画配信のみの…

【恋愛私小説】恋する青の鎖鋸1章③「タナトスに見つめられている」

前回↓ はじめから↓  気づけば十月になり、残暑を感じる日もほとんどなくなった。大学からの帰宅途中、季節に振り回されて相変わらず温度調節が下手くそな電車に揺られ…

【コメントお待ちしております🙇】
小説を投稿するにあたり、現在「改行する際に行頭を1字下げる」で統一しています。
しかし、横書きで投稿している記事に関しては少し見づらいのかなとも思えてきて...
読者の皆様にとって「1字下げ」はすべきか否か、コメントにてご意見お待ちしております。

「大学で失恋しまくった話、私小説にしてます!」【文学フリマ大阪12 出店レポート】

「大学で失恋しまくった話、私小説にしてます!」【文学フリマ大阪12 出店レポート】

前回の東京38に出店不能となった瞬間、今度こそ…!という勢いだけで参戦することにした文学フリマ大阪12。

が終わってから1週間以上も経ってしまいましたが、個人としては初出店かつ、大阪の文フリそのものに参加するのも初めてで誰か1人にでも自分の創作が届けばいいなと呑気に構えていたところ、さまざまな出会いや発見がありました。

忘れないうちに記憶の限り、ここに記していきたいと思います。

いざ行かん大

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【委託品】
文フリ大阪12直前ですが、急遽販売冊子が1つ加わることになりました!!

『ポスト・ムラカミの日本文学』改訂新版
¥2000 / B6(無線綴じ) / 136p
著・仲俣暁生/破船房

私が文学フリマに参加するきっかけとなった、大学の恩師の著書です!

【き-15】ばりとんくりそふぉん 文学フリマ大阪12 出店のお知らせ

【き-15】ばりとんくりそふぉん 文学フリマ大阪12 出店のお知らせ

文学フリマ大阪12 開催まで1週間を切ってしまいましたが、ブースの配置や新刊既刊の情報などが出揃いましたのでnoteでもお知らせしようと思います!

📕新刊『恋する青の鎖鋸 2 嘯く貴女と熱い夜』

B6/60ページ/800円

恋に恋する歪みの始まり。波乱と翳りの第2章、開幕。
2巻収録は、大学2年の夏までのお話です。

📗既刊『恋する青の鎖鋸1 薄紙とチェリーボンボン』

B6/60ページ

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【恋愛私小説】恋する青の鎖鋸2章①「猿公と重なる」

【恋愛私小説】恋する青の鎖鋸2章①「猿公と重なる」

前回↓

はじめから↓

 二〇二二年一月二十二日。
 定期演奏会を一ヶ月前に控えた冬休みの日、俺たちは日光の温泉宿に来ていた。



「温泉行きてぇーな」

 サークル帰りの電車で、適当に俺がぼやいたのがきっかけだった。

「俺も行きたいと思ってたわ。日光でも行かん?」
「いいじゃん。中学ぶりだわ」

 その場にいたハヤトが思いの外食いついてきて、あまつさえ二人旅まで提案してくるのには、結構驚

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恋もスーツも着こなせなかった。【就活恋愛論】

恋もスーツも着こなせなかった。【就活恋愛論】

週1投稿を心がけていた自分はどこへやら、前回投稿から2ヶ月程更新が遅れてしまった今日この頃。

そんな私は現在、単位が足りているので、週1でしか大学に通っていません。(オンデマンドの授業などはあるが)

にも関わらず、記事更新も小説執筆もままならなかったのは何故か。

就活のせい!!!

いや、就活しながら創作してる人なんていくらでもいるだろって?

申し訳ないことに、私は恋にも創作にも「一途」で

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この度Instagramの方でも創作活動を描ければと思い、アカウントを開設しました!

歌と言葉と写真を気軽に融合できるのインスタじゃん!と今更気づいた次第です🐢🐌

気ままに創作する日常を投稿できればと思いますので、Xの方と合わせてぜひフォローしてみてください🙇

【恋愛私小説】恋する青の鎖鋸1章⑦「好意破れてなお続く」

【恋愛私小説】恋する青の鎖鋸1章⑦「好意破れてなお続く」

前回↓

はじめから↓

 二〇二二年二月二八日。

 今日は吹奏楽団の定期演奏会だ。コンクールに参加しない我々にとって、この演奏会は一年の集大成を示す場でもある。
 先程、最終確認を終えたため、後は三〇分後に迫る本番を残すのみだ。始めはホールの控室で待機していたが、緊張ゆえに逆に開き直ってしゃべり倒す面々についていけず、一人舞台袖で楽器と時間を過ごしている。

 奏者も観客もいないステージは、輝

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【お詫びとご報告】

先日ご報告した文学フリマ東京38出店の件ですが、私の手続きの不備により、出店不能となってしまいました😭

代わりに9/8開催の【文学フリマ大阪12】に出店することにしたので、東京38で出品予定だった新刊はこちらで販売しますので、改めてよろしくお願いします!!

【恋愛私小説】恋する青の鎖鋸1章⑥「誰かを好きになることって凄く尊いこと」

【恋愛私小説】恋する青の鎖鋸1章⑥「誰かを好きになることって凄く尊いこと」

前回↓

はじめから↓

 十二月。乾いた冬の冷気が肌に刺さる。

 十一月では毎週のように会っていたコノミとも、サークルがテスト期間の日は活動を行っていなかったため、しばらく顔を合わせていなかった。

 それがよくなかった。

「恋愛結構苦手かも」という彼女の言葉を何度も反芻しては不安に駆られ、彼女の笑顔を思い出しては「好きだ」とひとりごつ日々。どうにもならない葛藤を吸い込んでは吐き出す。

 

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【恋愛私小説】恋する青の鎖鋸1章⑤「この慕情を鎮める術を」

【恋愛私小説】恋する青の鎖鋸1章⑤「この慕情を鎮める術を」

前回↓

はじめから↓

 それから数日後。

『この前のアフタヌーンティーのお返しで連れていきたい所あるんだけど』

 そのメッセージと共に、ある喫茶店のウェブサイトのリンクをLINEでコノミに送信した。

 高円寺にあるその喫茶店は、店員が旅先で手に入れた食材を用いて、クリームソーダとカレーを提供するという他に類を見ないコンセプトを掲げている。喫茶店のツイッター公式アカウントから毎月限定のクリ

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恋の調べ【ショートショート】

恋の調べ【ショートショート】

「今日も吹いてる」

 部室に向かう途中の廊下を歩いていても彼のクラリネットだと分かるのは、毎朝誰よりも早く彼が部室に来て練習しているのを知っているからだ。
 どんなに早く学校に着いたつもりでも私はいつも二番目で、優しくも強かに響く彼の音色を一番に聞かされている。

 四月に出会ってから立春を迎えた今でも、まっすぐで変わらない。

 邪魔にならないよう音が途切れた瞬間に部室の扉を開け、いつも通り「

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【ご報告】

先日申し込んだ文学フリマ東京38への出店ですが、まさかまさかの当選との事!

「鎖鋸」の続きを再び冊子として仕上げて文フリという大舞台でお披露目できるよう頑張りますので、今後とも何卒よろしくお願いいたします🙇‍♂️

【恋愛私小説】恋する青の鎖鋸1章④「でしゃばりで身勝手な胸騒ぎ」

【恋愛私小説】恋する青の鎖鋸1章④「でしゃばりで身勝手な胸騒ぎ」

前回↓

はじめから↓

 大学のイチョウ並木が少しずつ色付きはじめた十一月。

 学園祭を間近に控えた学内は、少しだけ浮足立っていた。観客を呼ばずに、動画配信のみのオンライン開催とはいえ、コロナで失われていた日常が徐々に取り戻されていくような気がして、少しだけ嬉しかった。

 吹奏楽団は学園祭のステージに向け、設けられた準備期間の中で練習に励んでいた。感染対策のために設けられたルール上、ステージ

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【恋愛私小説】恋する青の鎖鋸1章③「タナトスに見つめられている」

【恋愛私小説】恋する青の鎖鋸1章③「タナトスに見つめられている」

前回↓

はじめから↓

 気づけば十月になり、残暑を感じる日もほとんどなくなった。大学からの帰宅途中、季節に振り回されて相変わらず温度調節が下手くそな電車に揺られながら、ツイッターのタイムラインを眺めている。四月に大学垢をはじめて以降、ほとんど日課のようになってしまった。受動的に流れてくる多様な情報を、画面をスクロールしながら流し見るのは時間つぶしにちょうどいい。
 フォローしている大学の知人の

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【コメントお待ちしております🙇】
小説を投稿するにあたり、現在「改行する際に行頭を1字下げる」で統一しています。
しかし、横書きで投稿している記事に関しては少し見づらいのかなとも思えてきて...
読者の皆様にとって「1字下げ」はすべきか否か、コメントにてご意見お待ちしております。